記憶の中の風景

　　　今日も暑くなりました。
　　淡い水色の空が広がっています。
　　
　　　付けっ放しにしているラジオからは、
　　昨日は最低気温が
　　28.4度であった事を告げています。
　　最高気温は35度。

　　　今日は、それよりも
　　1度高くなるなんて事も。

　　　相変わらず淡々と・・。
　　抑制された言葉遣い。

　　　“テレビより余程、ラジオの方が
　　いいわ。暑苦しくなくて・・”
　　～なんて独り言も。

　　　そんな処に蝉のひとしきり啼く声。
　　でも、これだって夏の風物詩
　　なのですよね。

　　　ここまで記して来て・・
　　今年はまだ風鈴を取り出していない事に気付きました。（早速、取り出して来ました）

　　　風鈴と言っても、縁側があって・・軒下に吊り下げているのではありません。
　　ご近所迷惑も考えて家の中、せいぜいエアコンの風にチリン、チリン・・
　　と鳴らすのが関の山。

　　　ただ、これだって自然の風ではありません。
　　断続的に鳴りますから、時にはうるさくなる事も。困ったものです。

　　　そう言えば、縁側。
　　最近では、ほとんど見掛けませんね。昭和の光景でしょうか・・。

　　　やはり今日のように暑い夏休みの1日・・。
　　田舎の祖母の家で昼寝から目覚めた後、それこそかぶり付いた？　冷えた西瓜。
　　勿論、私だけでなく、いとこ達も一緒。その美味しかったこと！

　　　折しも今日の新聞に、その縁側の記事が載っていました。
　　室内なのか外的空間なのか、はっきりしない場所・・。

　　　ある時は子供たちの遊び場。
　　又ある時は、お年寄りたちの過ごす場所であり、又ある時はお茶飲み場と・・。
　　現在のように閉ざされていない生活空間であった事だけは確かなようです。