この月曜日にミュシャ展とセットで草間弥生展をみてきた。どちらもすごい人気で、チケット売り場に大行列ができていた。この行列はせいぜい15分待ちくらいだったが、草間弥生展のグッズ売り場レジの行列が廊下にまで溢れ、45分待ちだったのには驚いた。どちらの展覧会にも撮影可能の展示室があり、余計、楽しませてもらった。とくに弥生さまの作品は写真に撮っておきたいと誰でも思う。また、ここだけではなく、野外にも、”木に登った水玉”の作品があり、これは、もちろん自由自在に撮れる。黒川紀章設計のモダンな国立新美術館の景観とよく似合っていた。まず、それからご紹介いたしましょう。
それでは、草間弥生展にご案内いたしましょう。
入ると、いきなり、大展示会場が撮影OK!そして、なんと、ここが本展のメインテーマ、わが永遠の魂なのである。なんという太っ腹。これでなくてはいけない。
わが永遠の魂は、2009年から開始されたテーマで、500点を越える連作だが、本展には新作を含めて132点が展示されている。おどろくべき多様性で、具象的モチーフと抽象的なパターンを自在に往還しながら更新され続ける作品群は草間弥生の芸術の集大成である、とパネルが説明している。
132点の一断面。
圧倒される。弥生さまは1929年生まれだから、お年は80代後半。若い時の作品ではなく、現在進行形の連作である。ちっとも枯れていない、若々しい、華やかな色彩のオンパレード。
よくみると、一つひとつの絵に明確な題名がある。現代美術で、よくみかける意味不明な記号のようなものと思っていたが、そうではなかった。やっぱりこれでなくてはいけない(笑)。
たとえば、これ。上の絵が青春の中に生きて、下の絵が私の夢。
日々に変わる心/愛の会話↓
開花の季節に涙するわたし/戦争をやめよう↓
人生の旅路/あなたにあげた愛のすべて↓
永遠の美/悲しみの日々を超えて↓
何となく分かるものもあれば、抽象画で示された心模様は、弥生さまと感性が合う方にはビンビンと響くのでしょう。
宇宙に行きたい/命の置きどころ
この広い展示場に続いて、弥生さまの若き日の作品、渡米し、評価された抽象画、さらに話題となったオブジェなどがずらりと並ぶ。でも、ぼくは、この永遠の魂が一番、気に入った。
草間弥生の永遠の魂を十分わからないまでも、十分感じさせてもらった展覧会であった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます