
小諸なる古城のほとりといえば島崎藤村の詩なんだけど、俺の頭の中では島崎藤村はふじむらとうそんになっている。勿論島崎藤村という文字を見ればしまざきとうそんなんだけど、その字が消えると頭の中は藤村とうそんに入れ替わる。そしてとうそんってどんな字だっけか、と。それにしても名前が藤村って変じゃないか、と難癖を付ける。
佐久にあるお寺、貞祥寺(ていしょうじ)の境内の中に藤村の住んでいた家がある。といっても小諸にあった家をここに移築したもの。それを最近になって知ったので湧き水を汲んだ帰りにちょっと寄ってみた。家は直ぐにあった。
それまで山だと思ってた所はお寺の境内だった。10mほど入ると樹齢ウン百年以上はありそうな木が何本もあり、ちょっと別の世界って感じだった。またその木陰の中は過ごし易い。上の写真、階段を登り切ったところの左側に見える屋根の家だ。