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サクラの故郷は日本か中国か、企業の広告が物議!

2016-04-06 22:05:46 | その他
春が到来し、木々の花が開き始めています。そして、例年のことながら、植物の起源をめぐる歴史的な遺恨試合が今年も始まっています。

 日中関係は、第2次世界大戦の遺産から領有権をめぐる争いまで多岐にわたって緊張してきました。今ではそれに桜の花論争が加わっています。

 桜は長い間、日本の象徴のように扱われてきましたが、中国の熱狂的な桜ファンがこれに反論しています。今月、東京・渋谷のビルにあるスクリーンに中国の桜を宣伝する広告が登場したのです。中国内陸部の武漢市の企業がこの広告費用を出しました。

 この広告には「世界の桜の故郷である武漢に来て鑑賞を」とあり、武漢大学のサクラをPRしています。この画像が今月、ソーシャルメディアで話題になりました。

 この広告をめぐる報道を受けて、中国ではネットでの議論が活発になり、ここ数日はソーシャルメディアで関連投稿の閲覧数は約1100万に達しました。武漢大学の桜は有名で、同校は花見シーズンには訪問者数を制限する必要に迫られているほどです。

 広告主である国有ネット金融企業Hanjin Bankは今回の広告について、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、武漢のイメージとともに、企業イメージも高めるために出したと回答しました。同社は、「桜の花は武漢の観光にとって新たな呼び物だ」とし、「桜を最も愛する国民である日本人に桜を宣伝することで注目を集めることを期待している」と説明しました。

 桜の由来ははっきりせず、ヒマラヤ山脈を起源とすると考えている学者たちもいます。

 中国桜花産業協会の何宗儒会長は、桜の起源が中国だと強く確信している一人です。同協会はサクランボ産業に関連する企業からなっています。

 会長は、貧しかった中国はかつてはリンゴなど利益につながるような木を好んでいたと指摘。「しかし、今では富裕になり、われわれはチャイニーズドリームを追求している。桜の花は中国ルネサンスの一例となり得る」と語りました。同会長はまた、桜の木の栽培を促進する企業、Trendseeの会長も務めています。

 桜の起源をめぐる論争は別として、桜の花にまつわる歴史的な論争はさまざまあります。Trendseeの研究グループの副責任者は、中国での桜の花の一般的な認識は、戦時中の敵国である日本との負の関係に引き続き損なわれているとの見方を示しています。同社の研究グループは独自に深紅色の花を開発しようと決めたといいます。「チャイナレッド」と呼ぶ色で、中国で幸運の印とみなされる色です。

 同副責任者は「中国独自の品種を開発できれば、日本の桜の花は必要なくなる」とし、「これこそ日本に抵抗するとともに、愛国的な真の方法だ」と続けました。

 桜論争にかかわっているのは中国だけではありません。昨春は韓国メディアが特定の種類の桜の木は韓国が起源だと主張し、日本のネット上などで激しい反論が飛び交ったのです。(ソースWSJ)

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