本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

黄十浪 (雲漢遥かに 1巻)

2008-09-24 01:01:26 | 漫画家(か行)
(2008年8月31日発行)

日本人って、「三国志」とか「水滸伝」とか「西遊記」とか・・・中国古典を好きな人が多いようですね。
いろんな人が小説や漫画に描き、ゲームもあったりします。
私も三国志が好きになったのは「三國無双」からなんですよね。

日本と中国は国と国としてはイマイチ仲が良くないのかもしれないけれど、こういった民間レベルで相手の文化を知るってことはいいのではないかと思うんですけどね。

三国志を題材にしている漫画作品を専門に掲載している
『コミック三国志マガジン』などという三国志ファンにはたまらないものがあるのです。
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/sangokushi_0001.html

・・・で、今回取り上げた「雲漢遥かに」も実はここ↑で無料で読めちゃったりする。

若き日の趙雲を主役にした作品で、誠実で強くて頼りになる趙雲をイメージ通り丁寧に描き出している。
趙雲って、私の頭の中ではアクの強い関羽とか張飛に比べると真面目すぎてイマイチ影の薄い存在(趙雲ファンの方ごめんなさい!)なんだけど、
この作品を読んで、苦悩しつつも前に進もうと努力する趙雲の姿を見て、以前よりも私の中での趙雲の好感度がかなりアップしたのです。(笑)

表紙カバーをはずすと、ペン入れ前の下書き状態の趙雲を見ることが出来る。
躍動感があり生き生きとしている趙雲がステキだ。
一番いいなあって思った趙雲は第三話の前のページ(70P)かなあ。
趙雲って、人間的に実に魅力がある人物なんですよね。
こういう表情で周りの人々を味方につけていったのかもしれない。
そういう趙雲の魅力を上手く表現しているカットだと思うのです。

三国志好き、特に趙雲ファン必読の書です。
これから、趙雲がどう成長していくのかとっても楽しみです。


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