マックンのメモ日記

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東京湾河口でセシウム汚染!中でも花見川と荒川、多摩川の3地点が高濃度だった。

2014-10-13 15:32:48 | 健康・医療・スポーツ
東京電力福島第一原発事故から3年7カ月が過ぎ、東京湾の放射能汚染はどうなっているのか、東京新聞が独協医科大の木村真三准教授(放射線衛生学)の協力を得て、海底の土や水を調べたそうです。沖合の汚染は低かったそうですが、河口周辺ではかなり高い汚染が広く残っていることが確認されたそうで、木村准教授は、魚介類も含め継続的に監視する必要性を指摘しています。 
 
調査は9月6、7の両日、東京湾に注ぐ主要河川の河口など9地点で、海底の土と海水の放射性セシウムの濃度を調べたそうです。高い値が出た地点では後日、8地点で土を採取し直し、汚染はその地点だけなのかどうかを確かめました。
 
その結果、沖合では海底土1キログラム当たり高くても数10ベクレルと汚染度は低かったそうですが、花見川(千葉市)河口では、局地的ながら1189ベクレルと非常に高い濃度のセシウムが検出された。荒川(東京都)では167~398ベクレル、東京と神奈川県境の多摩川では89~135ベクレルが検出されましたが、海底付近の水はいずれも不検出だったそうです。
 
ただ、花見川は河口や周辺のくぼ地のみ高く、少し上流に入ったり、沖に出たりすると値がぐんと下がり、荒川と多摩川では、河口一帯にかなり広く汚染が残っている様子がうかがえたと言います。
 
魚介類には食品基準(1キログラム当たり100ベクレル未満)がありますが、海底土の汚染に基準はありません。しかし、福島第一周辺でも、原子力規制委員会が公表している75点の調査地点のうち、100ベクレルを超えるような海底土の汚染は22点に限られています。河口周辺は川と海がぶつかり、上流から運ばれてきたセシウムが沈殿してたまりやすいと指摘されてきました。今回の調査で、原発から200キロ以上離れた東京湾でも、河口周辺は要注意の汚染レベルにあることが判明しました。
 
国は東京湾でも18地点を定期的に調べていますが、木更津港などを除けば、いずれも調査地点は沖合に限定されています。担当する環境省に河口部の調査をしないのかとただすと「事故前から有害物質の測定をしてきた地点を踏襲している。今後、自治体からの要望があれば、必要に応じて測定点を増やす可能性はあるが、測定点をいくらでも増やすわけにいかない」との答えだったそうです。
 
魚介類への影響が心配されますが、水産庁の本年度のデータでは、河口部で採れたシジミやアサリは1件で3ベクレルを検出したのみ。海水魚では花見川で捕れたウロハゼの8ベクレル弱が最高で、ほとんどは不検出でした。食品基準から考えると、心配ない状況と言えそうです。
 
調査結果について、木村准教授は「事故で関東平野も汚染され、そこを流れる川の河口付近では、放射性物質がたまる場所があるだろうと予測していた。予測が裏付けられた。河口付近は生態系が豊かで、放射性物質が生物に濃縮される恐れがあり、海底や水の汚染だけでなく、魚介類もしっかり監視していく必要がある」と話しています。

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