あとだしなしよ

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大曽根家の朝

2005年11月30日 | 木下恵介
1946年 昭和21年 松竹
監督:木下恵介
出演:杉村春子

太平洋戦争中の平和思想の夫の未亡人の裕福な家庭の話。この家庭は軍人の家系である。
冒頭はクリスマスのシーン。この一連のシーンで、長男は平和思考のため思想犯で逮捕され、続いて長女の婚約者も徴兵?で彼女から離れていく。次男は絵描きを目指すも徴兵された。
二人の息子がいなくなった家庭に、軍人の叔父が乗り込んでくる。この叔父は特攻、科学兵器の工場の管理者で戦争/侵略でかなり儲けていたよう。この叔父夫妻と母子3人の生活が主に描かれる。
娘は叔父の世話もあり軍事系の事務所で働き、三男は叔父の影響もあり志願兵となる。大戦中に次男は広島で病死する。
終戦の日の前夜、長女は叔父の配給横領を目にし我慢できずに家出をする。この直後、三男が特攻兵として殉死したニュースが母に入る。叔父は終戦後に米軍の配給も有利に得られる立場だったようで、米軍の配給をおかあさんに差し入れしたのがお母さんの激怒のきっかけとなる。
周りに合わせて生きてきた杉村おかあさんが目覚め、叔父を叱責する。これに平然な顔をして食事(ナイフとフォークでステーキ食ってる)をし、私は一介の軍人だと弁解をするが、おかあさんの「出て行け」の台詞には応えたようだがその後のシーンは描かれていない。(今の日本を動かしている人達はこういった人達の流れを汲んでいるのでしょうか…)
ラストは思想犯だった長男がGHQにより解放され、長女と婚約者と共に明日を夢見るとゆう、とってつけたようなラストであった。
戦後1年目にGHQの監視下におかれて作成されたようで、複雑な感想がある。

キネマ旬報で1位になった映画だそうです。


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