Long Ming Diary ~I'll show you myself honestly~

イルミネーションが街を彩ります。このblogは幅広い話題で彩りますよ

東野圭吾『浪速少年探偵団』

2007年01月15日 00時23分06秒 | Book Review
今回の東野作品は『浪速少年探偵団』です。

タイトルの通り、舞台は大阪です。主人公は竹内しのぶという小学校の先生です。勤務先は大阪の下町の小学校という設定。6年生の担任です。

このしのぶセンセがいろんな事件に巻き込まれていくわけですが、そこで一緒に解決するのが教え子たちと、大阪府警捜査1課の新藤刑事です。

作中、5つのパートに別れていまして、それぞれで完結していくのですが、上記の主人公たちの時間軸はパラレルではなく、作品の順番に流れているようです。

この本の面白さはなんといっても「大阪弁」による会話部分ですね。すこしでも大阪に住んだことがある、あすいは大阪出身ならばなおのこと会話に吸い込まれてしまうかもしれません。

トリックや殺害動機などのサスペンス要素は若干物足りないところもありますが、その分、主人公たちの掛け合い漫才的な間を楽しめます。下町人情溢れる作品です。

講談社文庫版『浪速少年探偵団』(税抜533円)

東野圭吾『探偵ガリレオ』

2007年01月15日 00時00分03秒 | Book Review
先日来、東野圭吾を読んでいますが今日は『探偵ガリレオ』を読みました。

5つの短編が入っていますが、それぞれが独立しています。主人公は警視庁捜査1課の草薙刑事と、彼の大学時代の同級生で帝都大学の物理学教室の湯川助教授がメイン主人公です。本のタイトルは湯川助教授が捜査1課の人たちにそう呼ばれていることからついてます。

5編のタイトルは、
「第1章 燃える」(もえる)
「第2章 転写る」(うつる)
「第3章 壊死る」(くさる)
「第4章 爆ぜる」(はぜる)
「第5章 離脱る」(ぬける)
となってます。

5編ともに科学的要素を含んだ形のトリックになってますが、解説もされているので理科の勉強にもなるかも?個人的に、第1章の燃えるが読んでて泣きそうになってきましたね。あと第4章の爆ぜるはトリックが興味をそそられまして、面白かったです。

コンパクトにまとまっていて重すぎずいい感じで読めますよ。

《参考データ》
文春文庫版『探偵ガリレオ』(税抜514円)⇒ Amazon.co.jpでどうぞ