以下にその記事の内容を記しますが、記事の時刻を見ると先程発覚してニュースになってしまった様です。(記事部分は青字で表記)
西日本鉄道(福岡市)は19日、出勤時のアルコール検査で基準を超える数値が検知された運転士(34)が列車を運転していた、と発表した。運転士と検査を監督する助役(45)が、車掌(33)を身代わりにして再検査を受けさせていた。同社は運転士と助役を懲戒解雇にする方針。
同社によると、8月21日午後1時ごろ、天神大牟田線の花畑乗務所(福岡県久留米市)であった乗車15分前の点呼で、運転士の呼気から社内基準(呼気1リットル当たり0.11ミリグラム)を上回る0.24ミリグラムのアルコールを検出した。
運転士はその後、計5時間47分、特急など延べ約370キロを運転した。9月11日に社員の投書で発覚した。運転士は「前日の午後9時半ごろまで缶ビール2本と焼酎1杯を飲んだ」と説明。車掌と助役は、再検査で基準以上の数値が出ると出勤停止となるため「運転士に同情した」と話しているという。
同社はこの日、グループ会社の西鉄バス佐賀(佐賀市)でも昨年5月、点呼で前日の飲酒を申告した運転手の身代わりに、上司が検査を受けていた事実を公表した。
身代わりを防ぐため、西鉄では検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存する対策をとった。
2006年10月19日(木)20:34
それにしても、酒気帯び状態で運転を行うとは、例え自分の自家用車でも(道路上には他の交通や人間も居ます。自分だけの問題ではありません!!)とんでもない話ですが、まして大勢の乗客を乗せて走る電車ともなれば、これはもう論外としか言い様がありません。
まして上司が同情して身代わりを用意し再検査とは、この上司も輸送の現場で安全を預かる人間として何を考えているのか理解できませんが、この行為が行われてからの発覚(投書がなければ発覚しないというのも困ったものです)、そしてニュースの発表まで随分時間が経過しているのも気になります。
日頃首都圏に居るMAKIKYUは、西鉄を利用する機会は非常に限られますが、MAKIKYUも今年も7月に西鉄電車とバスを利用しており、九州唯一の大手私鉄・また日本一のバス会社として奮闘している同社には比較的好感を抱いているだけに、こういった人物が輸送の現場を預かっていたとなれば恐ろしく、また残念な限りで、今後こういった事が起きない事を願うばかりです。
それにしても、記事最後の「検知器にカメラを付け、乗務員の顔写真を保存」とは…
本当はこんな事をしなくても、酒気帯びなんてなければ何の問題もない気がしますが、こうでもしないとダメなのでしょうか?
(画像は西鉄電車-以前掲載したモノを再用です)