【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

音の風景

2010-08-03 15:30:15 | 四季のスケッチ

【「木槿」(ムクゲ)の旅立ち】

   今日も外は燃えています。
  居間の気温は午前7時半の
  段階で30度。

   今夏1番の暑さのように
  思います。

   せめて午前中くらいは、
  冷房なしで過ごしたいのですが、
  そうも行きません。

   何せ午前11時前には、
  32.5度にもなったのですから。

   さて、先日も申しましたが、
  1日花の木槿の3日目の朝。

   さすがに、
  そろそろ萎もうとしています。
  
   (ハイビスカスと同様に花びらを
  ピッタリ閉じて終わります)
  
   かと思えば朝顔。
  やっと青い朝顔が咲きましたのに、やはり開き切りません。
  
   ちょっと様子を窺うような風情。
  奇しくも両者、萎みつつある花の写真となりました。
  
   それにしても1日花である筈の木槿は倍以上の命。
  一方、開き切らない朝顔。どちらも初めての現象です。
  
   これも生態系の何らかの異常・・? なのでしょうか。
  そうでない事を祈るばかりです。

   ところで昨日、吊り下げた家の中の風鈴。
  朝早い時間には窓を開けていましたので、
  折からの風を受けて 「チリン、チリン・・」 と鳴っていたものです。

   微かな風鈴の音、これは “涼” を感じますね。
  その他にも硝子のコップの中で、「カラ、カラ」 と音を立てる氷の音も。

   それは昨日も触れた昭和の光景、匂い・・。
  今日は風はありますが、熱風。
  
   そんな、たまらなく郷愁を誘うものでさえ、焼け石に水のような気がして・・
  風情を感じる間もなく早々にやめてしまう私がいます。そんな自分自身に嫌悪感。

   思えば、日本人は昔から夏の暑さには工夫を凝らし、
  その暑さと懸命に闘って来たのですよね。例えば、「徒然草」 には・・。

家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑きころわろき住居すまいは堪へ難き事なり。
                     ~「徒然草」 第55段
  

   こんな風に家しかり、着物しかり。
  それは挨拶の仕方にも表れていると言います。
  
   外国人のようにお互いに抱き合ったりする習慣がないのは、
  「高温多湿の国では身体を触れあう事自体が暑苦しいから」
                            ~長谷川櫂(かい) 「和の思想」 より
  いやはや・・。   

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