NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【八月八日】放映分
★足柄の 土肥の河内に 出づる湯の よにもたよらに 児ろが言はなくに
【万葉歌みじかものがたり】《よにもたよらに》
手にした恋は 嬉しいが
なんぼ逢うても 切無いで
愛しあの児と 結ばれしたが
恋の不思議さ 結ばれた後
恋し切無い 逢いたい心
逢えば逢うほど 切無さ募る
芝付の 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我れ恋ひめやも
《御宇良崎 生えるねつこの 草違うが 逢うて共寝んけりゃ 恋焦れはせんに》
―東 歌―(巻十四・三五〇八)
(ねつこ=根っ子=根の大きい草→寝っ子→共寝→相見)
上つ毛野 伊奈良の沼の 大藺草 外に見しよは 今こそまされ
《大藺草 激しに繁る わしの恋 知る以前よりも 今が激しで》
―東 歌―(巻十四・三四一七)
(柿本朝臣人麻呂歌集に出づ)
足柄の 安伎奈の山に 引こ船の 後引かしもよ ここば児がたに
《安伎奈山 船下ろすんは 後ろ引き 朝帰るんも 後髪引きやで》
―東 歌―(巻十四・三四三一)
足柄の 土肥の河内に 出づる湯の よにもたよらに 児ろが言はなくに
《足柄の 土肥の湯みたい 揺れる様な 気持あの児が 持つもんかいな》
―東 歌―(巻十四・三三六八)
栲衾 白山風の 寝なへども 子ろが襲着の 有ろこそ良しも
《山風が 寒て寝られん あの児欲し あの児の上着 あるだけ良しか》
―東 歌―(巻十四・三五〇九)
ま愛しみ 寝れば言に出 さ寝なへば 心の緒ろに 乗りて愛しも
《好きな児と 共寝たら五月蝿い 寝なんだら 胸が詰って 切無てならん》
―東 歌―(巻十四・三四六六)
昨夜こそば 児ろとさ寝しか 雲の上ゆ 鳴き行く鶴の 間遠く思ほゆ
《昨晩に 共寝たとこやのに 雲上の 遠い鶴の様や えろ以前みたい》
―東 歌―(巻十四・三五二二)
春へ咲く 藤の末葉の 心安に さ寝る夜ぞなき 児ろをし思へば
《春来ても 心安らに 寝る夜ない お前思うて 悶々として》
―東 歌―(巻十四・三五〇四)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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手にした恋は 嬉しいが
なんぼ逢うても 切無いで
愛しあの児と 結ばれしたが
恋の不思議さ 結ばれた後
恋し切無い 逢いたい心
逢えば逢うほど 切無さ募る
芝付の 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我れ恋ひめやも
《御宇良崎 生えるねつこの 草違うが 逢うて共寝んけりゃ 恋焦れはせんに》
―東 歌―(巻十四・三五〇八)
(ねつこ=根っ子=根の大きい草→寝っ子→共寝→相見)
上つ毛野 伊奈良の沼の 大藺草 外に見しよは 今こそまされ
《大藺草 激しに繁る わしの恋 知る以前よりも 今が激しで》
―東 歌―(巻十四・三四一七)
(柿本朝臣人麻呂歌集に出づ)
足柄の 安伎奈の山に 引こ船の 後引かしもよ ここば児がたに
《安伎奈山 船下ろすんは 後ろ引き 朝帰るんも 後髪引きやで》
―東 歌―(巻十四・三四三一)
足柄の 土肥の河内に 出づる湯の よにもたよらに 児ろが言はなくに
《足柄の 土肥の湯みたい 揺れる様な 気持あの児が 持つもんかいな》
―東 歌―(巻十四・三三六八)
栲衾 白山風の 寝なへども 子ろが襲着の 有ろこそ良しも
《山風が 寒て寝られん あの児欲し あの児の上着 あるだけ良しか》
―東 歌―(巻十四・三五〇九)
ま愛しみ 寝れば言に出 さ寝なへば 心の緒ろに 乗りて愛しも
《好きな児と 共寝たら五月蝿い 寝なんだら 胸が詰って 切無てならん》
―東 歌―(巻十四・三四六六)
昨夜こそば 児ろとさ寝しか 雲の上ゆ 鳴き行く鶴の 間遠く思ほゆ
《昨晩に 共寝たとこやのに 雲上の 遠い鶴の様や えろ以前みたい》
―東 歌―(巻十四・三五二二)
春へ咲く 藤の末葉の 心安に さ寝る夜ぞなき 児ろをし思へば
《春来ても 心安らに 寝る夜ない お前思うて 悶々として》
―東 歌―(巻十四・三五〇四)
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