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ドーピング内部告発した「ロシアのスノーデン」!

2016-07-24 11:06:02 | 健康・医療・スポーツ
リオデジャネイロ五輪の開幕まで2週間あまりに迫る中、ロシアのドーピングをめぐるドラマがスポーツ界を揺るがしています。ロシアでその主な悪役を演じているのが、元ドーピング検査機関所長のグリゴリー・ロドチェンコフ氏です。

 ロドチェンコフ氏は、ロシア高官がドーピング検査の不正を知っていたと内部告発し、その後米国に事実上亡命しました。同氏は、国を裏切ったとロシア政府の怒りを買い、ロシアのリオ五輪参加の可能性を妨げる陰謀に加わったと非難されています。

 世界反ドーピング機関(WADA)は18日、ロシアがソチ五輪中にドーピング検査で組織的に不正を働いていたとする報告書を発表しました。報告書は、5月にニューヨーク・タイムズ紙にドーピング不正操作の詳細を暴露したロドチェンコフ氏の主張を裏付けるものとなりました。プーチン大統領はWADAの報告書公表を受けてロドチェンコフ氏を「評判の悪い人物」と批判し、「こうした人物の主張だけを基にした議論にどの程度の信頼を置くことができるのか疑問が生じる」と述べました。

 ロシア・オリンピック委員会も19日発表した声明で、「ロドチェンコフ氏はロシア選手の経歴や運命だけでなく、国際五輪運動の高潔性を危うくする犯罪計画の中心人物だった」と厳しく批判。ロシアの男子ボクシング代表チームのコーチを務めるアレクサンドル・レブジアク氏も、同国のスポーツ関係のウェブサイトで、「ロドチェンコフ氏はロシア生まれだが、祖国はない。彼のただ一つの動機はカネである」とし、米国に魂を売った売国奴だと酷評しました。

 ロドチェンコフ氏は米国の映画製作者、ブライアン・フォーゲル氏を通じ、コメントは差し控えると語りました。フォーゲル氏はロドチェンコフ氏に関するドキュ メンタリー映画の製作に取り組んでいます。ロドチェンコフ氏はソチにあったドーピング検査機関で所長を務めていました。フォーゲル氏は、ロドチェンコフ氏が強要に関与した疑いについてはWADAの報告書を指摘し、ロドチェンコフ氏がロシア政府の命令に従って行動していたと述べ、ロドチェンコフ氏は自らの身の安全を危惧していると思うと付け加えました。

 フォーゲル氏は「(ロドチェンコフ氏は)もうロシアに帰れない。ロシア当局は何カ月にもわたって彼が鉄面皮のうそつきだと言い続けています。そして、103ページに及ぶWADAの報告書が出されました。これは彼が打ち明けたことは真実であるという証拠だ」と話しました。

 フォーゲル氏はロドチェンコフ氏が米中央情報局(CIA)の元職員のエドワード・スノーデン容疑者のようなものだとしています。スノーデン容疑者は国家安全保障局(NSA)による国内外の通信監視プログラムに関する機密情報をジャーナリストに暴露した後、香港、さらにその後ロシアに逃亡しました。

 今もロシアに滞在するスノーデン容疑者は、2013年に情報漏洩罪などの容疑で起訴されましたが、彼による暴露は政府による通信監視について大きな議論を巻き起こしました。彼はプライバシーや市民の自由を擁護する人々にとってのヒーローです。

 フォー ゲル氏は「わたしはずっと、彼がスノーデン氏のロシア版だと考えてきた。わたしが彼に代わって彼の動機を話すことはできない。だが、わたしが分かっているの は、真実を打ち明けるために、家族、人生、友人などすべてを祖国に残したまま、祖国を離れたいと思っている男が、名誉や栄光を求めて いるようには思えないということだ」と話しました。

 18日に公表された報告書はロシアで波紋を呼び続けています。インタファクス通信による と、同国のムトコ・スポーツ相は19日、WADAによる今回の調査が「スポーツの領域を大幅に超えている」と指摘、「世界のドーピング防止体制は不完全 だ。世界はそれを理解し始めている」と述べました。(ソースWSJ)

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