ヨメの見方は変だと思う

　ここのところ涼しいが、先週まで暑い日が続いた。するとチョコレートの包みを広げると融けたチョコが付いている。包み紙を捨てる時、これは軟質プラスチックの分類だがチョコが付いたままだとダメ。そんなわけで製氷室にチョコレートを入れといた。ヨメはこれを見て隠してると言った。それは間違った見方だ。冷やしてると言うのが正しい。

ＤＮＡの螺旋に逆らう

　４０、５０になると親父に似てきたよと嘆く友達がちらほら居る。嫌な部分が似てるのを自覚する年頃のようだ。そんな自分もそうだと思う。骨になった独居老人は４０年前に別れた実の親父。その間全く会わなかったわけではないが久々に会った時はヨメと一緒だった。ヨメは言ってる事が良く似ていると言う。その他部屋を整理してるとこんな所まで似てるもんかと思う所もあった。偶然かもしれないが同じ歯磨き粉使ってたのには笑った。

　しかし悪い所が似てるのは何とかしたい。というのも歳を取ると真面目な人は堅物に、倹約家の人は吝嗇になったりと若い頃の良い性格が悪い方になって増幅する事がある。だからこそ日々修行をしないと嫌な爺になってしまう。そんな訳で３つくらい引き継いだ嫌な性格を変えたい。そのうちの一つが怒りっぽいこと。何でこんな事にと思うような事があって自己嫌悪する。

　最近、怒りっぽい性格を直す修行をするのにうってつけの組織を見つけた。この記事に書いた銀行だ。今回親父の幕引きをするため親父の郵貯から金を引き出すのにちょっとてこずった。そんな訳で他の金融機関はどうなんだろうと思って家族が預金を下ろす事について電話で聞いてみた。何故かこの銀行とやり取りすると段々腹が立ってくる。

　最初はヨメの口座のある支店に電話したが、ここの支店に限った事かもしれないと思って別の支店にも電話してみた。ところが腹が立ってくるというのは同じだった。他の銀行や信用金庫では全くそういう事にならないし、どうしてこんな感じの悪い銀行に皆お金を預けるのか不思議でさえある。

　オレサマにぞっこんなヨメは怒らなければ理想の旦那様だっていう。だからこの銀行とニコニコやりとり出来るようになったら人生修行のゴールに着いたようなもの。そんな訳でこの銀行にまずは新しい口座を作ろう、って真っ平御免というのが今朝の心境だ。これじゃぁ修行にならんか。

家族よりインターネットの方が信用出来るってことか

　盗んだ通帳で預金を下ろしたりオレオレ詐欺が横行したりで銀行は色々と対策したが結果的に善良な利用者にとって不便になった。この犯罪者達の罪は単に金を盗んだ以上に重いのだがそれはどうする事も出来ない。世の中を不便にした罪、懲役２０年以上なんて法律を作って欲しい。

　家の近所で預金を下ろすのに一番厳格なのはこの記事に書いた銀行だ。それは幾つかの金融機関にヨメの預金を３００万円以上下ろすにはどうしたら良いかという架空の質問をしてみて分った。兎に角本人が来ないとダメだと言う。行けないと言うとヨメに電話で確認すると言う。そこでまたまた架空の事を思いついた。ＩＣＵに入ってるんだけど、と。どんな病状かと聞くからそこまで話す必要は無いだろうと答える。

　ところで電話ではＡＴＭで３日通えば３００万円下ろせますよと言った。何故こんな小ばかにした言い方をするのか分らないが庶民の貯金レベルではこんな厳格な認証問題もたった３日でチャラになる。インターネット・バンクというのもある。パスワード等を知ってればヨメのだろうが何だろうが全く問題なく取引出来る。これって錠前は頑丈だけど蝶番が簡単に壊れるようなドアみたいな、何かこう物事のバランス感覚が狂ってるような気がする。