製作地 カンボジア南東部 コンポンチャム Kampong Cham
製作年代(推定) 19世紀末(~20世紀初め)
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料 / 綾地、緯絣
サイズ 縦(緯)86cm×横幅(経)184cm
カンボジア南東部の“コンポンチャム(Kampong Cham)”で手掛けられた、女性用の絹絣腰衣。
布全面に繊細かつ流麗な”幾何学文様(幾何学文様中の山吹色のモチーフは”鳥”を表わしている可能性あり)”が表わされた2m弱サイズのサンポット・サムロイで、ラック染めのややピンク掛かった華やぎ感のある”紅赤”を基調に、プロフー染めの”山吹”、藍染めの青とプロフー染めの黄と掛け合わせの”緑”、色彩の美しさと調和の高さに目と心を奪われる一枚です。
優れた素材・技術はもとより、敬虔な信仰(仏教及びイスラーム)を背景とする深い精神性が染織作品として表現された、アジア絹絣の名品と呼べるアンティーク・マスターピースの一枚です。
●本記事内容に関する参考(推奨)文献