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製作地 ラオス・フアパン県
製作年代(推定) 20世紀半ば~後半
民族名 タイ・ダム族
「タイ・ダム族(黒タイ族)」の民族名の由来通り、”黒”の色遣いが印象的な頭布。束ねて団子状となった結い髪の上から被せるようにして使用するもので、片端は後頭部から背へと垂れるようなかたちとなります。
一見するとフリンジやタッセルのように思える布縁の多数の丸いカタチの装飾は、赤のパイピングの布が紐状に伸ばされ、その先端が円盤状に丸められ多彩な絹刺繍で彩られたもの、植物の”ワラビ”を彷彿とさせるような渦巻状の形状が目に新鮮に映ります。
この種の渦巻き状の文様カザリパーツは、装飾デザインであるとともに、魔や病を寄せ付けないための”目くらまし”の意匠であることを指摘することができます。
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※上画像はStudio Naenma Co Ltd刊「Lao-Tai Textiles」より転載いたしております
●本記事内容に関する参考(推奨)文献