


炉辺荘の人々は空しくクリスマスの雪を 待ち望んだ。(中略) だんだんと午後の時間が経って行き、 みんなが雪なしの、すすだらけの 『緑』 の クリスマス でも仕方がないと諦めかけた時、 誰かが窓の外を見た。 すると羽根のように大きな白いものが 降って来たのが目に入った。 「雪だ! 雪だ! 雪だよ! やっぱり ホワイト・クリスマス だね、母さん」 と、ジェムが叫んだ。 【「炉辺荘のアン」 第13章】 |

【移り目の刹那】

クリスマスの朝は、こんな空で迎えました。
何もなかったサフラン色の空に、いつの間にか黒い雲。
そして・・珊瑚色に染まったかと思うと見る見る間に厚い雲に。
かと思うと今度は、その塊(かたまり)が崩れ・・。
久し振りに “移り目の刹那” というものを堪能させて頂きました。
クリスマス寒波襲来との事で 「ホワイト・クリスマス」 を期待したのですが、
こちらは、やはりと言いますか・・『緑』 のクリスマス。
冬日和が続きます。
ところで、目の上のたんこぶだった?
三島由紀夫作 【「暁の寺」~「豊饒の海」第3巻】。
その第3巻を読了したとなれば、
第4巻の 「天人五衰」 には何ともスムーズに入れます。
そこには “身を乗り出して来る刹那”
なんて表現も。面白いですね。

さて、一昨日の蕾の薔薇。今日は、ここまで開きました。
まるで、クリスマスに合わせてくれるように。
雪のホワイト・クリスマスこそなりませんでしたが、
薔薇のホワイト・クリスマスは、滑り込みセーフ。
~なんて。何の関係もありませんけれど。
「赤毛のアン」第2章。
アンを引き取る事になるマシューが、アンを迎えに行くために駅へ馬車を走らせる場面の冒頭の文章のこと。
小鳥たちは歌っていた。
あたかも今日が1年でただ一日の夏の日であるかのように
情景描写に見えるこの1文は、米国の詩人ジェームズ・ラッセル・ローウェルの詩からの引用との事。
この裏にマシューを円卓の騎士に、聖杯をアンになぞらえている、深いキリスト教への信仰心を織り込んでいると解説がありました。
この他「赤毛のアン」には、シェイクスピアや英米詩、聖書からの引用が100箇所以上もあるそうです。
改めてこの物語が深い意味を様々なところへ織り込む壮大な作品である事を思いました。
リラさんの尽きぬ想いも、この物語をモチーフにしているからなのですね。
Merry Christmas
お久し振りです~。温かいコメント、有り難うございます。
>シェイクスピアや英米詩、聖書からの引用が100箇所以上もあるそうです。
そうなんですよ~。
『たかが 「赤毛のアン」、されど 「赤毛のアン」』
と言ったところでしょうか・・。
タイトルからは少女小説って感じですが、いえいえ、どうして。
「女の一生」 と言ってもいい程、壮大なスペクタルドラマです。
それにこの本を手にした年代の視点に合わせて、いかようにも変わる・・。
このアンに興味を持って下さって有り難う~。
又、色々教えて下さいね~!
白いバラの蕾が大分膨らみましたね。咲きましたね~。
花ビラが柔らかそうで触れてみたくなりますね。
子供の頃に読んだ赤毛のアンですが
今、こうしてリラさんと巡り合えた事で
もう一度アンに出会った気分です。
私は大人になってから随分年月が経ちましたが(笑)
ずっと変わらずに赤毛のアンを愛して止まない
リラさんの想いが少しずつ分かって来たような気がします。
今度は映像で動くアンを観てみたくなりました。
こんにちは~! ベルママさん~☆
いつも温かいコメント、有り難う~!
この薔薇で今日も引っ張っています。本当に有り難い薔薇。(笑)
ベルママさんも仰言っていらっしゃいましたように、
なぜか淋しそうな・・愁い顔。白薔薇って独特な雰囲気がありますね~!
「赤毛のアン」は、↑ でも書き込みましたが、
アンの少女から50代近くまでを描いていますから
1人の 「女の一生」 のようなものですよね~。
ケンシロウさんも記していらっしゃいますように、
詩や聖書などの引用も然る事ながら、料理、パッチワークキルト、等など・・。
興味は尽きません。
「赤毛のアンの手作りノート」~なんていうのもありますものね。
>もう一度アンに出会った気分です。
こんな拙いブログですのに、恐れ入ります~。
励みになるお言葉、感謝致します~。
>☆消し忘れました☆
全然気になりませんよ~。でも、ご丁寧に有り難う~!