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鳥インフルエンザが人から人に用意に感染する能力が明らかになったら注意が必要!

2013-04-07 21:37:46 | 健康・医療・スポーツ
中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次ぎ、日本国内でもじわりと緊張が広がってきています。大規模検疫に備える検疫所では「流行すれば迅速に対応する」とし、事態の推移を注視する方針です。ただ鳥インフルエンザの悪影響を懸念する旅行業者の声も出ており、その影響が広がり始めています。

厚生労働省が全国の検疫所へ送った注意喚起の大判ポスターには「不用意に動物に近寄らない」、「積極的に手洗いやうがいを」と呼びかけています。成田空港検疫所によると、検査場など9カ所に掲示したほか、大規模な機内検疫へと発展した際に備え、防護服やマスク、体温計などの備蓄状況を確認していると言います。関西空港検疫所では男性職員が「動きがあった際に速やかに対応できるよう心の準備だけはしている」と述べています。

「アベノミクスで旅行需要が増えると期待していたのだが…」と肩を落としているのは、ある中国旅行専門会社で、尖閣諸島問題やPM2・5による大気汚染などで売り上げが鈍る中で、今回の鳥インフルエンザ問題が降ってきたことで、社長は「事態が発展すれば完全にお手上げ。経営にかかわるし、頭をどつかれたような感じだ」と弱り切った声で話しているそうで日本への影響が避けられない様子です。

ではなぜ人に感染するようになったのでしょう。「H7N9型」はこれまで鳥の体内にいるとされていました。国立感染症研究所によると、鳥から人に感染しやすいタイプに変異していることが明らかになったそうで、中国の保健当局が公開した遺伝子データを分析したところ、人など哺乳類の細胞に感染しやすい遺伝子の配列に変化していたそうです。

どんな経路で感染したかと言うと、鳥インフルエンザウイルスが人に感染した過去のケースでは、野鳥が体内に持っていたウィルスが鳥を介して人に感染したル-トが指摘されていますが、今回は野鳥から鳥へ感染し、豚などを介して人に感染したルートが指摘されていますが、詳しい経路などは不明です。今後、中国国内の感染者から見つかったウィルスを詳しく調べたり感染者などの広がりを把握したりすることが求められます。

感染者が重症化しているのは、「H7N9型」は鳥の体内にいる場合の多くは毒性が低いとされているが、人には免疫がほとんどないため感染者が重症化しやすくなることは十分考えられる」と話しています。今後、警戒すべきことは、人から人へ用意に感染する能力が明らかになった時です。動物同士で感染を繰り返して変異すると、人の間で感染が広がる能力を獲得する恐れもあると言います。もし感染すると細胞に入り込み高熱などの病状が出るそうです。いずれにしても今後は一層の注意が必要です。

ウィルスの表面にあるタンパク質の種類によって感染する能力が異なり、現段階ではこのたんぱく質が人から人へ用意に感染する能力を持つタイプかどうか明らかになっていません。ただウィルスは十分に加熱すれば死滅するため、火を通した肉や卵は食べても問題はないそうです。

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