あとだしなしよ

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デルス・ウザーラ

2008年12月14日 | 日本映画
製作年 : 1975年
監督:黒澤明
製作国 : ソ連

BSで録画したあったのをようやく見る。
極東ロシアのアジア系少数民族のデルス・ウザーラさんとロシア軍の探検隊の隊長との文化人類学的な話。デルス・ウザーラさんは朝鮮や中国以外のアジア系の少数民族でアイヌ系と近い感じがした。シベリアタイガの森林に住む猟師。とにかくロケハンがほとんどでタイガや河、湖といった大自然の中での寒さなどの過酷な撮影に思えた。猛吹雪など。黒沢作品の中でもロケばかりの唯一のものではないのか。だけど撮れいている映像はすばらしい。撮影にも時間がかかっている気がした。この作品で以前の日本映画と決別したかの印象があり、クロサワ最後の傑作に思えた。「影武者」や「乱」など大作の割には(大作だから)イマイチな印象がある。今見れば別の見方もあるのかもしれないが。
このへんの少数民族の人たちも、現在ではロシアへの同化が進んでいるようで民族消滅の危機にあるとの話も聞き、またタイガも地球温暖化とやらとか森林伐採で減少しているそうで、それはとても愚かなことだと思う。
時代設定は大正時代。大日本帝国との領土獲得争いの時代。とても嫌な時代。
シナリオの裏側に、大男(黒沢監督)のやさしさを感じる作品。


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