冬のJR西日本大糸線遠征の2日目。大雪を吹き飛ばしながら走ってきた一番列車を撮影後、宿に戻って朝食をとり、再び撮影に出発します。駐車場は相変わらず雪の原のままで、車の屋根などには、またも10センチ以上の雪が積もっています。
「年末なんか、あっという間に車が屋根まで埋まってたからねえ。きょうなんか楽だよ」
という、宿の肝っ玉母さん風の気のいいおばさんの“励まし”を受け、改めて雪をかき落として今度は車で出発します。めざすのは宮本の神社近くにあるシェードが見える地点です。
雪は降り続き、やむ気配がありません。しかし、その中でもすでにカメラを構えている人たちがおり、あいさつをして中に入れてもらいます。これだけ激しく降っていると、線路に近付ける場所でないと列車が写りません。皆さん、同様のお考えのようです。
撮影ポイントから道をはさんだ反対の斜面で、子供たちが数人雪合戦などをしてにぎやかに遊んでいます。地元の子供たちだと思っていたのですが、後で私の横で撮影していた方のお子さんとその友達だとわかりました。その方と私が撮影後に並んで歩いていると「お父さんがきた」と子供たちが言い出したのでわかったのですが、これからスキーに行くとのこと。「スキーに行く前に撮影しに来たというか、スキーを口実に撮影に来たというか」と、その方は笑っておられました。
さて、この日の1ダイヤは首都圏色のキハ52-156です。雪空の下では明るい色のほうが目立ちますから、この日に限ってはスカ線色のキハ52-125より156のほうが好ましいのです。本当は赤とクリームの115に来てもらいたいのですが、この日も無理なようです。
列車は定刻よりやや遅れてスノーシェードの向こうから現れました。ズームのテレ側でシェードの向こう、そして出たところでシャッターを切り、さらに引きつけて撮影します。今回もシェードを出たところのカットで少しAFが迷いましたが、すぐ合焦して事なきをえました。
背後の木々も岩も真っ白で、わずかに木々の幹や枝だけが黒いモノクロームの世界。そこに雪を蹴散らす1両の朱色のキハ52。遠征してよかったなあ、と思う何カットかの一つになりました。
2010-1-10 JR西日本大糸線 中土-南小谷 キハ52-156南小谷行き426D
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,70mm,ISO 400
1/640秒,f6.3,+0.3段,WB:晴天
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寒い中苦労して撮影されたお写真は
やはり凝視してしまいますね。
3日間の成果、拝見させていただき
大糸線での撮影願望が
私もますます高まりました。
写真、見てくださってありがとうございます。まだ、3日間のうちの半分です。まだまだ、アップするつもりですので、ますます大糸願望を高めてくださいませ。
奥さまに叱られるかなあ。
奥さまと雪景色と温泉を楽しみに、お二人で行かれるのも一興かと思います。
私が行った時は日中は大体天気がよく夜が吹雪くという天気でした。
雪の白と快晴で車の運転には気を使いました。トンネルの連続ですから。
まむしさんが行った時は車に雪が積もったり大変でしたね。
木に雪が付いているのはきれいですね。
トンネルや洞門の暗さと、白銀の世界のまぶしさ。幻惑されかねませんね。
しかし、日中、よいお天気だったのは幸いですね。夜、吹雪くと新雪が積もって朝、美しいですものね。