マックンのメモ日記

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殺人ロボットの存在とその恐ろしさをもっと知らせるべきだ!

2013-04-27 21:43:39 | その他
殺人ロボットの開発、製造を全面的に禁止せよ。と言う声が国際社会で上がっているそうです。これはSFやアニメの世界の話ではなく、20年後には人が直接コントロールしない自立型の殺人ロボットが兵器として使用されるかもしれない危険が指摘されているからです。だから今から「非人道的」な兵器を封じておく必要があるのです。と言うのも、ひょっとしたら10年以内に殺人ロボットの製造が現実になるかもしれないのです。

人間の命令なしに人を殺せる自立型ロボットと言えば、米国の映画「ターミネーター」を思い浮かべる人もいるでしょう。この映画場場合には未来がコンピュータに支配されている地球でロボットに人間が立ち向かうというものですが、人間の指導者を過去に遡って将来の指導者を抹殺すべきロボットが過去の地球に送られてくると言うような映画です。つまり将来はロボットに人間が征服されている姿だったのです。現在の段階ではまだそこまでの話になっているわけではないのですが、各国で人工知能を持った完全自立型の兵器の開発が進み、ターミネーターが現実になりつつあるのです。

なぜ、こうしたロボットを規制すべきなのかと言うと、道徳的・倫理的境界の一線を超える恐れがあるからで、人間が制御しない武器が戦争で使われたら、「矢面に立つのは民間人になるだろう」という事で警告しているのです。と言うのはロボットが兵士として標的を定める時、銃を構えた兵士と降参している市民を区別できるのかと言う問題もあります。さらには独裁者が悪用して自国民の制圧などに殺人ロボットを使用したらどうなるのかということもあります。だから殺人ロボットは核兵器や化学兵器に匹敵する危険があり、実用化前から対応しておくことが必要だと言うわけです。それに一つの国が配備したら、他国も追随してロボット兵器開発競争を招く恐れがあり、そうなれば核兵器のようにドミノ的に殺人ロボットの研究が進むでしょう。

日本では憲法で兵器となり得る殺人ロボットの製造や使用はできないようになっています。ただ地雷のように近づくと危険な爆発物を破壊処理するロボットの研究開発はしていますが、敵を発見して自動的に攻撃するロボットは保有していないし、研究開発もしていません。

ただ世界では例えば、韓国では2010年、北朝鮮との軍事境界線の南北に設けた非武装地帯に歩哨ロボットが配備されています。不審者の侵入を感知して、離れた場所にいる兵士の指示で侵入者に警告を与えるのですが、マシンガンと手榴弾を発射する装置を持ち、人間に対して攻撃する能力を持っています。しかも兵士の指示なしでも攻撃可能な段階に入っていると言う情報もあるそうです。

イスラエルでは11年に導入した、対空防衛システムはパレスチナ自治区ガザとの境界線に配備してあり、撃ち込まれたロケット弾などの軌跡をカメラとレーダーで捉え、オペレーターに対処方法を通知するのです。迎撃するかどうかは人間が判断するので、その意味では殺人ロボットとは違うのですが、同システムの配備を支援する米国防総省によれば、迎撃成功率は80%を超えるそうです。さらには国境地帯に配備した無人偵察車両もあるそうで、それは最初に目標場所を指示しておけば適切なルートを自分で判断して走行するのですが、将来は敵を自動認識し、攻撃する機能を加える方向だそうです。

無人戦闘機はもっとも「殺人ロボット」に近く、攻撃力も高いのです。英国は10年、無人戦闘機の試作機を公開しており、レーダーに映らないステルス機で、長距離飛行と標的への正確な爆撃ができるのです。現在はオペレーターが遠隔操作していますが、将来的にオペレーターなしで敵を自動的に捕捉させることも否定していません。最も無人軍用機の開発と活用が進んで切るのは米国で、遠隔地からの無線操縦により対地爆撃ができる無人攻撃機のほか、米海軍がテスト中のものなど、無人機は兵士を危険に晒させずに敵地に侵入できるため、米国防省は今後も倍増させていく方針を明らかにしているのです。

こうした無人兵器の開発はどんどんエスカレートしていくだろうと指摘されていて、「兵士の犠牲を減らせるだけでなく、膨大な額になる遺族年金なども必要ないため、費用対効果が高く、戦闘時の兵器としての性能そのものも高まる」と言います。例えば、無人戦闘機なら人間には耐えられない重力のかかる急旋回もできるし、無人戦車なら一層の小型化も可能になり、無人潜水艦には人間のための空間はいらないのでより長く潜航できると言った具合です。

専門家は無人機や殺人ロボットは「人類を滅ぼす恐れがある核兵器と同じだ」と指摘しており、その一方で、各国とも軍事的優位性を保ちたい以上、無人機や殺人ロボットの開発や使用を規制することは「現状では無理だろう」と悲観的な見方をしています。「規制すべき声が広がらないのは、そもそも、殺人ロボットの存在が知られていないからだと言い、たくさんの人がその存在と恐ろしさに共通認識を持つことが大切だ」と言っています。

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