トーハクの鳥獣戯画がはじまったというので、初日にはせ参じた。昨秋、京都の紅葉狩りに行ったときに、京博100分待ちで、諦めた経緯があるから、京都の仇を江戸で討つ、みたいなところがあった(笑)。
この日は午前中に東御苑の金蘭、銀蘭を観に行って、東京駅周辺でランチをゆっくりとったあとに出掛けたから、トーハクに着いたのは、2時半頃。さて、何時間待ちか!2時間までなら入ると決めていた。信号待ちしているとき、正門前の表示が目に入る。平成館入場待ち時間なし、屋内の展示コーナー70分待ちとのこと。ラッキー!年間パスポートを買い替え、入場する。
入場すると、すぐに、こんな立札も。GWに入れば、ここまで並ばせるつもりか(笑)。いや、笑いごとではない。たしか京博では5,6時間待ちというときがあったはず。翌29日からでも・・・うふふとにんまりする(爆)。
平成館前の池には鳥獣戯画のうさちゃんや猿くんが遊んでいるが、入口にはヒトは並んでいない。行列用のためか、日除けテントも張ってある。GW中にこちらの見学にも行かねば(爆)。
そして、会場のある2階にエスカレーターで。ええっ!大行列が目に飛び込んでくる!”最後尾70分待ち”のプラカードも!まず、ここに並んでから入場かと一瞬、思ったが、そうではなく、これは、鳥獣戯画の甲巻のみを観るための行列だった。第一会場にはすーと入れて、第1章の高山寺伝来の至宝もすいすい観られる。そして、ぼくが何よりも期待していた第二章の明恵上人の樹上座禅像もリスや鳥は何処でんがな、とゆっくり、観ていても、他の人の邪魔にはならない。そんな程度の混み具合だった。
そして、第二会場の第3章の国宝・鳥獣戯画に入る。丁巻、丙巻、乙巻がずらりと拡げられていて、一列になって観て行くのだが、ここも、ほぼ、よどみなく流れる。途中でアナウンスが入る。甲巻の行列は70分待ちですが、閉館時間の5時までに行列に加われば、5時以降でもご覧になれます。これで、ほっ!安心してみられるぞ。
そして、その長い列の最後尾につけたのが、4時頃だっただろうか。並んでいる途中に、甲巻の写真プレートが観られるし、名場面の拡大コピーもあり、十分、予習できる。だから、本物の前では、立ち止まらないでね、というメッセージ(笑)。5時10分頃、本物の前に到着。ゆっくり流れて、数分で通過。甲巻制覇!制覇と言っても、半分だけ。あとは後期。
大満足でした。詳しくは、また報告の予定。もう、閉館時間を過ぎていたので、本館の関連展示や国宝・重文新指定品をみることができなかった。大行列もみてみたいし(爆)、GW中に、今度は常設だけで出掛けるつもり。
館外の紅白のハナミズキやツツジを見物してから帰途についた。
上野公園の片隅で珍しい八重桜をみつけた。ピンク色に混じって、緑がかった花も咲いている。園里黄桜という品種で、普賢象の古木の先端に黄緑色の八重の花を咲かせる枝をみつけ、それをもとに増やしたらしい。
私は、ずっとずっと昔に、上野国立博物館で鳥獣戯画を見た事があります。
はるか昔の事ですが。
その時の印象で、いつか京都の高山寺に行ってみようと思ってました。
それから、ずっと年月が過ぎて。
やっと2年前に、紅葉の季節に訪れる事が出来ました山奥にある寺の佇まいと紅葉の美しさは見事でした。