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インドの結婚式。近代化の裏にはまだまだ古い風習が色濃く残っている未知なる国!

2013-09-09 19:51:17 | その他
インドの結婚式を巡るビジネスが急成長しているそうです。日本の30倍を超す年間1000万組が式を挙げ、市場規模は約3兆円に達し、経済成長率を大きく上回る年率25%のペースで拡大中です。しかしインドは階級意識がまだ根強く残っていて、家族同士のつながりを確認する儀式は絢爛豪華な演出で家のステータスを競い合っています。

結婚式の様子はと言うと、白馬にまたがり現れた新郎は新婦と別会場でヒンズー教の僧侶による儀式が行われており、新郎新婦が1枚の布で繋がれ小さな炎の周りを7回まわると結婚が成立するのだそうです。そして食事を楽しみ、DJとダンスパーティーで踊り、深夜に及ぶ披露宴を終えると親戚が用意した高級車アウディに仲良く乗り込み新居に消えるのです。

実はこの披露宴は式の最終日の催事であり、インドでは会社向けや親族ぬけのお披露目会など1週間近くイベントが続くのだそうです。インド人にとって結婚式は家族の特別なイベントなのです。「費用は年を追うごとに増えている」と高級ホテルの宴会担当者は言います。このホテルの場合、ビュッフェ形式の食事は一人6500ルピー(1ルピー=1.55円、約1万円)。中間層の世帯年収が20万~100万ルピ-のインドでは大きな出費なのです。また宗教上の理由で牛や豚が食べられないなど禁忌が多く、菜食主義者も一般的なため50~60種類の料理が並ぶのだそうです。

インドでは年間1000万組が結婚式を挙げ、関連の市場規模は1兆9000億ルピーと年率25%ペースで膨らんでいるのだそうです。とは言ってもほとんど費用をかけないカップルがまだ多く、その一方で、限られた富裕層が市場を牽引しており、それに一定の費用をかける中間層が膨張しているため、さらなる市場の拡大が見込まれています。1組当たりの予算は中間層で250万~750万ルピーで、富裕層になると2000万ルピー以上は当たり前で青天井の状態だというから驚きです。

しかも結婚専門チャンネルを見ているのは若い世代だけではなく、視聴者層は年頃の18歳~70歳代までと幅広のだそうです。と言うのは結婚式は家族の大きなイベントであり家のメンツもかかっているからです。「よその家族に見劣りしないように」と親や祖父世代もテレビを囲んで最新事情を「勉強」しているのです。そして11月~2月婚礼シーズンを控え、盛り上がるのが宝飾市場です。売れ筋は「25万~30万ルピーの金のネックレスとピアスのセット」だそうです。いざという時に換金しやすい金の人気は高く、娘が子供のころからか買いだめ、嫁入りに手渡す親が多いのです。

インドでは親の意向を映した「見合い結婚」が一般的で親同士が身分制度のカーストなどを考慮して縁談を決めるのです。新郎新婦は電話やメールのやり取りだけで、挙式当日に初めて顔を合わせると言う例も珍しくないと言います。華麗な婚礼の費用の多くは新婦側が負担し、花嫁の家族が花婿側に金品を貢ぐ「ダウリー」と呼ばれる紀元前18世紀のハムラビ法典に端を発するとされる風習も残っています。

経済成長とともにダウリーも高額になり新婦の加増の負担も増加しこともあり、持参金が不十分だとして嫁をいじめたり、事故に見せかけて嫁を殺害したりする事件が社会問題になっているそうです。法律では男性は21歳から、女性は18歳から結婚ができますが、農村部では特に新婦が法定年齢に満たないうちに結婚する例が頻発していると言いますが、インドの経済成長は著しく近代化も進んでいるにもかかわらず、古い風習が未だに色濃く残っており、まだまだインドって未知の国ですね。

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