「第43回東京モーターショー」が20日、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まりました。各社の業績が好転する中、2年ぶりの地元のショー開催は「日本車復活」を印象づけますが、米中両国でもそれぞれのモーターショーが同時期に開催。米大手3社は前回、前々回に続き東京へは不参加で、そのため場所も東京ビッグサイトでの開催となり、こうした事からも世界に向けた発信力回復にはなお課題も残ります。一般公開は23日から12月1日までです。
トヨタ自動車は2015年に市販予定の燃料電池車を世界で初めて披露しました。ダイハツ工業も軽自動車タイプの燃料電池車のコンセプトカーを公開しました。究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車は水素を燃料に走り水しか排出しません。トヨタの燃料電池車「FCVコンセプト」はセダン型で、未来カーのようであり、大人が4人乗れる車内空間を確保しています。1回の燃料補給で走れる距離は500キロ以上を想定しています。
水素タンクには炭素繊維素材を採用するなど強度を高めて小型軽量化しています。水素と酸素の反応を高める触媒では白金の使用量を大幅に減らすなど市販に向けてコスト低減に工夫を凝らしています。かつて1台1億円とされていた車両価格を15年の市販時点で1000万円以下に抑えると言います。量産段階では500万円前後まで引き下げ需要を開拓する計画です。日産のカルロス・ゴーン社長は「燃料電池車は専用のインフラが必要で、20年より前の普及は難しい」との見方を示しています。
日産自動車の志賀副会長は「技術者やデザイナーにとって無視できないショーになりつつある」と東京ショーの意義について、こう語っています。日産は平成32年の実用化を目指した自動運転技術に加え、電気自動車(EV)分野のスポーツカー「ブレイドグライダー」を披露。環境性能に遊び心も加えました。
富士重工業は、来年1月4日から予約を受け付ける日本市場向けの新型ワゴン「レヴォーグ」を世界初公開。吉永泰之社長は「スバルの最新技術のすべてを注ぎ込んだ」と力を込めた。ホンダは12月20日に発売するフィットベースの新型SUV「ヴェゼル」を出展。ダイハツ工業も軽スポーツカー「コペン」の市販に向けた最終モデルを公開した。三菱自動車も、世界戦略車に位置づける次世代SUVをアピールした。
一方で、燃費性能に優れた環境対応車が目立った前回に比べ、今回は各社からスポーツ用多目的車(SUV)や軽自動車など、近い将来の市場投入を見据えたモデルが多く出展されたのも特徴でした。
ただ、“復権”を目指す日本勢の思惑とは裏腹に、近年は年約2千万台と世界最大の自動車市場に成長した中国シフトも鮮明です。米ビッグ3と呼ばれるフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、クライスラーは、国内市場が飽和状態にある東京への参加を辞退する一方で、上海、北京、広州でのモーターショーの参加は続けています。それだけ日本の存在感が低下しているのです。
実は日本勢にとっても、中国は重要市場で、東京と重複する広州モーターショーへは、合弁先からの出展も含めれば、進出する全社が参加。「即売会に近い反応があり、出展は必須」との声も上がるほどです。東京と同時開催のロサンゼルス自動車ショーも「環境規制が世界一厳しいといわれるカリフォルニア州のショー出展は、環境対応車をアピールするには重要」で、ホンダは、27年に発売予定の燃料電池車の試作車の公開の舞台にロスを選んでいます。それだけホンダの場合は米国市場の比率が高いという事でもあります。
トヨタ自動車は2015年に市販予定の燃料電池車を世界で初めて披露しました。ダイハツ工業も軽自動車タイプの燃料電池車のコンセプトカーを公開しました。究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車は水素を燃料に走り水しか排出しません。トヨタの燃料電池車「FCVコンセプト」はセダン型で、未来カーのようであり、大人が4人乗れる車内空間を確保しています。1回の燃料補給で走れる距離は500キロ以上を想定しています。
水素タンクには炭素繊維素材を採用するなど強度を高めて小型軽量化しています。水素と酸素の反応を高める触媒では白金の使用量を大幅に減らすなど市販に向けてコスト低減に工夫を凝らしています。かつて1台1億円とされていた車両価格を15年の市販時点で1000万円以下に抑えると言います。量産段階では500万円前後まで引き下げ需要を開拓する計画です。日産のカルロス・ゴーン社長は「燃料電池車は専用のインフラが必要で、20年より前の普及は難しい」との見方を示しています。
日産自動車の志賀副会長は「技術者やデザイナーにとって無視できないショーになりつつある」と東京ショーの意義について、こう語っています。日産は平成32年の実用化を目指した自動運転技術に加え、電気自動車(EV)分野のスポーツカー「ブレイドグライダー」を披露。環境性能に遊び心も加えました。
富士重工業は、来年1月4日から予約を受け付ける日本市場向けの新型ワゴン「レヴォーグ」を世界初公開。吉永泰之社長は「スバルの最新技術のすべてを注ぎ込んだ」と力を込めた。ホンダは12月20日に発売するフィットベースの新型SUV「ヴェゼル」を出展。ダイハツ工業も軽スポーツカー「コペン」の市販に向けた最終モデルを公開した。三菱自動車も、世界戦略車に位置づける次世代SUVをアピールした。
一方で、燃費性能に優れた環境対応車が目立った前回に比べ、今回は各社からスポーツ用多目的車(SUV)や軽自動車など、近い将来の市場投入を見据えたモデルが多く出展されたのも特徴でした。
ただ、“復権”を目指す日本勢の思惑とは裏腹に、近年は年約2千万台と世界最大の自動車市場に成長した中国シフトも鮮明です。米ビッグ3と呼ばれるフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、クライスラーは、国内市場が飽和状態にある東京への参加を辞退する一方で、上海、北京、広州でのモーターショーの参加は続けています。それだけ日本の存在感が低下しているのです。
実は日本勢にとっても、中国は重要市場で、東京と重複する広州モーターショーへは、合弁先からの出展も含めれば、進出する全社が参加。「即売会に近い反応があり、出展は必須」との声も上がるほどです。東京と同時開催のロサンゼルス自動車ショーも「環境規制が世界一厳しいといわれるカリフォルニア州のショー出展は、環境対応車をアピールするには重要」で、ホンダは、27年に発売予定の燃料電池車の試作車の公開の舞台にロスを選んでいます。それだけホンダの場合は米国市場の比率が高いという事でもあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます