マックンのメモ日記

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がんの診断が微量の血液で検査できるようになる日も近い!

2011-10-03 21:12:44 | 健康・医療・スポーツ
国立がん研究センター研究所と東レの研究チームは、血液中の「マイクロRNN(リボ核酸)」を手がかりに、がんかどうかを検診する手法の開発に目途をつけたそうです。目途をつけたと言う事ですので、これから実用化にはまだどのくらい時間がかかるか分かりませんが、これが一般化されればがん検診の方法が画期的に簡素化されるということですので、他の血液検査と並んで一般的な検査になり負担の多い検査が減ることは間違いないでしょう。

がん検診と言えば胃がんであればバリウムやファイバースポープを飲まなければならないし、大腸検査はスコープをお尻から入れられ、いずれにしても体内に物を入れるということは患者に負担がかかるものであり、もっと簡単に検査できればと誰しもが思っていることでしょう。さらに検査を定期的にするとなれば、食道や胃・大腸などの検査などをしなければならないということで、そうなると検査時に体の表面を傷をつけることにもなりかねないわけで、その傷が元でがん化しないとも限らないのです。普通はそんなことはないと思いますが頻度が多ければあり得ることだと思うのです。

今回は、新たに開発した試薬とDNA(デオキシリボ核酸)チップを使うそうです。そしてがんの種類ごとにどのマイクロRNAが目印になるかを調べ、早期の実用化を目指すそうです。こうした検査方法がすばやく実用化されることで、多くの患者さんの負担が減ることは間違いないことであり、それは体への負担が減ることになるのです。現在、血液中の特定のたんぱく質を目印にがんを検診する検査はあるのですが、がんの初期段階できちんと判断するのは難しいのです。

血液検査でわかるとされる前立腺がんの場合も、実際には前立腺肥大と区別ができないケースが多いのだそうです。たんぱく質を作る遺伝子の働きを制御するマイクロRNAを目印に使えるようになれば、微量の血液からがん診断できるようになり、患者への負担も軽くなるとしています。研究チームの新手法では、血液の上澄み(血清)が300マイクロ(マイクロは100万分の一)リットルあれば、従来の約4倍に当たる300~700種類のマイクロRNAを調べることができるようになったそうです。

実際、健康な人と乳がん患者の血清を測ったところ、がん患者に特有の2種類のマイクロRNAを検出できたそうです。あとは一日も早く実用化ができることが、がん撲滅の一歩を繋がると思います。