M・吉田のブログ

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心ある不完全移植

2008-04-24 00:08:24 | ピュアでもない日々
いまから20年以上、昔の話。

ファミコンのゲームってば、
群雄割拠と言うか、玉石混合というか、
ファミコンが流行っているから、うちもやろう!的に
儲けるために片手間に作ったかのようなゲームも多かったですね。

レトロゲームをプレイしたい!というときに、
特にお目当てのゲームが無い限り、いざショップで何を買うか悩ましいところです。
そして、出来る限りは、アレなゲームを掴みたくない!というのは心情です。

そんなゲームを選別する、一つの手段としては、
メーカー…というか販売元を見る、というのがあります。

○○出版だとか、□□音楽△△とか、○○動画みたいな、
本業が別にあるのが明白な会社名のゲームは、総じて厳しい出来栄え
というのを覚えておくと、失敗が少ないかも知れません。

中古ショップでファミコンを見つけた場合の選別方法としては、参考までに。



さて、音楽産業であるところの
「ビクター音楽産業」もゲームをリリースしていたのですが。

音楽産業のゲーム…
すなわち、「お察しください」なんだ!

…と言いたいところでしたが、
世の中には例外がつきものでして、
この販売元は、良心的なゲームをリリースしてたりします。



イース



みなさんご存知、「イース」ですね!

そんなわけで、上記の選別方法は、だいたい間違ってないように思いますが、
こういう例外があることも、ピンポイントに覚えておくといいかも知れません。


~~~~~


さて、話は変わりますが、この「イース」。

まあ、開発元のファルコムが移植してるので(うろ覚え)、
出来が良くて当然かもしれないですが。

PCエンジン版や復刻版をご存知の方には、
もしかしたら物足りないかもしれませんが、
ファミコンの性能を考慮した「いい移植」でした。

イースの移植は良いッス!ってことですね!



「いい移植」。


決して完全ではないけれど、
ファミコンでグラディウスを移植したような、
無理なく、ゲームの面白さの核の部分は保持した移植。

そのゲームであることのアイデンティティを保ちつつ、
ゲームのハードにあわせてアレンジした移植は、
小気味が良いです。

もちろん、
原作を知る人には残念だったりしますが。


沙羅曼蛇


スケルトンカセットで有名な「沙羅曼蛇」も
「良い移植」ですよね!

もう、パワーアップシステムもステージ構成も違うんですが、
「子供にもクリアできる」かつ
「(それほどには)難しくないけど、慣れてても楽しめる」
という部分は押さえたつくりであり、良アレンジにもなっています。

今の時代では、移植は「完全移植」が銘打たれ、
ハード的な制限による不完全移植をすることは少なくなったように思いますが、
しかし、まだハードに制約が大きかった時代の、

「不完全移植だけど、ハードで出来る限りに良いものを作ろう」

という姿勢は素晴らしく思います。
こういう姿勢は、忘れずに持ち続けてほしいものです。


不完全移植であっても…
プレイヤーを楽しませようとする良心的な不完全移植は、
非常に評価できるものですよ!

源平討魔伝とかスプラッターハウスはダメだよ!


~~~~~


ああ、そうそう、
販売元が、○○出版だとか、□□音楽△△とか、○○動画みたいな、
ゲームが本業でないファミコンソフトの出来は、キツイ、と上で書きました。

が、しかし、
その逆は真とは限らないので、ファミコンソフトご購入の際はご注意ください。


それでは、また明日。





【余談】
移植と言えば、
アーケード移植の携帯電話用シューティングなどをよく目にしますが…。
…まあ、この話は、後日、余力があれば記事にしたいと思います。




コメント (3)
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