つれづれなるままに

ひぐらしパソコンに向いて・・・・・・・

認知機能検査

2023年03月12日 | Weblog
75歳以上の高齢者が運転免許証を更新する場合、「認知機能検査」は避けて通れない(下図参照)。


今回は3回目の認知機能検査であるし、検査の方法は殆ど変わっていないと聞いていたので全く心配していなかった。むしろ、過去2回より高得点を狙おうなどと不遜なことを考えていた。
一方で、最近は多少記憶力の低下を自覚することもあったりするので、今回は認知機能検査のうち、「記憶力テストの予習」をすることにした。

認知機能検査の詳細については警察庁のHPに載っている。(以下で述べる記憶力テストのイラストも全て載っている)
記憶力のテストは、下図のような絵(イラスト)を見せられた後、別のテストを挟んで10~15分後に、絵に描かれていた物の名前(例えば ”大砲”、”オルガン” など)を思い出して紙に書くという方法で行われる。
初めはヒントなしで、続いてヒントとして絵のジャンル(”武器”、”楽器” など)を知らされた後にもう一度描かれた物の名前を紙に書くという方法である。

上のイラストは全てパターンAの絵である。一度に4つの絵が大きな紙やスクリーンなどに表示され、これが4回繰り返される。即ち全部で16の絵を記憶することになる。
この他にB~D迄、合わせて4つのパターンがある。絵はそれぞれ異なるが、”武器”、”楽器” などの絵のジャンルはどのパターンも共通で、全部で16のジャンルがある。
従って、全パターンの絵の数を合計すると16×4=64ということになる。
当日の検査は4パターンの内、何れか1つのパターン(即ち16の絵)で実施される。
初めはヒントなしで描かれ物の名前を書き、続いて試験官が告げる絵のジャンルをヒントにして再度描かれた物の名前を思い出して書く。
警察庁のHPに載っている採点要領によれば、ヒントなしで書いたものは2点、ヒントを聞いてから書いたものは1点として採点されるらしい。
そこで私は16のジャンル名と、各ジャンルの4つの絵の名前を全て暗記することにし、試験当日にはほぼ全てを覚えていた。
ところがこれが大失敗のもと!
当日試験会場で見せらた絵と、予習で覚えた絵がごっちゃになって、ジャンル毎に4つの絵はほぼ全て思い浮かぶのだが、どれが15分程前に見た絵なのか、それとも予習で覚えた絵なのか区別がつかないのだ。
これには参った。気持ちが動揺してますます頭が混乱し、「これぞまさに認知症か!?」という状態に陥ってしまった。
テストの途中、今回は本気で落第(?)を覚悟したが、講習の最後に「認知症の恐れがある基準には該当しませんでした」という通知書を受け取ったときは全身の力が抜ける思いがした。
今回から、点数は知らされないことになったので、自分が何点だったのか知ることはできなかったが、恐らくかなり危なかったのではないかと思う。満点取ろうなどと欲張ったことを後悔した。
このテストに関する限り、予習はしない方が良いと思う。
その後に行われた実車指導では、終了後に指導員から「完璧、満点です」と言われて少し救われたが、今回は本当にほろ苦い高齢者講習であった。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする