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残念な記事が…電車を飲酒運転 上司隠す

2006-10-19 | ニュース記事講評
先程gooのトップページからログインしようとした際、ニュースの項目に「電車を飲酒運転 上司隠す」という記事が…

以下にその記事の内容を記しますが、記事の時刻を見ると先程発覚してニュースになってしまった様です。(記事部分は青字で表記)

西日本鉄道(福岡市)は19日、出勤時のアルコール検査で基準を超える数値が検知された運転士(34)が列車を運転していた、と発表した。運転士と検査を監督する助役(45)が、車掌(33)を身代わりにして再検査を受けさせていた。同社は運転士と助役を懲戒解雇にする方針。

同社によると、8月21日午後1時ごろ、天神大牟田線の花畑乗務所(福岡県久留米市)であった乗車15分前の点呼で、運転士の呼気から社内基準(呼気1リットル当たり0.11ミリグラム)を上回る0.24ミリグラムのアルコールを検出した。

運転士はその後、計5時間47分、特急など延べ約370キロを運転した。9月11日社員の投書で発覚した。運転士は「前日の午後9時半ごろまで缶ビール2本と焼酎1杯を飲んだ」と説明。車掌と助役は、再検査で基準以上の数値が出ると出勤停止となるため「運転士に同情した」と話しているという。

同社はこの日、グループ会社の西鉄バス佐賀(佐賀市)でも昨年5月、点呼で前日の飲酒を申告した運転手の身代わりに、上司が検査を受けていた事実を公表した。

身代わりを防ぐため、西鉄では検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存する対策をとった。

2006年10月19日(木)20:34

それにしても、酒気帯び状態で運転を行うとは、例え自分の自家用車でも(道路上には他の交通や人間も居ます。自分だけの問題ではありません!!)とんでもない話ですが、まして大勢の乗客を乗せて走る電車ともなれば、これはもう論外としか言い様がありません。

まして上司が同情して身代わりを用意し再検査とは、この上司も輸送の現場で安全を預かる人間として何を考えているのか理解できませんが、この行為が行われてからの発覚(投書がなければ発覚しないというのも困ったものです)、そしてニュースの発表まで随分時間が経過しているのも気になります。

日頃首都圏に居るMAKIKYUは、西鉄を利用する機会は非常に限られますが、MAKIKYUも今年も7月に西鉄電車とバスを利用しており、九州唯一の大手私鉄・また日本一のバス会社として奮闘している同社には比較的好感を抱いているだけに、こういった人物が輸送の現場を預かっていたとなれば恐ろしく、また残念な限りで、今後こういった事が起きない事を願うばかりです。

それにしても、記事最後の「検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存」とは…

本当はこんな事をしなくても、酒気帯びなんてなければ何の問題もない気がしますが、こうでもしないとダメなのでしょうか?

(画像は西鉄電車-以前掲載したモノを再用です)


JR西日本 キハ126系(1)

2006-10-19 | 鉄道[中国]
「MAKIKYUのページ」では最近、鳥取・島根方面の話題を時々掲載していますが、この地域を走る鉄道の幹線がJR山陰本線で、この路線は現在日本一長い路線でありながら単線・非電化区間が長い事もあり、「長大なるローカル線」とも言われますが、これは鳥取・島根県内の大部分にも当てはまります。

しかしながら近年は、軌道強化や新型車両の導入などによりサービスレベルは着実に向上しており、その内この地区に導入されている快速列車用の新型車両が、今日取り上げるキハ126系です。

キハ126系は最初に写真の1次車が導入され、この車両は主に島根県内を走る快速「アクアライナー」(米子~浜田・益田)で運用されますが、他に一部の普通列車でも運用されています。

外観は質素な感じで専らワンマン運転列車に用いられますが、ワンマン運転時の案内放送はかなり音質が良く、また客室内は化粧板に木目柄のモノを採用しているなど内装もなかなかで、座席も長距離乗車を想定してクロスシート主体となっていますので、長時間(松江~浜田でも2時間以上かかります)の乗車でも割合快適で、MAKIKYUとしても個人的には結構好感度の高い車両です。

ちなみに山陰本線出雲市以西では、一部の普通列車にはトイレすらない車両(現在取り付け改造中・ちなみにキハ126系には車椅子対応型トイレが設置されています)も混用されていますが雲泥の差で、乗車するならこのキハ126系の方が断然快適です。

この車両は国鉄型のキハ58系列を引退に追いやった事や、機能重視の質素な外観などが影響してレールファンの方々からの評判は今一つの様ですが、高速性能もなかなかで、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの地域へ行かれる機会がありましたら、アクアライナーで山陰の日本海を眺めながらの旅は是非オススメです。

またキハ126系はこの後に2次車も導入され、こちらは主に鳥取地区で運用されており多少の違いが見られますが、この車両に関しても近日中に紹介したいと思います。