マックンのメモ日記

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今の中国女性は「愛情よりも不動産」がお好き?

2011-10-24 20:24:32 | その他
日本では東日本大震災を機会に絆という言葉がよく言われるようになったと思いますが、お隣・中国でも同じような現象が起きているようです。と言っても意味合いが日本と中国では違いますが。中国は急速な経済成長を背景に拝金主義が蔓延するようになったと言われて久しいですが、若い中国女性の間にも実利重視の傾向が顕著になっているようです。例えば、結婚も実利重視の結婚観が広がっているそうです。以前は、結婚時に男性側が住宅を用意する伝統があったのですが、不動産バブルが膨らみ多くの人に取ってはそれが不可能になっているのです。そのため一部の男性に人気が集中し「愛より不動産」を優先する風潮が強まっているそうです。そのためか、離婚率も上昇するなど高度成長が中国人の結婚事情を変えているようです。

北京の名門大である中国人民大学で英語を教えている周さんは、「3年前に家を無理してでも買っておいてよかったと言っています。今なら手が出ない」と。マンションは40㎡で結婚と同時に友人から頭金を借り、残額は銀行ローンで組み50万元(600万円)で購入したそうです。後から、もし「あの時、購入していなかったらゾッとする」と言っています。と言うのも北京オリンピックを機に不動産価格が急騰し、北京市内のマンションの平均価格は直近で1㎡当たり約2万3730元になったのです。仮に今、70㎡の部屋を買ったとしたら日本円でざっと約2000万円にもなっているのです。北京市の平均年収の25倍だそうです。周さんがゾッとすると言った意味もお分かりだと思います。こんな具合ですから、「一生共働きで働いてもマイホームは買えない」という切実感が家持男性の人気に拍車をかけているのです。

世論調査では71%の女性が「結婚時に男性が家を持っていることを望む」と答えたそうです。現代女性の物質主義を象徴するエピソードとしてテレビの人気デート番組の一コマが昨年大きな波紋を呼んだそうです。気に入った女性に「一緒に自転車に乗ろう」と持ち掛けたら22歳のモデルという女性は「自転車の後部座席で笑うより、BMWで泣いていたい」と答えたそうです。こうして見ると日本も以前はそれと同じような道を辿って来ていました。格好良い自動車が女性をデートに誘う時の必須アイテムでしたから、今の中国のことを笑えないですが。しかし自転車を飛び越えて外車のほうが良いとは日本でも言っていませんでしたが。中国、恐るべし、それだけ経済成長が急だと言うことでしょうね。ちなみに今の日本は自動車が必須アイテムどころか嫌われているほど若者には人気がないです。これも今の中国と日本の立場が逆転したからなのでしょうか?

それはさておき、一人っ子政策で生み分けが進み、男性の比率が不自然に高い中国ですが、2020年には1000万人以上の男性が結婚相手を見つけられないと国家統計局は予測しています。1000万人と言えば、大阪府の人口が882万人と言いますから、大阪府の人が全て独身男性で埋まっているという空恐ろしい状況です。それに加え拝金主義の蔓延で結婚も実利主義が幅を利かせていて、「愛情よりも実利主義」の結婚が増えているのです。そのため離婚率が7年連続で上昇し、上海では29%、北京では23%に達しているそうです。もし離婚ともなれば、財産分与で家を用意した男性にとっては一家の財産の流出になるわけで、親族一同から貯金を集めて息子に家を用意する例もあるほどなので大問題なのです。そういう意味では、男性は離婚もできないと言うことになってしまい、奥さんの尻にひかれている人が多いのかもしれません。

離婚増加に危機感を強めた最高人民院は何と「婚姻法」の新たな解釈を打ち出したのです。それは「結婚前に夫婦の一方が購入した住居は、離婚時には財産分与の対象にならないというものです。つまり「玉の輿」目当ての結婚を阻止するためですが、当然、多くの女性からの反発を受けたのです。専業主婦として何年も夫を支えても、離婚時に家の所有権が全く認められなくなり、主婦としての働きが評価されないという不満が出たのです。それはどの先進国でも同じで中国女性の不満も分かります。しかしそこは中国には中国独自の事情と言うものがあるわけですから、結婚時にお互いの財産がどのくらいあるか裁判所で証明してから結婚し、それ以後増えた財産についてはお互いが協力して築き上げた財産と言う事で、財産分与の対象にすれば公平だと思いますが、この方が中国らしいと思いますがいかがでしょう。

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