マックンのメモ日記

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第2次韓流ブームの台頭とともに、経済も文化も総崩れ状態の日本

2011-10-26 23:10:59 | 芸術(音楽など)・文化・歴史
かってドラマ「冬のソナタ」が人気を博し、それ以後、定着した韓流ブーム。この数年はそれを上回るブームが起きています。つまり第2次韓流ブームと言われるもので、K-POPと呼ばれる韓流ポップスが人気を集めています。映画から音楽に人気が広がったことでファン層の幅が広がってきているのです。このところのテレビを見ると、お笑い芸人の番組ばかりで面白くないと言う人が増えたとか、チデジ移行を機会にテレビを見なくなった人たちがNHKの受信料を解約する人たちが増えているとか言います。こうした人たちの中にも韓流に走っている人たちがいるのではと思うほど、日本のJ―POPを見ても、どのチャンネルも、懐メロのような番組ばかり放送しており、全く見るに耐えないような番組ばかりになってしまった結果であり、それは放送業界自らが招いた結果でもあるのです。なぜここまで日本のテレビや音楽はダメになってしまったのでしょう?これでは経済も文化も両方ともダメになってきてしまったことになり、日本全体がそう崩れ状態になっています。

レンタルソフト最大手の「TUTAYA」の韓国ドラマの月間レンタル回数は、今年に入り1000万回を突破したそうです。8月に入るとさらに増え1306万回を記録したそうです。例の冬ソナがブームになったときは2004年から数年でしたが、その中心は主に40代~60代の中高年の女性でした。さらにその後、古代朝鮮の英雄を描いた「朱蒙」などの時代劇で40~60代の男性も関心を持ち始めたのです。昨年の後半になると、レンタル回数を押し上げたのは、新らたにファン層として加わった10代~20代の女性です。

今年6月までの上半期に最もレンタル数の多かったのは「美男(イケメン)」です。現在、日本で大人気のチャン・グンソクさんが出演しているものです。この夏には、TBSが日本版の連続ドラマを製作して放送しました。人気上位の作品は他にも「パスタ~恋ができるまで」、「トキメキ☆成均館スキャンダル」、「イタズラなKISS」などラブコメディが並んでいます。10代~20代女性のブームはK-POP人気との相乗効果と言われています。

韓国出身アーティストの日本進出は、東方神起、、BIGBANGと言った男性グループが先行していたのですが、ここに来て女性アイドルグループが相次いでデビューして来ています。ここでもやはり若い女性のファンが多いのです。去年の成功で勢いづき、今年に入ってからもBEASTや2NEI(トゥエニィワン)など男女とも人気グループの日本進出が相次いでいます。10月10日付のオリコン週間ランキングでは、シングルCDの1位がT-ARA(ティアラ)、アルバムの1位は東方神起という具合に、両方を同時に韓国出身アーティストが獲得するのは史上初めてのことです。

これでは映画も音楽も韓国に日本文化が、経済と同じように負けたのと同じ構図になっており、GDP第2位の頃の面影はすっかり色あせてしまっています。残念というか、寂しいというか、情けないですね。

骨粗しょう症の骨の再生を妨げるたんぱく質を発見!ねずみの実験では成功!

2011-10-25 18:13:17 | 健康・医療・スポーツ
骨粗しょう症は骨がスカスカになる病気で、寝たきりの原因となる太ももの骨折など、ちょっとしたことでも骨折しやすくなります。それがきっかけとなって寝たきりになってしまう人も少なくありません。骨粗しょう症はこの15年で倍増しています。対策には「骨の材料となるカルシウムをとること」だと思いがちですが、カルシウムの効果には限界がありカルシウムを吸収しやすい食べ物などといっしょにとると良いと言います。さらに、血管に“骨”ができて心筋こうそくの原因になることや、骨密度が高くても骨折してしまう人がいることも最近の研究から分かってきました。

最新の骨粗しょう症対策として、50代、60代の女性10人で骨密度の検査をしたところ、骨粗しょう症の方が1人、予備軍が2人見つかりました。しかも、骨粗しょう症の方のX線写真を見ると、なんと動脈にカルシウムがたまっていました。心臓の専門家に尋ねると「血管に骨ができている」と言うそうです。と言っても実際に骨ができるわけではなく、「血管にカルシウムが付着した状態」だそうです。この血管に骨ができるということは「血管の石灰化」と呼ばれていて、動脈硬化の人によく見られるそうです。骨のカルシウムが足りないのに、血管にカルシウムが付着するこの現象は「カルシウム・パラドックス」と言うそうですが、おかしな現象です。

なぜ、骨にあるはずのカルシウムが血管で見つかるのかと言うと、血液中のカルシウムは、食後しばらくすると減ってしまいます。そのため、破骨細胞は骨を壊してカルシウムを血液に加えます。逆に余裕のあるときは、骨芽細胞が骨に蓄えます。骨はカルシウムの貯蔵庫でもあるのです。そしてカルシウムと言うとすぐ骨を想像しますが、心臓などの筋肉を動かすのに欠かせない物質でもあるのです。破骨細胞と骨芽細胞が血液中のカルシウムの量を調整しているのです。ところが、年をとると腸からのカルシウムの吸収率が落ち、不足することが多くなり、骨を壊してカルシウムを取り出すのですが、その破骨細胞の働きが活発になりすぎると、やがて骨粗しょう症になってしまうのです。

では、なぜ血管の中にカルシウムがたまってしまうのかと言うと、血管の細胞は「カルシウム不足」の危険信号を受けると、なぜかカルシウムをため込んでしまうのです。血管の細胞と骨芽細胞は、同じ細胞から生まれた兄弟のようなもので、血管の細胞も骨を作る能力をもともと持っているためだと考えられています。血管にカルシウムがたまると、その部分が傷つきやすくなり、血液のカルシウムが不足すると、骨が弱くなるだけでなく、動脈硬化の原因にもなってしまうのです。こんな例もあります。ある女性が犬の散歩中に地面に手を一瞬ついただけで手首を骨折してしまったそうです。しかし、病院で測った骨密度は、同年代では正常の89%。本人も骨には自信があったといいます。それなのになぜ簡単に骨折してしまったのでしょう?最近の研究では、「骨密度で説明できる骨折のリスクは70%程度」といいます。

では、残りの30%はどんな原因なのかと言うと、破骨細胞は、骨を壊すのにおよそ20日間かかります。その後、骨芽細胞が骨を再生させますが、それにはおよそ90日間かかります。この間、骨のつくりかえられている部分は、小さなへこみができているような状態で折れやすくなっているのだそうです。破骨細胞の活動を抑える女性ホルモンが減ると、破骨細胞は歯止めがきかなくなり、骨を作りかえている“工事中”の部分が増え、骨折するリスクが高まるというわけです。骨のつくりかえられている部分が多いかどうかは「骨代謝マーカー」という検査で調べることができるそうで、骨が壊されるときに出る分解物が尿にどれくらい含まれているかで調べるのです。

骨粗鬆症学会が発表した「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン」2006年度版によると「カルシウムの摂取量を増やす、あるいはカルシウム製剤を服用するだけで、骨粗鬆症の治療、すなわち骨量の増加や骨折の予防が期待できるわけではない」とあります。それは私たちが食べたカルシウムは腸から吸収されます。ところが、年をとると吸収率が下がってしまうため、カルシウムだけをとっていても不足しやすくなるのです。そこで骨密度と食習慣の関係を調査した研究者が、骨に良い食材の組み合わせを見つけましたそうです。

野菜、魚、キノコを中心とした食生活の場合、これらをたくさんとっているグループは、あまりとっていないグループと比べて、4%ほど骨密度が高い傾向にありました。野菜にはカルシウムが、魚やキノコにはビタミンDという物質が含まれています。ビタミンDには骨芽細胞の働きを助けたり、腸からのカルシウムの吸収をよくするのです。さらに尿でカルシウムが捨てられなくしたり、筋肉に作用し転倒しにくくするなどの効果があるそうです。

あとは運動と日光浴も効果あるとよく言われることで、運動は、カルシウムが骨につくるのを助けるため、良いと考えられています。日光浴も、皮膚でビタミンDが合成されるため良いのですが、日光の浴びすぎは、熱中症や皮膚がんのリスクを高めるため、1日20分程度までにするのが目安と言われています。最後に、厚生労働省では定めているカルシウム摂取目標量が不足しているため、積極的な摂取を勧めています。ただし、年をとるとカルシウムの吸収量が落ちてしまうため、より吸収を高めるという視点から、ビタミンDをあわせてとることを勧めています。

とここまでは骨粗しょう症に対する今までの対処療法ですが、実は今回、骨粗しょう症の原因になる骨の形成抑制たんぱく質と言うのが発見されたそうです。この発見で骨粗鬆症はもちろん、関節リュウマチなどの新しい治療薬開発に繋がるとしています。今まで破壊細胞の働きを抑える薬剤は開発されていたのですが、骨芽細胞が骨を形成する仕組みについてはよく分かっていなかったのです。東京医科歯科大学の高柳教授らは、免疫の調整に関わるたんぱく質「Sema4D」が骨芽細胞に働きかけ、骨の形成を抑制していることを突き止めたのです。つまり骨ができる場所から骨芽細胞を遠ざけ、新しい骨芽細胞ができるのを妨げていたのです。マウスの実験ではこのたんぱく質の働きを抑えて骨を再生することに成功しています。実用化にはまだ時間がかかるかもしれませんが、これで骨粗しょう症やリュウマチなどが治る可能性が出てきたのです。

今の中国女性は「愛情よりも不動産」がお好き?

2011-10-24 20:24:32 | その他
日本では東日本大震災を機会に絆という言葉がよく言われるようになったと思いますが、お隣・中国でも同じような現象が起きているようです。と言っても意味合いが日本と中国では違いますが。中国は急速な経済成長を背景に拝金主義が蔓延するようになったと言われて久しいですが、若い中国女性の間にも実利重視の傾向が顕著になっているようです。例えば、結婚も実利重視の結婚観が広がっているそうです。以前は、結婚時に男性側が住宅を用意する伝統があったのですが、不動産バブルが膨らみ多くの人に取ってはそれが不可能になっているのです。そのため一部の男性に人気が集中し「愛より不動産」を優先する風潮が強まっているそうです。そのためか、離婚率も上昇するなど高度成長が中国人の結婚事情を変えているようです。

北京の名門大である中国人民大学で英語を教えている周さんは、「3年前に家を無理してでも買っておいてよかったと言っています。今なら手が出ない」と。マンションは40㎡で結婚と同時に友人から頭金を借り、残額は銀行ローンで組み50万元(600万円)で購入したそうです。後から、もし「あの時、購入していなかったらゾッとする」と言っています。と言うのも北京オリンピックを機に不動産価格が急騰し、北京市内のマンションの平均価格は直近で1㎡当たり約2万3730元になったのです。仮に今、70㎡の部屋を買ったとしたら日本円でざっと約2000万円にもなっているのです。北京市の平均年収の25倍だそうです。周さんがゾッとすると言った意味もお分かりだと思います。こんな具合ですから、「一生共働きで働いてもマイホームは買えない」という切実感が家持男性の人気に拍車をかけているのです。

世論調査では71%の女性が「結婚時に男性が家を持っていることを望む」と答えたそうです。現代女性の物質主義を象徴するエピソードとしてテレビの人気デート番組の一コマが昨年大きな波紋を呼んだそうです。気に入った女性に「一緒に自転車に乗ろう」と持ち掛けたら22歳のモデルという女性は「自転車の後部座席で笑うより、BMWで泣いていたい」と答えたそうです。こうして見ると日本も以前はそれと同じような道を辿って来ていました。格好良い自動車が女性をデートに誘う時の必須アイテムでしたから、今の中国のことを笑えないですが。しかし自転車を飛び越えて外車のほうが良いとは日本でも言っていませんでしたが。中国、恐るべし、それだけ経済成長が急だと言うことでしょうね。ちなみに今の日本は自動車が必須アイテムどころか嫌われているほど若者には人気がないです。これも今の中国と日本の立場が逆転したからなのでしょうか?

それはさておき、一人っ子政策で生み分けが進み、男性の比率が不自然に高い中国ですが、2020年には1000万人以上の男性が結婚相手を見つけられないと国家統計局は予測しています。1000万人と言えば、大阪府の人口が882万人と言いますから、大阪府の人が全て独身男性で埋まっているという空恐ろしい状況です。それに加え拝金主義の蔓延で結婚も実利主義が幅を利かせていて、「愛情よりも実利主義」の結婚が増えているのです。そのため離婚率が7年連続で上昇し、上海では29%、北京では23%に達しているそうです。もし離婚ともなれば、財産分与で家を用意した男性にとっては一家の財産の流出になるわけで、親族一同から貯金を集めて息子に家を用意する例もあるほどなので大問題なのです。そういう意味では、男性は離婚もできないと言うことになってしまい、奥さんの尻にひかれている人が多いのかもしれません。

離婚増加に危機感を強めた最高人民院は何と「婚姻法」の新たな解釈を打ち出したのです。それは「結婚前に夫婦の一方が購入した住居は、離婚時には財産分与の対象にならないというものです。つまり「玉の輿」目当ての結婚を阻止するためですが、当然、多くの女性からの反発を受けたのです。専業主婦として何年も夫を支えても、離婚時に家の所有権が全く認められなくなり、主婦としての働きが評価されないという不満が出たのです。それはどの先進国でも同じで中国女性の不満も分かります。しかしそこは中国には中国独自の事情と言うものがあるわけですから、結婚時にお互いの財産がどのくらいあるか裁判所で証明してから結婚し、それ以後増えた財産についてはお互いが協力して築き上げた財産と言う事で、財産分与の対象にすれば公平だと思いますが、この方が中国らしいと思いますがいかがでしょう。

太陽熱発電に使う鏡に世界が驚いた。小さな巨人・三鷹光器の鏡!

2011-10-23 19:03:07 | 宇宙・サイエンス・科学技術
次世代のエネルギーとして太陽光発電があります。しかし日本は今だ、太陽光による発電は不安定であり発電機としては否定的な意見が多いように感じます。それは発電量が一定しないということです。例えば、雨や曇りなどの日には途端に発電能力が落ちるからです。だから電力の安定供給ができないと言うのが多くの意見です。しかしこれは今の段階での話であり、いずれは技術革新が進み太陽光発電が普及期にはいるときが来るはずです。にもかかわらず、それらのことをなおざりにして、今、目の前にある技術である原子力発電に固守しているように見えます。

原子力発電については今回の事故で明らかなように、発電コストは表面上、一番安い発電コストのごとく記載していますが、原子力発電所を作るために、地方自治体には莫大な資金が国や電力会社から支給されており、それら周辺にかかる金額を合わせれば発電コストは実質、一番高いことが明らかになっています。しかも万が一事故が起きたときには金額には変わらない様な甚大な被害が出ている事は今回の事故でも明らかです。しかも20~30キロ県内には今後30年以上住めない可能性が高く、そんな危険を犯してまで人間の手で管理できないようなものに依存することは間違っていると思います。仮に事故が起きないとしても放射能ゴミの問題をどう処理するのでしょうか?処理の方法すら決まっていないので、どんどんゴミを出すこと自体おかしな話だと思うのですが、一度、交付金漬けにされた地方自治体はその交付金という麻薬なしには生活ができなくなっているのです。だから危険には目をつむっていて、それを承知で受け入れているのです。すむ所がなくなれば交付金をもらうとか言う話ではないのですが、それができなくなってしまっているのです。

それよりか技術は日々進歩しているのですから、莫大な交付金に使っているなら太陽熱発電に振り向け、世界のどこよりも早く実用化すれば、今度は日本が世界をリードできるのであって、結局はそれが日本の産業を潤し経済成長に繋がると考えないのでしょうか?日本にはまだ埋もれている技術がたくさんあると思うし、それらを結集すれば決して海外に負けることはないと思うのですが、どうして前向きに考えるという事をしないのでしょうか?特に中小企業の中には小さな巨人がまだまだいるのですが、それらの技術をまだ生かしきれていないのではと感じます。

前にも書きましたが、日本にはベンチャー企業を育てるという気風がないのです。大企業に製品を売り込みに行っても「門前払い」が当たり前で、話を聞いてところで、「資本金はいくらだ、従業員は何人だ、実績はあるのか?」というようなことばかり言うのです。それがアメリカになるとベンチャー企業を育てるという気風があるので、大企業でも中小企業に技術力さえあれば製品を採用してくれる自由な空気があるのです。しかし日本にはそれが全くないのでベンチャー企業が育ちにくい風土があるのです。職業として起業することを選ぶ人の割合は54カ国で日本は最低だそうです。成功すれば妬まれるし、失敗すれば袋叩きにあい、再起などは不可能な社会だからです。これでは新たな産業が育つわけもありません。だから日本にはアップルやグーグルとかインテル、マイクロソフトのような革新的な産業を起こす企業が誕生しないのです。

ところがここに小さな巨人と呼ばれる中小企業があります。東京三鷹にある三鷹光器です。ここは天体望遠鏡や宇宙観測機器などを作っている精密光学機器メーカーで、オゾンホールを発見する切っ掛けになった観測機器や、NASAを唸らせたスペースシャトル搭載用カメラなど、この会社が生み出す製品は世界を驚かしているのです。そんな天体を知りつくした光学機器メーカーの威信にかけて、太陽熱発電のプロジェクトに踏み切ったのです。世界が次世代のエネルギーとして注目されている太陽熱発電です。太陽光を鏡で集めてその熱で液体を蒸気にし、タービンを回して発電するというものです。そのとき重要になるのが高精度の鏡です。その高精度な鏡がいかに効率よく高い熱量を集められるかということにかかっているのです。

実は日本は40年前に「サンシャイン計画」と称した太陽熱発電の大規模な実証実験を香川県で行ったのですが、思うように効果が出なかったという経緯があります。それに失敗したことで原子力発電に傾倒していったということも言えるのです。しかしそれは40年前の話で40年も経っていれば、その間に技術革新が進み新たな技術が出ているはずであり、たった一回の失敗で実証実験を止めてしまったことはもったいないというか、もし継続して実験をしていれば、今頃は世界でもトップクラスの太陽熱発電の国になっていたかもしれません。本当に残念なことです。

いま太陽熱発電で世界でもトップクラスの国の一つにオーストラリアがあるそうですが、日本は反対に最も遅れた国の一つになっているのです。ところが太陽熱発電の後進国である日本のミラーを見たオーストラリアの会社はその性能に目を見張ったと言います。そのミラーを作っていたのが今回の三鷹光器だったのです。ここの会社が作った鏡と海外で作られている鏡を比べると、その表面の滑らかさは一目瞭然で、海外のものは表面が細かく見ると表面がでこぼこしているのですが、三鷹光器の鏡は100万分の一の精度の鏡なので、鏡で集めた光をタワー式太陽熱発電機の一箇所に集めて当てると、今までの海外製では太陽がぼけているのに対して、三鷹光器の鏡を使ったら太陽は一つに重なりぼけないほど精度が高かったのです。これに驚いたオーストラリアの会社はすぐさま三鷹光器の鏡を発注したそうです。三鷹光器のは50センチの鏡の集合体になっていて一つ一つが動くようになっているのです。300枚の鏡を使って太陽熱を集めると50秒で燃え出すほどの威力があるそうです。何を燃やしたかは聞き逃しましたが、その熱は800度にもなるそうです。ちなみにアルミニウムの融点は660度です。

今回、横浜で三鷹光器の鏡800枚を使ってヘリオスタット(平面鏡を用いて 各反射鏡の反射した 反射光を一点に重ね合わせて 集光する方法)の実験が行われました。これはビームダウンミラー方式ではなかったのですが、この時点で動かすことが出来た鏡は100枚だったそうで、一箇所に光が集められたところ、計画していた熱量が出たとのことで実験は成功。正確な数字は秘密のため公表されませんでしたが、その熱は太陽200個分が当たっている状態だったと言います。鏡を全て当てれば200○○(よく聞き取れず不明?)以上の熱を出すことができると言います。次回は長野県でビームダウンミラー方式の実証プラントを廃校になった中学校で世界最高性能の装置を作ると張り切っていました。こちらのほうが比較的安価にできるので、タワー式に比べると最新の太陽熱発電ということができます。是が非でも実験に成功し、少しでも早く高性能太陽熱発電を作ってほしいものです。

海外では1基で120平方mの大きさのヘリオスタット群を数値制御で動かしており、駆動系にもコストがかかっています。いっぽう今回、三鷹光器が作ったものは焦点距離30mで直径50cm、反射率90%のミラーを小型機で32枚、大型機で92枚組み合わせた小型ヘリオスタットで、コンピュータ制御は使っていません。太陽電池パネルを使った光電センサーに光があたっているかいないかでモーターが回転し、向きを制御する簡単な仕組みとなっているため比較的安価にできるメリットがあるのです。これは太陽観測用望遠鏡の技術を応用したもので、太陽を自動で追尾し、太陽光を受熱部に導くのです。この熱を使って蒸気エンジンを動かしたり、蓄熱して利用することを目指すそうです。今回、第一期として「蒸気発生実験装置」と「ビームダウン方式太陽光集光装置」の2種類の実験装置を設計製作予定です。

円の最高値更新でこのまま行けば50~60円台に突入か?製造業の空洞化に拍車が!

2011-10-22 22:48:02 | ネット、ビジネス、IT
21日のNY外国為替市場で円相場が一時1ドル75円85銭まで急騰し、8月19日に付けた史上最高値(75円95銭)を約2ヶ月ぶりに更新しました。欧州債務問題が大詰めを迎える中、市場の思惑が交錯し、投機筋の円買い・ドル売りに加えてリスク回避しようとする逃避資金が集中した格好です。江米経済の元差奥懸念で歴史的な円高が長期化しており、東日本大震災からの復興途上にある日本経済に悪影響を及ぼす恐れが大となってきました。

それに加えタイでの洪水が生産拠点を持っている企業を直撃し、操業停止あるいは操業延期に追い込まれている企業が増えています。なぜタイに日本企業の生産拠点が多いかと言えば、東南アジアであるアセアン東南アジア連合の中心にあり、アセアン諸国の人口は6億人以上もある巨大市場となっているうえ、最近の発展途上国における成長が著しく、立地条件が良いということと、安く豊富な労働力に加え、親日国でもあり日本企業としても進出しやすい国だったのです。ところが軍事革命でタクシン氏が計画していたインフラの整備が、軍事政権になって政局がぶれたため、インフラ整備が遅れ、毎年、洪水の起きるこの時期にそのツケが一気に吹き出た形になったのです。その被害をモロに受けたのが日本企業であり円高と災害による海外リスクという、ダブルパンチとなってしまいました。

円が高値を突破したのは、ロンドンからニューヨ-クにかけての海外取引時間帯で、政府が閣議決定した円高対策への失望や、欧州債務問題にからむ思惑が円買い・ドル売りに繋がったとの指摘です。市場関係者によれば「期日が到来するオプション取引に絡んだ円買いが引き金を引いた」と指摘する声もあるそうです。

対ドル相場のグラフを見れば今年からの対ドル相場の動きが書いてありますが、円相場は東日本大震災直後の3月中旬に76円25銭まで上昇し、16年ぶりに戦後最高値を更新していました。そのため日米欧の通貨当局が協調介入したものの、世界的リスク回避による円買いの流れを止めることはできず、日銀が8月4日に約4兆5000億円に上る円売りを介入したものの、その後は再び円高に振れ、たった15日あまりで、みすみす金をドブに捨てたようなものになってしまったのです。8月19日には75円95銭の最高値を更新し、76~77円台の高値圏でもみ合いによる推移をしていました。

特にチャートを見る人などはFXなどをしている人たちが多く、企業の業績などは全く見ておらず、為替の値動きだけをチャートで見ながら売買している人が多いのです。チャートで見ると、やはり東日本大震災のときに高値をつけたのち、再び急落しそこから1段、2段と上がってきていたのです。そして2段目のところが先の高値であり、これよりさらに上値をうかがう感じでもみ合っていたのです。たいがいこのパターンから言うともみ合いボックス圏を突破すればさらに上昇するケースが多いのです。それは市場の買い需要がどれだけ多いかにかかっているのですが、先のような欧州危機による投機資金が相対的に安全な円に一時的に避難している状態ですので、高値更新は時間の問題だったと思われます。

この動きからすれば、さらに高値を追い、50円から60円になると予想している人もいましたが、まさにその動きになって来ています。つまりまだ今後、円高はさらに続き、円が買われていくのではないかと心配しています。そうなれば国内に止まっていた企業も、いっせいに海外に生産拠点を移すことは間違いなく、すでにその状態になっていますが、さらに更なる円高が背中を押す形で、日本の製造業の空洞化がいっそう早まっていくことでしょう。