マックンのメモ日記

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羽化と孵化の違い!セミの寿命は意外と長く、成虫期間は野外で1ヶ月ほどだという!

2013-08-04 22:26:18 | 自然・環境問題・古生物
真夏の夜、セミの羽化が最盛期を迎えていますが、昆虫の場合は孵化(ふか)とは言わず羽化(うか)と言い、孵化は卵から生まれる時に使う言葉です。羽化とは、昆虫が、幼虫または蛹(さなぎ)から成虫に脱皮・変態することを言い、昆虫の羽はほぼ全ての昆虫に見られる昆虫独自の構造で、羽化は昆虫に対して使われる言葉なのです。昆虫において完成した翅(羽)は成虫にしか見られないことから、成虫になるときの脱皮を特に羽化と言います。

セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫です。日本の場合、成虫が出現するのは主に夏ですが、ハルゼミのように春に出現するもの、チョウセンケナガニイニイのように秋に出現するものもいます。また温暖化が進む近年では、東京などの都市部や九州などでは、10月に入ってもわずかながらセミが鳴いていることも珍しくなくなってきました。

成虫期間は1~2週間ほどと言われていましたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほどとも言われているそうです。さらに、幼虫として地下生活する期間は3~17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さを誇っているのです。

セミが羽化し出すのは早朝と思っている方もいるかもしれませんが、幼虫が地上に這い出すのは日没前後なのです。時間をかけて木や草にのぼり、おおむね午後8時半ごろまでに羽化します。そして日付が変わるころには羽もしっかりと色づき、明るくなるころに飛び去って行くのです。

しかし、時には例外もあって、早朝や昼間に羽化していることもあります。けれども、明るい時間は外敵の目につきやすく、最大の敵である鳥類に発見されれば、格好の餌食となってしまうし、アリが群がり羽化の途中で死んでしまう事もあります。羽化したばかりのセミは外骨格が固まっていないので、鳥にとってはさしずめ「刺し身」状態とでも言えます。

また都市部の孤立した緑地では近年、セミの密度が異様に高い場所が増えていて、西日本の街路樹にはクマゼミが目立ち、東日本や北日本ではミンミンゼミが非常に多くなっているそうです。都市緑地でセミが大発生する理由を明快に説明するのは難しいのですが、単純化された生態系の中では、特定の昆虫が大発生する現象は様々な分野で知られているそうです。

だからクマゼミやミンミンゼミが、競争相手や天敵の種類が少ない都市緑地で特異的に生じている可能性はあると言います。セミが大発生している都市部の公園なら、歩きやすいし、下草も刈り取られているので、姿を見つけやすいわけで、昼間のうちに抜け殻の多いところを見ておけば、夜の公園でもセミの羽化するところを見つけやすいのではないでしょう。

そうすれば夜には透き通った姿を見ることができる可能性は高まります。そして幼虫からセミに脱皮する神秘的な姿を見ることができるでしょう。子どもさんの夏休みの体験にはぴったりの経験だと思います。

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