製作地 ウズベキスタン・ブハラ
製作年代(推定) 20世紀後半
素材 絹(経)×木綿(緯)の朱子織”マシュルー地”、絹刺繍、天然染料
天然色染め・手織りの絹×木綿・朱子織布”マシュルー(mashru)”三枚接ぎをベースに、天然色染め絹糸を用いた”ユルマ(yurma)=タンブルワーク”による刺繍がなされた、ブハラ伝統デザインの大サイズの壁掛け刺繍布”スザニ”。
20世紀後半(1970~80年前後)の比較的近年の作品ですが、素材・染め・織り・刺し、いずれからも研ぎ澄まされた神経と、円熟した様式美が伝わってまいります。
スザニ等の婚礼刺繍は、本来的には家庭(庶民)のものとして伝統が培われてきたものですが、ブハラ等宮廷文化の懐地で手掛けられた作品には、自ずと宮廷手工芸の血流が入っていることを感じ取ることができます。凛とした佇まいと張り詰めた空気感に惹き込まれる一枚です。