桜。
かんじんのいちばん美しい頃は
仕事に埋もれていて、やっと昨日お花見に。
(道をとおりすぎるとき、ちらっとながめたのは、お花見にカウントしない)
近くのさくら公園に。
ああ、やはり待っていてはくれず、わずか葉桜。
遠目にもあの桜色が少し濁っています。
…………。
桜提灯のしたをモネと歩きました。
▼水に浮かぶ花筏も、色落ちて。
▼それでも広場はたくさんの人がたのしそう。
▼どの桜をわたしの桜写真にしようとさがすと
日陰の場所で、こんな桜。
▼もちろんモネの桜写真も。
この日、暑いぐらいの陽気に、べろんと舌をだしっぱなしでした。
しつこく写真を撮るので、
ご機嫌ナナメ。
はらはらと花びら散らす桜。
ガクごと落とす野鳥たち。
桜の蜜は、桜の味?
雀にまじってヒヨドリも。
■朝日新聞4月10日天声人語より転載
────────────────────────────────────────────────
桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり
────────────────────────────────────────────────
東京の調布市に仙川(せんがわ)という私鉄駅があって、2本の古い桜が枝を伸ばしている。
10年前に駅前整備で切られかかったが、住民の熱意で生き残った。
先週久しぶりに訪ねると、春冷えの中に花を咲かせていた。
伐採には約1万4千人の反対署名が寄せられた。
住民と市の討論会の様子を、当時の小欄が書いている。
最後に市長が決断した。マイクを握り、
「老木だから10年ともたないかも知れないが、枯れていくのを見届けるのも、また人生です」
そう言う市長も目を潤ませていた。
幸せな桜もあれば、幸薄い桜もある。
国体の会場整備のために切られて、あわれな切り株をさらす桜の話が、先日の小紙岐阜県版にあった。
不運な桜は、ほかにも全国に数多(あまた)あることだろう。
花の盛りは愛(め)でてやまないのに邪魔になれば切ってしまう。
京都の桜守で知られる佐野藤右衛門(とうえもん)さんが前に言っていた。
「どうしても切るというなら満開のとき切ったらええ。満開のときに切る度胸があるか、と聞いてみたい」
きびしい口調が記憶に残っている。
大正の末、岡本かの子は「桜」と題する139首を一挙に発表して評判になった。
冒頭にこの一首を置いた。
〈桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり〉
藤右衛門さんの言葉と遠いところで響きあう。
冒頭の仙川は、かつてわが最寄りの駅だった。
生き残ったのを機に夜桜コンサートが始まり、この春で10回を迎えた。
満開の下で毎年写真を撮る一家もいる。
幸せな木は人も幸せにするようだ。何も桜に限ったことではない。
────────────────────────────────────────────────
*岡本かのこ 「桜」 → 「インターネットの電子図書館、青空文庫」
桜前線、今はどこまで。
お正月の沖縄から5月の北海道まで
桜前線とともに日本を見て歩く贅沢
叶わないけど、夢見ます。
****************************************************************************************
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かんじんのいちばん美しい頃は
仕事に埋もれていて、やっと昨日お花見に。
(道をとおりすぎるとき、ちらっとながめたのは、お花見にカウントしない)
近くのさくら公園に。
ああ、やはり待っていてはくれず、わずか葉桜。
遠目にもあの桜色が少し濁っています。
…………。
桜提灯のしたをモネと歩きました。
▼水に浮かぶ花筏も、色落ちて。
▼それでも広場はたくさんの人がたのしそう。
▼どの桜をわたしの桜写真にしようとさがすと
日陰の場所で、こんな桜。
▼もちろんモネの桜写真も。
この日、暑いぐらいの陽気に、べろんと舌をだしっぱなしでした。
しつこく写真を撮るので、
ご機嫌ナナメ。
はらはらと花びら散らす桜。
ガクごと落とす野鳥たち。
桜の蜜は、桜の味?
雀にまじってヒヨドリも。
■朝日新聞4月10日天声人語より転載
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桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり
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東京の調布市に仙川(せんがわ)という私鉄駅があって、2本の古い桜が枝を伸ばしている。
10年前に駅前整備で切られかかったが、住民の熱意で生き残った。
先週久しぶりに訪ねると、春冷えの中に花を咲かせていた。
伐採には約1万4千人の反対署名が寄せられた。
住民と市の討論会の様子を、当時の小欄が書いている。
最後に市長が決断した。マイクを握り、
「老木だから10年ともたないかも知れないが、枯れていくのを見届けるのも、また人生です」
そう言う市長も目を潤ませていた。
幸せな桜もあれば、幸薄い桜もある。
国体の会場整備のために切られて、あわれな切り株をさらす桜の話が、先日の小紙岐阜県版にあった。
不運な桜は、ほかにも全国に数多(あまた)あることだろう。
花の盛りは愛(め)でてやまないのに邪魔になれば切ってしまう。
京都の桜守で知られる佐野藤右衛門(とうえもん)さんが前に言っていた。
「どうしても切るというなら満開のとき切ったらええ。満開のときに切る度胸があるか、と聞いてみたい」
きびしい口調が記憶に残っている。
大正の末、岡本かの子は「桜」と題する139首を一挙に発表して評判になった。
冒頭にこの一首を置いた。
〈桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり〉
藤右衛門さんの言葉と遠いところで響きあう。
冒頭の仙川は、かつてわが最寄りの駅だった。
生き残ったのを機に夜桜コンサートが始まり、この春で10回を迎えた。
満開の下で毎年写真を撮る一家もいる。
幸せな木は人も幸せにするようだ。何も桜に限ったことではない。
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*岡本かのこ 「桜」 → 「インターネットの電子図書館、青空文庫」
桜前線、今はどこまで。
お正月の沖縄から5月の北海道まで
桜前線とともに日本を見て歩く贅沢
叶わないけど、夢見ます。
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縦位置だと 奥行きがよく出るし。
素敵なのどかな桜風景ですね。
提灯など電球まで写りこんでいいですね。
本当に桜は日本人にとって特別の花なんですね。
暖かい日に会えてよかったですね。
モネちゃんも嬉しかったでしょう。
ヒヨドリもUPされて。
新聞転載記事の調布市仙川
我が家からそれほど遠くないところです。
こんな話題の有った事を知りませんでした。
一昨日TVで夜サクラコンサートとして話題が
出ていましたが、この記事を拝見して結びつきました。
今日のブログは力作ですね。
そちらはぼちぼち葉っぱが出始めてますね。
福島ではようやく開花宣言が出ましたが、こちらでも夜桜見物の提灯が吊るされたというニュースを聞くようになりました。
残念ながら入学式には間に合いませんでしたが。
昨日、今日は暖かでしたから、開花も随分と進んだことでしょう。
桜前線も更に北上したかな?
モネちゃんと桜、すてきな構図です。
1万4千分の2ですね。
天声人語を読んだとき、すぐに母に電話をしてしまいました。
改札口を出ると、大きく枝を広げて出迎えてくれる桜、
今年も見事に咲いていました。
人のどんな想いをも呑み込んで、毎年命いっぱい花を咲かせる桜なればこそ
心を込めて眺めたいと思わせるのでしょうね。
はらはらと花びらを散らす桜もまた、美しいものです
春ごとに花のさかりはありめれど
あひ見むことは命なりけり 古今集 詠み人知らず
素通りばかりです・・・
だんなしゃんと 呼吸が合わず・
終わりました・・・あはははは!
ほんま 人間でも桜でも 大事にされないのを
観ると 心が痛みますね・・・