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本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

坂田靖子 (闇月王)

2009-04-20 09:41:21 | 漫画家(さ行)
<文庫版裏表紙の説明文より一部引用>
舞台は20世紀初頭のイングランド。
“闇月王をたのむ・・・”
臨終に謎の言葉を残した祖父の館で、ケネスは屋敷に出没する不思議な男に出会う。
特定の人にしか見えないこの男こそ、館に棲みついた精霊の“闇月王だった・・・。



とぼけた感じのイタズラ好きの精霊が棲みついてるイングランドの館。
そういう所に住んでみたい!
TV観たり、TVゲームしたりするよりどんなに面白いだろう!!
・・・いや、そう思うのは最初だけで慣れるとそうでもなくなるのかなあ?

こういう精霊って何かの役に立つっていうわけでもないから、
猫と一緒に暮らしてるようなものなんだろうか?

そうかもしれないけれど、イングランドにある古い館・・・
なんて想像するだけでうっとりしてしまうんです。

・・・とはいえ、この作者の絵柄ではゴージャスな館もかなり妄想力を働かせて読んでいく必要がありますけどね。(笑)

篠原烏童 (ファサード 15巻)

2009-04-08 21:20:00 | 漫画家(さ行)
最近、暖かい日が続きますね。
毎日、猫とまったりとした時間を過ごしております。


<裏表紙の説明文より>
女性はみんなヒヨコ(鳥)型、男性は人型という、
いっぷう変わった日本神話(らしき)世界。
ファサードが目覚めると、そこでは二対(ツイン)が
天照大神=アマテルさまと呼ばれていて・・・・・・!?
かわいいウヅメちゃんが登場
読みきり六篇を収録した、第十五巻!



この作者の描く動物はどれも思わず抱きしめたくなるぐらい愛らしいのだけど、
今回のウヅメちゃんの愛らしさには完璧にノックアウトされてしまいました~♪
史上最強の<愛らしい生き物>ですね。

暖かい春の日差しの中で猫とまったりと時間を過ごすのに最適な漫画ですね。
あ~!猫はウヅメちゃんを見ると襲い掛かって食べちゃうかな~?
それはヤバイですね。(笑)

ささやななえこ (怪談百物語新耳袋 安い家)(原作:木原浩勝・中山市朗)

2009-03-16 21:35:22 | 漫画家(さ行)
(2007年9月30日発行)

これは全部<本当におこったお話>らしい。
だから、オチもなければその怖いものが何だったかという解明もされていない。

お話だと思って読むと非常に消化不良になってしまう。
しかし、現実に起こる怖いことってそれが何かはわからないのが普通。

怖い体験をしたことがない人はこんなの嘘だろうと信じないかもしれない。
実際に怖い体験をした人なら、そういうこともあるかもしれないって思うかもしれない。

思い込み、見間違い、勘違い・・・かもしれないけれど、絶対にそうだとは言い切れない。

実際に起こった怖い話だけを集めた雑誌もあるけれど、そういう雑誌は上手い漫画家さんもいれば残念ながらそうでもない方もいらっしゃる。
この<ささやななえこ>さんはベテランで上手な漫画家さんなので、非常に読みやすくてよかった。


・・・で、内容をほんの少しだけ・・・

あまりにも家賃の安い家には何かあるかもしれないし、
神棚には何か不思議な力があるかもしれないし・・・
事故の多い十字路の近くに建っている家には不思議なことが起こるかもしれない・・・。
ま、そういう感じのお話が7話収録されてます。

さそうあきら (神童)

2009-02-23 11:32:34 | 漫画家(さ行)
こういう漫画は音楽漫画とでもいうジャンルと言えばいいのかな?
「のだめカンタービレ」とか「ピアノの森」とか・・・古くは「変奏曲」とか・・・。


これは図書館で借りてきました。


なかなか良い作品だと思います。
ただ、私的には展開がもうちょっと遅くてもいいかなと思ったわけですけど、
全4巻だから仕方ないのかな?

深く読めばこの作品からある意味「性的なもの」を感じ取るという読み方もありますが、
単純に音楽の美しさ、楽しさといったものを感じ取ればいいような気もします。

惣領冬実 (太陽のイヂワル)

2009-02-05 19:37:15 | 漫画家(さ行)
少女漫画を描いてた人が青年誌で描くと、
人間の深い部分にあるものを上手く表現した実にいい作品になるような気がする。
男性より女性の方が細やかな心理表現に優れている人が多いのかもしれない。
これもそういう作品。

これはモーニングに掲載されてたものだと思うけど、もちろんモーニングは青年誌だから男性の読者がいるんですよね。(男性読者の方が多いのかな?)

男性にとってこういう作品はどういう風に思われてるのでしょうか?
読みやすい?
苦手?
もともと少女漫画を描いてた漫画家さんだとかそんな事は全く気にならない?

「天才柳沢教授の生活」(山下和美)だと主人公は一応男性だったから男性読者がどういう風に受けとめるかって気にならなかったのだけど、
この本に収録されている四篇すべて主人公が女性だったので、ちょっとそんなことを思ったわけです。

斎藤岬 (ひなたの狼)

2009-01-19 15:58:02 | 漫画家(さ行)
新選組を題材にした漫画です。

表紙は誰かと言いますと・・・土方歳三なんです。
普通、この顔だと沖田総司ですよね。
沖田の顔はこの漫画の中ではブサイクではないけれど可愛い感じでもないのです。
土方より男っぽい沖田なんて!?(笑)

男らしくてビシッとしているというイメージの土方が沖田風の中性的な男になってるなんて~!
ちょっとイメージが違いすぎる~~!!
と、ちょっと文句を言いたい気もしないわけでもないけれど、結構こういう感じも好きな私です。


見かけは中性的だし、この時点ではまだまだ精神的にもそれほど強くはないんだけど、
そういう男が少しずつ少しずつ成長していく様を描いていて、
読んでるうちにこういう感じの土方さんにもそれ程違和感がなくなってきました。

芹沢鴨が暗殺されるシーンまでの話なのでこれからもっと面白くなるのだろうけど今の所続きはまだ描いてないようです。
今後この土方さんがどう変わっていくかその成長する姿が見たいので
是非続きを早く描いて欲しいものです。

JET (オペラ座の怪人)

2008-11-20 09:57:22 | 漫画家(さ行)
数年前映画館で「オペラ座の怪人」を観たのだけど、映画っていうのは<音>があるからいいですね~。
迫力のあるサウンドに酔いしれることが出来ました。

私は結構ミュージカルっていうのが好きなんだけど、うちの長女に言わせると不自然だから変!・・・らしいんです。
最近の若い子って、そういう感覚なのかな?それともうちの子だけ?

そりゃね、突然歌いだすっていうのは普通しないけどね。
実生活で突然歌いながら踊りだしたら、頭が変になったのかと思われてしまう?(笑)

でも、「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」や「チキ・チキ・バン・バン」や「シェルブールの雨傘」や「メリー・ポピンズ」・・・なんていう映画が大好き人間はミュージカルを観ても違和感は全くないのです。

・・・で、JETの描く「オペラ座の怪人」なんですけど、
巨大シャンデリアや地下水路などなかなかいい雰囲気が出てると思うんです。
ただ・・・どうしても<音>が聴こえてこない。

最近、この曲を聴いてなかったからかと思い、ネットで曲を思い切り聴いてから再読したけど・・・
この作品からは<音>が聴こえてこない。

アクションシーンとかもよく描けてると思うんですけどね。
どうしてなんでしょうね?
音を表現するよりもストーリーを表現する方に力を入れてるからかもしれません。

しかし・・・そういうのはそれぞれの感性ですので、
聴こえてこないのは私の感性が鈍いからで、
十分に<音>が聴こえるという方もきっとおられる筈だと思います。

映画などでは仮面の下の顔はほとんど出さないし、見えてる部分は結構いい顔をしてるんですけど、
この作品では外しているシーンが多いんですよね。
しかも・・・かなりグロい・・・。
ここまでグロい顔を描けるのは流石JETだよな~って妙に感心してしまいました。

「オペラ座の怪人」は勿論ファンタジーだから現実とは違うんですけどね、
映画を観た時、地下水路に行くと次々とおびただしい数のロウソクが水面から次々と現れるんですよね。
実に美しいシーンなんですけど・・・あのロウソクに一体誰が火をつけてるの?あれだけの量だからひとりの人間では無理だから自動点火?
それより、水の中から現れるのに火が消えてないのは変・・・。
・・・なんておバカなことを考えながら観てたんですけど、私って夢もロマンもない人間ですね~。(笑)

里中満智子 (ブッダをめぐる人びと )

2008-10-27 09:05:38 | 漫画家(さ行)
内容(「MARC」データベースより)
すべての生命は皆等しく美しい-。ブッダとふれあった人びとの心を変えたのは、「生命について真剣に考えぬいたブッダそのひとの情熱」だとの視点から、ブッダをめぐる人びとの心の再生をマンガで描く。



実は、たぶん私は里中満智子さんの漫画を一冊も持っていなかったと思うんです。
これが初めて買った本。
少し前に手塚治虫の「ブッダ」を読み返していた頃、偶然古本屋で見つけて105円だったので買ったんです。

里中作品は子供の頃雑誌で読んではいるんですけどね・・・何故か単行本を買ってはいないんですよね。
ごめんなさい。
私が漫画を読むと聞くと何でも読んでいるんだろうと思う方がいらっしゃるんですけどね、
有名なものでも読んでないもの、買ってないものが多いんですよね。

・・・で、この作品、読みやすくていい作品です。
少女漫画のブッダってお顔がやっぱり少女漫画!
内容はブッダの優しさ、奥深さが表現されていてとってもいい感じです。

ジョージ秋山 (銭ゲバ)

2008-09-21 21:00:47 | 漫画家(さ行)
この記事は2008年9月に書いたものです。
私のブログは原則として漫画感想ブログです。
ドラマ感想ブログではありません。
銭ゲバのドラマは全然観ていません。
この記事を書いた時に2009年にドラマ化されるということも全く知りませんでした。

ドラマを観てここに来て下さる方がたくさんいらっしゃいますが、これは純粋に漫画のみの感想でして、漫画のラストも少し書いてます。(ドラマのラストが漫画と同じかどうかは知りません。)
ネタバレが嫌いな方はどうぞ読まないで下さいませ。
                       (2009年2月19日)






(週刊少年サンデー 1970~1971年掲載)

これね、たぶんリアルタイムで読んでいた筈なんです。
問題作だってことで注目されてたことも知ってるんです。
・・・が、内容はほとんど覚えてなかったんです。
たぶん、当時はあんまり好きじゃなかったんでしょう。

これって、少年漫画というよりは青年漫画ですよ。
小学生ぐらいの子供がこれ読んでどこまで深く理解出来るか・・・難しいですよね。

掲載されたのは1970年。
1970年というと、そうです、「大阪万博」の年なんです。
大阪万博は<明るく希望に満ちた未来世界>っていうイメージだけど、これは正反対。
暗くて絶望的な世界です。

あの時代って、明るい部分と暗い部分が絶妙にブレンドされた世界だったような気がします。
光が強ければ強いほど闇は濃くなるっていう感じでしょうか。

「20世紀少年」(浦沢直樹)でケンヂたちが憧れた<大阪万博>。
だけど・・・
その頃高度成長期で浮かれていた人々の谷間で喘いでいた人々もいた。

ま、そんなことはたぶん1970年当時のほとんどの小学生は考えずに万博に憧れ、行けない子供も雑誌などでその情報を眼を輝かせて読み漁っていたんじゃないかな。
あの不思議な暗さはある年齢以上にならなければちょっとわからないかもしれない。
少なくとも、当時の私はわかってなかったような気がする。

・・・で、「銭ゲバ」なんだけど、
大人になって読み返すと、異様なまでの迫力に打ちのめされてしまいました。
「アシュラ」もそうなんだけど、
ジョージ秋山の絵は美しいとかデッサン力が特別スゴイってわけでもないのだけど、
とにかく、読者にぐいぐいと迫ってくる迫力がスゴイ。

例えば、幻冬舎文庫版の下巻191ページからの
蒲郡風太郎と大学伸一郎の会話中に風太郎を殺しに来る男の描写。
12ページも使って動と静の緊迫のシーンを見事に表現している。

222ページからの風太郎が窮地に追い込まれ、波の荒い岸壁に立って考え込むシーンも
波の「ドドドドドドドド」
という擬音の描写が見事に風太郎の心の不安を表し、読者にまで風太郎の心臓の鼓動を体感させるようなタッチだ。

貧乏ゆえに母を亡くした少年が、<金=幸せ>だと思い込み、金のためなら手段を選ばない人間になる。
だが金を手に入れ、権力も手に入れ、若く美しい女も手に入れたが、結局は自殺という道を選ぶ風太郎。

幸せは金では買えない・・・というのがテーマといえばテーマなんだろうけど、
ラストがね、なんとなくもやもやしてしまう。



新聞社から「人間の幸福について」というテーマで原稿を依頼され、
いろんなことが頭に浮かび、挙句に自殺してしまう風太郎。
いつも私だけが正しかった
この世に真実があったとしたら
それは私だ
私が死ぬのは悪しき者どもから私の心を守るためだ
私は死ぬ
私の勝ちだ
私は人生に勝った



風太郎が最期に書き残した言葉・・・これは小学生ぐらいには理解出来ないと思うんだけどね、
当時は大学生が漫画を読むって話題になってた頃だから、大学生向けのメッセージだったのかなあ?
いずれにせよ、この言葉・・・さてどう解釈すればよいのやら。。。

当時、作者は27歳。
いろんな想いを抱えてこれを描いてたのではないかと思う。
同じ時期に「アシュラ」も描いてるしね。

今、作者はかつて自分が描いた「銭ゲバ」をどう思っているだろうか?

これらの作品を生み出したからこそ「浮浪雲」が出来たのではないか・・・そんなことをふと思った私です。

曽祢 まさこ (不思議の国の千一夜)

2008-09-10 09:44:33 | 漫画家(さ行)
出版社/著者からの内容紹介
ランバルド王国の王子・セブランは、男の子として育てられているが、実は女の子。男の子だと信じている王様や王位をねらう大臣・ダロスの目をごまかすこと10数年。ところがふとしたことから、その秘密がバレそうになったセブランは、神馬・ヘンデク=アトラタンをもとめて放浪の旅に出ることに……。
愛と冒険がいっぱいのファンタジー・コミック登場!!


この作品、たぶん小学生ぐらいの女の子対象に描いているんでしょうね。

先日、長女が「懐かしいのを見つけたから買っちゃった♪」
・・・と言って買ってきたのがこれ。
うちの子供たちが小学生の頃通っていたピアノの先生の家に置いてたらしい。

へぇ~、そうなんだ~!
10年以上前に読んで、面白かったと未だに覚えているという作品。
なるほど、読んでみて我家の子供たちがみんな口を揃えて面白かった!
と言うだけのことはあるなっていう感じ。

愛と冒険のファンタジー。
絵は嫌味のない可愛い絵だし、ストーリー展開も早くしかも次はどうなるんだろうっていうドキドキ感満載!

女の子の夢がい~っぱい詰った作品です。

坂田靖子 (伊平次とわらわ)

2008-08-27 09:52:18 | 漫画家(さ行)
(1996年発行)

主人公の伊平次は墓場のはずれに住んでいる墓守。

幽霊だとか化け物だとかが見える。

しかし・・・そういったものが伊平次に声をかけてくるおかげで伊平次は普通の人間たちから敬遠されてしまったりする。

オレにあんなもんが見えるのは
オレのせいじゃないぞ!
生まれてからずっと
こんな仕事をしてるせいだ

伊平次は実は侍の身分らしい。
じいさんの形見の小柄で怨霊を祓ったりしている。
じいさんは墓守をしていた。
母親は伊平次を産んですぐに亡くなった。
そういうわけで長い間ひとりぐらしだったが、
何故か中納言の姫がとりついた犬の<わらわ>と同居するはめに・・・。

伊平次は坂田靖子の漫画によく登場する<暇な独身男性>という雰囲気ではある。
のんきにマイペースで日々を送っているという感じ。
・・・しかし、よく考えると伊平次は貧乏で、ろくな食事も出来ない。
墓守してて、しかも化け物もよってくるせいかつきあってくれる人が少ない。
何だかかなりシビアな境遇。

こういう主人公にはたいてい変わり者の友人がいるのだが、この作品では曲り辻の屋敷に住むお公家さまがそうだろう。
暇を持て余して自分の屋敷に化け物を呼んでみたりする。

いつもの坂田ワールドだと思いつつ、この作品は何だか単に読み流すことが出来ない何かがある。

伊平次のセリフに時々、ドキッとするものがあるせいかもしれない。

「死にかけた奴はもっと生きていたがる
死んだ奴もこの世に未練のある奴がいる
人間がそれほどはかなくてつまらんのなら
死ぬのを誰もイヤがらん」

「オレは人間は人間でいた方がいいと思う
人間に戻りたい亡者を山ほど見てるんだ」

清水玲子 (竜の眠る星)

2008-08-10 22:02:52 | 漫画家(さ行)
(昭和61年ララ9月号~昭和63年ララ3月号掲載)

ヒューマノイドのジャックとエレナを主人公としたSF。
ジャックもエレナも永遠に生きるという設定なので、ある意味吸血鬼ものと同じテーマともいえるかもしれない。

<永遠の生>って何だろう?
それは人類の夢?
それとも、苦しみ?


ラスト、ジャックの言葉
「もともと人間は100年以上生きられないんだ
もしたとえそれ以上生きられたとしても
もう何も得るものはない
人間はもうその重みに耐えられなくなる
過去の重みをひきずって
もう前へ歩けなくなる
人と別れることに
人を愛することに
人を裏切ることに
・・・・・・・・・
100年も生きるともうすっかり疲れ果ててしまう」



若いときにはこの言葉は、そういうものかな~?
程度にしか感じられないかもしれないけれど、
今、○○歳になっている私には随分と胸に突き刺さってくる言葉です。

幸い、人間には<忘れる>という機能があります。
どんどんどんどん辛い事は何もかも忘れて
ほんの少しの楽しい事を胸に生きていければ幸せなのかもしれない。

・・・そんなことをフト思ったのです。。。

怪奇体験談 (坂田靖子)

2008-07-24 05:19:16 | 漫画家(さ行)
(1995年発行)

最近めちゃくちゃ暑いので涼しくなるような本を・・・
・・・と思ったけど、これはちーっとも怖くないですね~。(笑)

絵柄も怖くないし、話も、これのどこが<怪奇>なんだ~!?
・・・っていう感じかな。

でも、面白いです。
ほんのちょっぴり怖いです。(笑)

ヒゲのOL薮内笹子 (しりあがり寿)

2008-07-01 17:18:36 | 漫画家(さ行)
感想を尋ねられて、う~~~ん・・・と考え込んでしまう作品がある。
これもそういう作品。

ただ単純に面白いよ・・・って言うにはちょっと抵抗がある。

本屋でこの本を最初に見たとき、
ヒゲのOLって、毛深い女性?それともオカマさん?
・・・ってちょっと悩んでしまった。

読んでみると、ヒゲのOLとは真実の愛が見つかるまでヒゲをのばし続けている女性なのだが、
ギャグ漫画と言うには何故か切なさが漂う。
<ヒゲ>とは一体何を表しているのか?

見た目で判断せずに中身で判断して欲しいっていうことなのだろうか?

要するに現代版「鉢かづき姫」だということなのかもしれない。

金田一少年の事件簿  (さとうふみや)(原作:天樹征丸、金成陽三郎)

2008-06-26 13:20:38 | 漫画家(さ行)
中学生の頃、横溝正史のファンだという友人がいて彼女が持っている本をよく借りて読んでいた。
だから金田一耕助シリーズはほとんど読んでいる。

そのせいか、この漫画が出た時なんだか知り合いのお孫さんっていう感じがしたものである。(笑)

こういう探偵ものの主人公が行くところでは必ず人が殺されるんですよね~。
そうでなければお話にならないのだけど、現実にそういう人間がいたとすれば、
その人間は探偵をしたいために自分で事件を作っているとしか考えられない。
出来れば近付きたくないものである。(笑)

例によって、ラストから読みたい癖のある私は当然この作品もラストから読んでいきます。
犯人を確認してから読むって”邪道”かなあ~?(笑)

そんな風に読むからトリックを考えるとかいうことも勿論しない。
ただ単に作品の雰囲気を味わうだけ・・・という感じかな?

・・・って、書いてて自分でもやっぱりつくづく邪道な読み方だと思います。ホント。