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都営5200形~この車両も退役

2006-10-02 | 北総監獄
今日東京都交通局のHPを見た所、「さよなら5200形」記念パスネットの発売告知が…という事で、特別に記事追加です。

この5200形は都営浅草線開通当初から暫くの間製造された5000形の最終バージョンにあたる車両で、下回りは他の5000形と同様の抵抗制御車ですが、他の5000形は非冷房車で改造も難ありという事で早々と姿を消したものの、ステンレス製の車体が特徴のこの車両だけは冷房改造されて、今まで走り続けています。

近年は6両2編成の内1編成から中間車両を2両抜き取った8両編成を構成(先頭車を含む残り4両は廃車)し、主に浅草線末端の泉岳寺~西馬込間の区間列車で運行されていますが、現在一編成しかない事から遭遇できるかどうかは運次第です。

また浅草線所属の車両の中では、大多数の5300形に紛れて1編成だけ勝手の違う旧型車両(少なくともメカニズム的には)という事もあってか扱いにくい車両の様で、近年はいつまで走り続けるのかとレールファンの方々からは騒がれていた様ですが、いよいよついに退役です。
ちなみに浅草線の主力・5300形に関しては以下の記事をご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/d/20060716

この車両の製造は1970年代の後半、最近廃車が進んでいる相互直通運転先の北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の異様な形(Σ型)をした7000形より少々古い事も考えると、そろそろ退役でもおかしくはない話で、首都圏の地下鉄では横浜市交通局の2000系の様にもっと新しい車両でも編成単位で廃車→解体となっている事を考えると「長い間ご苦労様でした」という事になります。

ただ5200形は手入れが良いのか、風前の灯火となっている「開発を止めた某鉄道」の7000形に比べると見た所は状態もずっと良さそうで、また「開発を止めた某鉄道」では7000形やこの5200形より遥かに酷い7250形と呼ばれる車両が、同社の看板車として花形の特急に重用されている事を考えると、どうも納得が行かない気がします。

本来なら交通局を退役後も「開発を止めた某鉄道」にでも譲渡し、引き続き浅草線を走り続けて7250形の締め出しにでも当てて欲しいのが本音ですが、この会社はΣ型のヘンテコな電車(7000形)を締め出して新型車(7500形)を導入する程の資金があるにも関わらず、一向に酷い特急車7250形(この会社はかなり気に入っている様ですが…)を走らせ続け、その上高い運賃負担を沿線に強いて涼しい顔をしている状況を見ると腹立たしい限りです。

ちなみに写真は7月にMAKIKYUが泉岳寺~西馬込間の区間列車に入っている5200形を泉岳寺駅で発見、その際たまたま一日乗車券(ワンデーパス)を持っていたので西馬込駅まで乗車し、その折り返し列車が西馬込駅を出発する所を撮影したものです。

またこの記事は、かつて5200形が北総監獄にも乗り入れ、現在でも北総監獄と関連の深い路線を運行していますので、「北総監獄」カテゴリーに入れさせて頂きました。

なお5200形引退に関する公式情報を確認される方は東京都交通局公式HPへ。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/
(新着情報に記載があります)

南伊豆東海バス「くろしお君」

2006-10-02 | 小田急グループ
一昨日は伊豆下田バスが営業終了との事でこの会社のバスを取り上げましたが、今日は同社の路線を引き継ぎ、下田地区をはじめ伊豆半島南部を運行する南伊豆東海バスについて取り上げたいと思います。

東海バスは小田急系のバス会社で近年は運行会社を地域別に5分割、その1つが下田地区などを運行する南伊豆東海バスですが、その注目車両ともいえる車両の一つが、写真の「くろしお君」と呼ばれる車両です。

この車両はかつて、清水~下田間を結ぶフェリーに接続する路線の専用車として使われていましたが、現在はフェリーの運航もなくなり南伊豆一帯の各路線で他の車と共通使用される状況なので、非常に捕まえにくい車両の一つとなっています。

ただ昨年MAKIKYUが伊豆急で下田に到着し、駅前に出たら幸運にも偶然この「くろしお君」が停車しており、しかも海中水族館への路線を往復した後は回送で入庫、この路線はMAKIKYUが利用していた「伊豆東海岸フリーきっぷ」(JRの往復+伊豆急と下田周辺の路線バスが乗り放題、下田までの往復運賃より安いので利用価値は大きいです)でも乗車できて貴重なチャンスという事で、予定を少々変更して乗車してみました。

車内は外観ほどの派手さはありませんが、座席はリクライニングも可能で、最近増殖している都営バスなどの中古車両(座席を増設しています)などに比べると乗り徳車両である事には変わりなく、南伊豆の下田一帯でこの車両を見かけたら是非一度乗車される価値はあるかと思います。

また下田地区では昨日まで伊豆下田バスが運行していた路線(過半数は競合路線でしたが…)も南伊豆東海バスが引き継いで運行し、この車両が移管路線にも運行されるかどうかは分かりませんが、今後の南伊豆東海バスと「くろしお君」の健闘も願いたいものです。