すぐ近くになのに、
長いこと行ってなかった「松花堂」(しょうかどう)
松花堂昭乗、ゆかりの地にある庭園・美術館です。
松花堂弁当ぐらいしか、その名を知らないのですが。
暑くて人も少ないかなと思い、ふらりと。
竹と椿が多い庭園です。
西の片隅にある「女郎花塚」から。
■「女郎花塚(おみなえしづか)」
こんなお話があるのです。
時は平安時代。
この辺りに住む小野頼風と深い仲となった都の女性が
男の足が遠のいたのを悲しみ
この地を訪れてみると、男はすでに他の女と暮らしておりました。
悲観のあまり泪川に身を投げ
やがて脱ぎ捨てた山吹重ねの衣の跡から咲いたのが「女郎花」
男がこの花の元に寄ると
花は、恨んだ風情をたたえながら嫌うようになびきます。
それを見た男は、自責の念にかられ
同じように川に身を投げてしまうのです。
人々はこれを哀れみ、二人の塚を築きました。
二人の霊は冥土で邪鬼に責められ
女は剣山の頂きで日々を送り
男は山を登ろうとしたが、剣の刃で身を
刺し通され、磐石で骨を砕かれるという地獄をさまよいます。
この二人の亡霊がこの塚から現れて旅僧に回向を乞い
そのおかげで結ばれた、という物語です。
謡曲「女郎花」
ちょうどその花が咲いていました。
細身のさびしげな姿。
そんなに怨念がこもっているようには
とても見えません。
【女郎花】(オミナエシ) オミナエシ科
秋の七草のひとつ。
どうしてこの花にそんな哀しい物語が綴られたのか。
恋に死ぬ二人の情念が燃えさかるような炎暑。
が、わたしはそんな思いにひたるどころでは
ありませんでした。
ただただ、薮蚊を追い払うのに
忙しくしておりました。
明日も、松花堂、続きます。
(写真500枚も撮りました‥)
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実話ではないらしいのですが、人間の情念をあらわしているのでしょうか。
どんな経緯があって生まれたお話なのか、
ちょっと怪談じみていて、お参りするのは気が引けました。
KYさんへ
たくさん写真撮ると、整理して、さてどんなふうにupしようかと
さんざん迷いますね~。
あんまり撮りすぎないようにセーブせねば、と思いつつ、
ついついパシャパシャ押してます。
suchanへ
ケンカ夫婦は、たまには離れて暮らさねば、
温度が上がりすぎるのですよ。
九州のほうが涼しかったといいながら、帰ってきました。
ルナは気も狂わんばかりに喜びました。
男塚、こんど見に行こうと思ってます。
スターアニスさんへ
女郎花と書いてオミナエシは、難しい読みですね。
張り切って撮ると、夜なべ仕事が増えま~す。
写真に熱中してると、蚊も血を吸うのに熱中してました。
エヘヘ、わたしもこの話を知ったとき、
真っ先にそう思いました。
ふられたぐらいでは、死なへんけどね。
京さんへ
松花堂弁当、美味しかったですか。
夏は、人影もなく、静か。
入場券を買う所に、蚊よけの団扇が置いてあり、
それをゆらゆらさせながら、独りぶらぶらしてました。
抜けるような空。竹の緑。苔。
塀の中は別世界でした。
かのこさんへ
女郎花、写真撮るのに夢中になって、
匂いをかぎませんでした。
そうか、悪臭なんですね。
あまりにも辛い恋。
ここの松花堂弁当は超一流のお味だそうです。
たまにしか写真撮れないので、撮るときは根性入れて撮ります~、
なんて。
ひたすら、あ、ええなぁと思うものを見ると撮り溜めする性格です。
あとで整理するのに四苦八苦するのにね。
女郎花という字が、なにやら怪しいと思っていたのですが、
やっぱり裏がありました。
ダーマさんへ
ほんとうに辛いお話です。
妙に具体的な部分があって、作り話だと言い切れないような
気もするし。
小野頼風という男性、実在しないらしいのですが。
謡曲、不案内なので、今まで知ることがなかった世界です。
ブログのおかげで、通り過ぎずにすみました。
オトコエシも何かいわれがあるのでしょうか。
(男塚と呼ばれる塚は少し離れた所にあるそうです)
500枚からの選択。サスガというかヤハリというか・・・。整理するだけても大変だぁ!
お花の所以も分かったし、松花堂昭乗の松花堂弁当も…。
また明日も楽しみにしています。
写真500枚は整理するのが大変ですね。
最初の写真など黄色が際立って見えます。
我が家のオミナエシ、黄色がもっと柔らかく印象が薄かったです。
謡曲「女郎花」、たわいないと言えばそれまでですが、謡曲となるとまた別です。
物語はいつの時代に生まれたのでしょう。
さすが京都ですね。
一日に500枚は、流石にまだないように思います。
鋭い写真が多いのも、選り抜きだからでしょうね。
う~ん。
女郎花のお話
初めて聞きました。
そんな物語が・・
それでなのでしょうか
他の男を寄せつかせないように
香りは酷いですね~。
そういう意味では飾りたくないお花です。
松花堂弁当食べたいです。
吉兆さんのお弁当が楽しみ。
女郎花塚、そう言えばありましたねえ
そういう物語があったのですね。
折角行ったのに、よくよく見なければいけませんね。
女郎花が咲いていると演出効果満点、物言わぬ塚に
女郎花の黄色い花がこぼれる散る涙のようです
松花堂庭園の夏はどんな状態なのでしょう。
明日のも楽しみです。
現代で 良かったよ ヽ(^o^)丿
悲しく辛いお話ですが、こんどオミナエシの花を見たら、きっと今までと違った見方が出来そうな気がしますし、たぶんこの花を見るたびに悲しい物語を思い出しそうです。
現存する塚に、こうした物語が言い伝えられていることはすばらしいですね。そして、こうした物語が、あちらこちらで、ずっと語り継がれていって欲しい、としみじみ思いました。
ちなみに、オトコエシにも、物語があるのだろうか!?
お留守番お盆休み、どうぞのんびりリラックスして下さいませ。
先日友人と出かけて、写真もたいして撮れなかったしと思いましたが、300枚撮ってました~
女郎花、そんなお話があったんですね~