あとだしなしよ

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アルファヴィル

2006年04月24日 | 外国映画
アルファビル
製作年 : 1965年
製作国 : フランス イタリア
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演者:エディ・コンスタンティーヌ、アンナ・カリーナ

冒頭の暴力シーンで、どなたかがゴダールの映画は暴力シーンがスカッとするって書いていたのを思い出した。(タオルで頭をグルグル巻きにしてシャワーをかけるシーンが出る映画ってなんだっけ。)殺人シーンがなんともエレガントでサッパリとしていて、最初のα都市(アルファヴィル)のホテルに主人公がチェックインした部屋で殺し屋を返り討ちにするシーンなんて、窓の外から写した無音のシーンと室内での軽音楽をバックにした暴力シーンなんてのもすっごくカッコイイ。
自由主義社会から見た共産主義社会のどっかの国をモデルにしているみたいで、プールの飛び込み台に受刑者を立たせての銃殺シーンに出てくる、シンクロナイズドスイミングの遺体掃除人の女性達なんてのも某共産主義国家でやってそうな感じがした。
時代設定が1984年(ジョージ・オーウェルの1984から来ているのかな…)ということですが、過去に想像されたよりはるかに時代の歩みは遅くてコンピュータに統括された社会なんてのも実現しそうもないし、銀河系旅行もありえない。E=MC2の文字がさかんに出てきますが、核技術なんてのも諸刃の刃で、むしろ暗黒面の方が強いというのも、金や権力に狂っている人を除けば分かりきっていると思う。
「論理から外れるヤツを抹殺してヘリクツを唱えて理想社会を成すなんて嫌だ!ぶちこわしてやるぜ!」と、立ち向かうやつらをためらい無くバンバン撃ち殺していきます。車を強奪するシーンで、でかい男を主人公が羽交い絞めにして、車でXXするシーンも面白かった。一神教的世界へのアンチでもあるのかしら‥
αコンピュータの声ってゴダール自身の声らしいですよね。なんだかとってもナイスキャストではまり役。
げんきです、ありがとう

山田宏一のなんでも映画誌第一回ゴダールの『映画史』


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2 コメント

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こんにちわー☆ (run)
2006-04-26 19:19:23
今日また「アルファヴィル」を観ました☆

ゴダールの声と教えてもらったから注意して聞いてみましたー。



あの、頭をタオルでぐるぐる巻きにしてシャワーをかけるのは、ゴダールだったら「小さな兵隊」と服でしたけど「気狂いピエロ」だったと思いますっ☆☆☆
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Unknown (masa)
2006-04-26 21:12:38
runさんコメントありがとうございます!

「小さな兵隊」は見ていないので、私が見たのは「気狂いピエロ」だったのですね。近所のレンタル屋にあったのでもう一回見てみようかなあ。話の内容も忘れているし…あの声は喉ぼとけにマイクを当てて録音したって書いてありました。

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