あとだしなしよ

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きりひと讃歌

2007年02月19日 | 
きりひと讃歌
1968年、昭和43年
手塚治虫

人が犬に退化する架空の病気「モンモウ病」の話。主人公は若い医者で、上司の教授にはめられてモルモットにされ、風土病の土地へ行き自身も発病してしまい、前途有望な青年医師から最下層の人へ転落させられる。(彼は医師会の組合員でもあった…)この病気は日本人などの東洋人や南アの黒人のみの発症かと思われたが、白人のプロテスタントのシスターの患者もいることが発覚…畜生の姿になってしまった彼女を白人優位主義の神父が銃で殺そうとする。ちなみに日本の風土病の村では、発症した人は神や同胞として受け入れられていた…主人公は土壌に含まれる有害物質が病気の原因だと推測するが、伝染病と主張する教授にもみ消され医師会から抹殺される。。主人公の周りの"たづ"や"テンプラ女"などの女性の描き方や主人公の医師の同僚の卜部医師の狂気など、みどころたくさんの名作。封建的な社会や、人種差別、環境汚染、メタモルフォーセスなども盛り込まれ、手塚治虫のライフワークにしていることが全て書いてあると思われる。


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