3月2日は、しなの鉄道でJR東日本の国鉄特急色485系の「思い出の白山」号を撮影しに行きましたが、私にとってはこの169系の急行「信州」も大いなる魅力でした。国鉄急行と言えば165系です。この写真の169系は急勾配の横川-軽井沢、いわゆる横軽対策車で、もちろん165系ファミリーです。この湘南色の急行形電車は非常に親しみのある車両でした。
京都人としては、なんと言っても大阪-名古屋を結んだ急行「比叡」を挙げたいと思います。しかし、高校生のころ、信州ワイド周遊券を握りしめてあちらこちらへ乗り鉄しながら旅をした急行「アルプス」や「伊那」など、思い出がいっぱいあります。和歌山に暮らしていたときの紀勢線ローカルもこの165系でした。この湘南色、たまりません。特にサイドの塗り分けがとてもかっこよく感じられます。先頭車の窓上の緑が運転台に向かって切り上がっていくところなんか、しびれます。
もちろん急行「信州」もよくお世話になった列車でした。
そして、この撮影場所も懐かしい。今でこそ線間ロープが目立ちますし、周囲も開けて家も増えました。でも、高校生のころ、ここで春まだ浅い3月下旬に一人、撮影したことをよく覚えています。この場所は、小海線の「乙女」駅。信越本線(現しなの鉄道)と小海線の並走区間で、小海線だけに今も昔も小さな駅があります。
撮影に出かける前からmonさんには「乙女はとてもなつかしい」と言っていたのですが、本当に再訪して撮影するとは思ってもいませんでした。結局、いろいろロケハンしたのですが、これと言う場所がなく、とにかくバリ順で撮影できると、ここを選びました。ロープの処理には苦労しましたが、まあ、これなら私的にはOKというカットが撮れ、喜んでいます。169系もこの3月ダイヤ改正で、消えていくようですから。
ところで、高校生の一人旅の途中、なぜここに寄ったか?
それは駅名に憧れたからです。高校生の男子にとって「乙女」駅って、それは立ち寄りたくなるでしょう?
2013-03-02 JR小海線・乙女で しなの鉄道9602M 急行「信州」 169系S52編成
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