M・吉田のブログ

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シャドウゲイトの主人公「しんのゆうしゃ」は本当に弱いのか?

2008-04-08 23:34:38 | ピュアでもない日々
シャドウゲイト




「シャドウゲイト」というゲームがある。
このゲームの主人公「しんのゆうしゃ」はとても死にやすいことで有名で、
スペランカーに次ぐ最弱の主人公として名高い。

そのことを痛快に語る「無駄にシャドウゲイト」というFLASHが何年も前に出ているが、
今でもたまにそれを見ている。何気に曲もノリが良く小気味よい。
→「無駄にシャドウゲイト


通説としても、FLASHネタとしても、
シャドウゲイトを知る人間にとっては、
「しんのゆうしゃ」は弱い主人公である、と、実に広く認知されていると思う。



だが、ちょっと待ってほしい。



果たして、しんのゆうしゃは、本当に弱いのだろうか…!?



ここでは、シャドウゲイトのゲームシーンを回想し、
モンスターとの戦闘から、しんのゆうしゃの強さを検証してみることにする。

ちなみに、ネタバレを含んでしまうため、未プレイの方はご注意を。



では、
「しんのゆうしゃ」の戦いのうち、代表的なものを5つピックアップし、
皆様に「しんのゆうしゃ」がいかに「勇者」であるかを、お伝えいたしましょう!



~~~~~


BATTLE1. 鬼

鬼

この「鬼」との戦いは、
しんのゆうしゃの強さを示す、象徴的なモンスターであると言える。

こいつの攻撃を食らうと、しんのゆうしゃは死んでしまう…と、
一般の方には認識されてしまっているようだが、それは誤解である。
実は、攻撃を食らって死んでいるわけではないのだ。


こいつの攻撃手段(?)は、この絵にもある「橋をはずす」である。
さしもの しんのゆうしゃと言えど、足場が無くてはどうしようもない。
谷に落下してしまえば、どんな勇者であれ、死は免れないだろう。


そう、鬼によって殺されてしまうパターンと言うのは…戦っていないのだ!
決して、しんのゆうしゃが弱いから死んでいるわけではないのだ!


逆に、鬼は「しんのゆうしゃ」との直接戦闘を避けていると言える。

だからこそ、このように卑劣な手段に出るのだ。
正攻法では、しんのゆうしゃには、かなわないと見て…!


その証拠としては…鬼は、見てのとおり巨大だが、
しかし、しんのゆうしゃの手にかかれば、投槍の一撃で仕留めることができる。
おお、なんと強いんだ、しんのゆうしゃ!!

正確に言うなれば、気絶をさせるにとどまったが、
それは、FFで言うところの「戦闘不能」状態であり、つまり倒したということだ。


のちに再登場するが、その時は、戦う必要すらない。
しんのゆうしゃは、レナニゼカの呪文により風になって、
鬼を相手にすらせず、通り過ぎるのだ。


逃げている?

とんでもない!

これは、いわばトヘロスなのだ。

魔王ワーロックを倒す使命を帯びた しんのゆうしゃ には、
一撃で倒せるようなザコを相手に時間をかけている暇は無いのだ!



~~~~~



BATTLE2. サイクロプス

サイクロプス

サイクロプスの倒し方は、パチンコで小石を飛ばして攻撃である。
そのあまりの倒し方のショボさから、
「しんのゆうしゃ」の勇者性に疑問を抱く方も少なくない。


だが、ちょっと待って欲しい。


サイクロプスといえば、言わずもがな、
人間より遥かに巨大な、一つ目の巨人である。
ましてや、そんな巨人が、ここでは武装までしている。

むしろ、サイクロプスを小石で倒したことを賞賛すべきではあるまいか?
ショボイ武器でも巨人を撃破できる勇者…!

鬼との戦いで、その攻撃力を見せ付けたしんのゆうしゃ、
サイクロプスとの戦いでも、その実力をいかんなく発揮しているのだ。



~~~~~



BATTLE3. スフィンクス

スフィンクスを見た時の、しんのゆうしゃ の発言は、
「どうしよう?どうしたらいいんだ?」
であり、情けないセリフに聞こえるかも知れない。


しかし、これを聞いて「情けない」と言ってしまうのは早計である。


このスフィンクスの画像は、
このようなものだ。



スフィンクス



す…すふぃんくす…!?



スフィンクス顔



こんな顔で直視されたら、
「どうしよう?どうしたらいいんだ?」
としか言いようがないと思う。



ついでに、スフィンクスに負けることはない。
ゆえに、しんのゆうしゃの弱さの証明にはならない。



~~~~~



BATTLE4. 狼女

狼女

「おっ いいおんな…」という
しんのゆうしゃの名台詞を作り出した狼女。
近づくと、それだけで「しんのゆうしゃ」はやられてしまう。

だが、これは「しんのゆうしゃ」が弱いのではない。
「いいおんな」と思って近づいたら、突然、狼に変身して襲い掛かってくるのだ。

つまり、不意打ち。
明らかなる不意打ちなのだ。
油断だったとしかいいようがなく、それでは負けても仕方が無い。


では、なぜ油断していたのかと言うと、
それには、ちゃんとした理由がある。


「おっ いいおんな…」発言だ。


「英雄色を好む」という諺もあるとおり、
つまり、しんのゆうしゃは、いいおんなに弱かったのだ。
だから油断してしまったのだ。

つまりこの勝敗は、油断していたときのものであり、実力を測るに値するものではない。
ゆえにこれは、しんのゆうしゃを弱いと見なす理由にはならない。

むしろ、英雄色を好む、すなわち、この「おっ いいおんな…」発言はむしろ、
しんのゆうしゃ が真に英雄であることの証左であると見るべきであろう。



~~~~~



BATTLE5. 幽霊

幽霊

幽霊と戦おうとすると、
しんのゆうしゃは、「こわくてちかづけない」と言って、
戦いを拒否してしまう。



怖いって…お前、勇者だろ!



などと言いたい方、その気持ちはよくわかる。
よくわかるが、それは間違っている。

その心は、しんのゆうしゃが「勇者」であることに起因する。



わかりやすく説明しよう。

「勇者」と言えば、やはり有名なのはドラクエだろう。
そして、ドラクエのマンガと言えば、「ダイの大冒険」などが有名だ。

その「ダイの大冒険」に登場する、
"北の勇者"ノヴァが、こんな発言をしているのだ。



「真の勇者とは自らよりもむしろ…!!
 みんなに勇気を沸き起こさせてくれるものなんだ……!!」



そう、真の勇者とは、自らが勇気を持つ者のことではない…!

「勇気」の力を持つ者は、作中でも、勇者ダイではなく、ポップの方だった。
勇者ダイが持っていた力は、「純粋さ」だったのだ。
勇者が持つべき力は「純粋さ」なのだ。

つまり、「こわくてちかづけない」と正直に言っている しんのゆうしゃは、
「純粋さ」があると言って過言ではないだろう。
そう、純粋さ…つまり勇者の力だ!!


だから、
「こわくてちかづけない」発言は、「しんのゆうしゃ」の勇者性を何ら貶めるものではなく、
むしろ勇者であることの証ではあるまいか。




~~~~~



いかがだっただろうか。
戦闘能力だけではなく、その性質までもが、
全て勇者の素質に満ち溢れていた、「しんのゆうしゃ」の戦いぶりは。

これをもってして、
未だ「しんのゆうしゃ」は最弱の主人公と言えるだろうか?
否、言えようはずもない。



さあ、道は開かれた!

これまで、シャドウゲイトの「しんのゆうしゃ」を弱いと思い込んでいた方々、
これを機に、その真実に気づき、考えを改めていただければ幸いである。


さあ、今こそ言おう、そして広めよう。

シャドウゲイトの主人公「しんのゆうしゃ」は、
決して最弱の主人公ではなく、まさに真の勇者なのであった、と…!



コメント (5)
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