マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

がんの親玉を叩く新薬で再発・移転を防ぐ!

2013-11-22 17:36:31 | 健康・医療・スポーツ
がん幹細胞とはがん細胞を生み出すもとと考えられている細胞で、自ら分裂し、がん細胞に変化します。抗がん剤に強く、がん細胞が死ぬような条件でも生き残るのです。1997年に白血病で見つかって以来、胃がんや大腸ガンなど様々ながんで同じような特殊ながん細胞が確認されています。がん細胞は生まれつき遺伝子異常のほか、炎症などによって正常な細胞から変化するとされていますが、いかに生まれるのかはよく分かっていないのです。

手術や抗がん剤で除けなかったがん幹細胞が再発を引き起こすと言う考え方が有力です。血液やリンパ液に漏れ出したがん幹細胞が他の臓器に運ばれて、そこで新たながん細胞を作り出すのが転移と見られています。

慶応大学の佐谷教授と永野講師らは、がんを生む親玉とされる「がん幹細胞」を叩く新薬候補の作用を胃がん患者の臨床研究で確かめたそうです。大腸炎の治療に使う薬の成分をがんにも応用したところ、数人の患者でがん幹細胞が減ったと言います。抗がん剤や放射線が効かず、再発や転移の元凶と言われてきたのですが、攻略の糸口をようやく掴んだのです。数年内にもがんの根治に繋がる薬の実用化を目指すそうです。

乳がんやすい臓がん、舌がんなどでも効く可能性があるといい、別の病気ですでに使っている薬の成分であり、人体への安全性を確かめやすいのも利点だと言います。詳細な内容は日本癌学会で発表するそうです。ガンは放射線や抗がん剤を使っても、なかなかなくならず、がん組織のなかで、がん細胞を生み出すもととなるがん幹細胞が耐え忍び、再発や移転を引き起こすためと考えられています。最近がん幹細胞の弱点が少しずつ分かり、がんをもとから絶つ治療研究に注目が集まっています。

慶応大などは胃がん患者約10人を対象に、がん幹細胞に効く薬の臨床研究を始めたところ、投薬を終えた数人の患者の胃の組織では、がん幹細胞が減っていたと言います。研究に使うのは「スルファサラジン」と言う成分で、研究チームはこの薬ががん幹細胞の表面たんぱく質「CD44v」にくっつき、がん幹細胞の防衛能力を弱めて死に導くことを培養細胞や動物を使った実験で解明したのです。

がん幹細胞は細胞内で抗酸化物質を大量に作り、様々な攻撃に抵抗するのですが、スルファサラジンは抗酸化物質の原料を取り込む働きを邪魔すると言います。データが出そろい次第、従来の抗がん剤と組み合わせる治療研究に移る考えだそうです。慶応大学の佐竹教授は「あと数年すれば、がん幹細胞を標的にした治療が標準になるだろうと」と話しています。がん幹細胞に効く薬と通常のがん細胞に効く従来の抗がん剤を併用し、同時にたたくのが効果的と言います。がん幹細胞をやっつけて元を絶ち、がん幹細胞に戻る恐れのある通常のがん細胞も退治するのだと言います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿