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議員無料パス:私鉄24社が取り止めに

2006-10-25 | ニュース記事講評
今日ネット上でニュースを見ていた所、以下の様な記事が…(青字が記事部分)

議員無料パス:私鉄24社「やめます」 負担が大変

 国会議員がJR以外の私鉄や公営交通に無料で乗れる「民鉄乗車証」について、これまで乗車できた鉄道会社の2割以上の24社が今月、「経営が苦しいのに特別扱いはできない」などを理由に便宜供与を取りやめた。乗車証は全国会議員への便宜供与として約60年間続いているが、日本民営鉄道協会(民鉄協)は今後、衆参両院に対しプリペイドカード購入など制度改革を要請する方針だ。批判の多い議員特権の一つが揺らいでいる

 衆参両院などによると、民鉄乗車証は1946年に衆院議長から民鉄協の前身である鉄道協会の会長に「国鉄(当時)の無料パスと同様の配慮を」と依頼があり、以後続いている。民鉄協が毎年10月、全国会議員を対象にした1年間有効の乗車証を発行する。

 乗車証を使える会社は、民鉄協の加盟社を中心とする104社だった。しかし更新期の今月、民鉄協が経営難の中小会社や、高尾登山鉄道(東京都)、大山観光鉄道(神奈川県)、立山黒部貫光(富山県)などレジャー路線の会社計24社を対象から外すことを決めた。関東・関西の大手や地下鉄などは継続している。

 民鉄協総務広報部は「地方の中小の会社は経営が苦しいところが多く、便宜供与をやめることにした。公務と無関係のレジャー路線も脱退させてもらう。今後はパスネットなどのプリペイドカードを衆参両院に買い上げてもらうなど、制度の見直しをお願いしていきたい」と話している。

 紙製カードの乗車証は、改札口で見せれば自由に列車に乗ることができるので、国会議員が金額に換算してどの程度使用しているかなど、利用実態は把握できないという。

 衆院は「私鉄の好意で行われており、予算措置はしない」。参院は「参院だけでは決められない。(制度を変えるにも)衆院と歩調を合わせなければならない」と話す。

 乗車証を巡っては「議員がただで乗っているのに、電車通勤で庶民性をアピールする事例もある」(元国会議員秘書)などの批判も出ている。

 一方、JRも無料パスを国会議員に発行しているが、国鉄民営化以後は、衆参両院がJR6社にパスの購入費を支払っている。【青島顕】

毎日新聞 2006年10月25日 15時00分

これはもう当然の話というか、今まで特権乗車できていた事が問題で、大山観光電鉄や立山黒部貫光などのレジャー路線までもが利用できたという事は論外、もう呆れた話としか言い様がありません。

地方の中小私鉄なども、各選挙区の議員の方々が利用する際には運賃を支払って頂き、鉄道を支えている事をPRする位の事があっても良さそうですが、彼らは果たしてどれだけローカル鉄道を利用しているのか…

また経営が苦しい…というだけでしたら地方のローカル鉄道だけでなく、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、莫大な債務を抱えて沿線住民に高額の運賃負担を強いている「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)なども対象になりそうですが、果たしてこの会社は無料特典を止めるのか疑問です。
(もしウチは格安運賃なので、議員さんの運賃位は沿線の皆様のご負担で…というのでしたら、腹立たしい限りですが…)

それと国鉄民営化後はJR各社にパス購入費を支払っているとの事ですが、それならいっそのこと大手私鉄や地下鉄にも乗車費を支払うか、こちらも乗車不可にする方が妥当な気もしますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様は如何お考えでしょうか?
(何か意見等がありましたらコメントもどうぞ。国会議員の方々ももしご覧でしたら、存続希望か否かといった書き込みも歓迎です)


北京地鉄13号線(2)~謎の新車?

2006-10-25 | 鉄道[中華人民共和国]

 

「MAKIKYUのページ」では先日北京地鉄13号線に関して取り上げ、その際に車両に関する記述で「殆どの車両は~」という表現を使用しましたが、今年夏にMAKIKYUがこの13号線に乗車した際、従来車と随分異なる車両が1編成(4両編成)走っており、この他にも先日の写真とは異なるタイプの車両が走っている様ですので、この様な表現を使用させて頂きました。

ちなみに「従来車と随分異なる車両」というのが写真の車両で、前面は従来車とは一目で違いが判別できる程形状が異なるスマートな感じになり、また運転席と逆側に非常用の貫通路が設けられています。

側面も従来車とは異なりステンレス製の様で、塗装も従来車とは異なるオレンジと黄色の帯が巻かれています。

またデザイン以外に機器やその配置なども異なっており、MAKIKYUが今年夏に乗車して確認した限りでは、電動車が中間2両となり走行音も従来車とは異なるモノ、また運転台のマスコン(ワンハンドル)もT字型ではなく小型のモノになっているなど、従来車とは随分様子が異なり、どうやら下回りなども従来車とは異なるモノを使用している様な感じでした。
(電動車の位置に関しては、先頭車両最前部乗車時にはインバーター音が聞こえず中間車でははっきりと聞き取れる事と、運転台にあるモニターの表示で確認しています)

この13号線の新型車は従来車とは塗装が異なる上に、機器なども別物で1編成のみ(だと思います)という事で単なる編成増備で導入した物ではなく、今後の新路線用車両の先行車など、何らかの試行的要素がありそうな感じもしますが、この車両の導入目的はイマイチ理解できず、謎の新車といった感を受けます。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様の中で、もし北京へ行かれてこの13号線に乗車されてこの車両を見かける機会がありましたら、是非一度乗車されて従来車との違いを比較されると面白いかと思います。