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女衒

2007年02月12日 | 日本映画
女衒
1987年、昭和62年、東映
監督:今村昌平
出演:緒形拳、倍賞美津子、熊谷真実

成人指定
女衒(ぜげん)は、主に若い女性を買い付け遊郭などで性風俗関係の仕事を強制的にさせる人身売買の仲介業である。歴史は古く古代からこのような職業が存在していたと考えられ、現在でも海外では半ば公然と行われているところもある。
From WikiPedia
明治時代に女衒で財を成した村岡伊平治の一代記。明治時代に近代化されたのは物質文明(兵器、工業)で、藩閥政治のほぼ独裁政権の下で、民主主義でもなければ女性の人権など無いに等かったと聞きます。政府に逆らうものは人間では無く、犬畜生にも劣るものだという感じだったのでしょうか…今村監督は「人の隠したいことを描くのが映画監督」と言ったそうですが、まさにそんな内容の映画でした。今こんな映画を作ろうとするとアンポンタン・ポカン党のアベサンとかナカガワサンが恫喝に来そうですね…怖い…タッチとしては「にっぽん昆虫記」の男版といった感じのコミカルな作品で、女性の描き方や村岡の愚かさを全面に打ち出しているので悲惨さはそれほど感じられませんでした。エピソードで明治時代の軍人が、女性をロシアへスパイさせるときの口実で「女郎などは、犬猫より劣るものである、が、あれも天皇の赤子であるから、帝国の捨て石にならなければいけない。したがって、仮に命を落とそうとも、それは名誉なことである。」と言っていた。悪事が善事に‥「むしろ良いことをしてる」にひっくりかえる。この女性は結局ロシアにスパイがばれて見せしめに惨殺されてしまう。この軍人を師と仰ぐ村岡伊平治は、天皇陛下の為、お国の為にと女衒業を拡げていく…

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