【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

すみれ色の憧憬

2014-03-06 18:56:28 | 四季のスケッチ












「あなたは すみれ の言葉で
お話しになるわ、シャーリーさん」
自分でもこれが何の意味だか
ヘイゼルには説明出来なかったであろうが、
しかし、そんな事はどうでも良かった。
響きがいかにも詩的だった。                  
                【「アンの幸福」 第二年目10.】
 








【午前6時半頃の空】





   
   奇しくもこんな、すみれ色の空で明けた今朝。
  その空は、くっきり、ハッキリ。澄んだ空です。

   そんな今日。二十四節季の一つ、
  「啓蟄(けいちつ)」 ですね。

   冬眠していた動物や昆虫が動き出す頃。
  しかしながら生憎、時折、風花が舞う寒い一日となりました。

   と言っても今は3月。一時のあの寒さはありません。
  真冬並みの寒さだそうですが、陽光はすっかり春。
  光に照らされた庭はもう春色。ウキウキ気分。

   そんな気分も作用しているのでしょうね、
  家の中にいる限り、冬はほとんど感じません。

   ところで庭の一角に初めて菫を見つけたのは、
  春もまだ浅い先月のこと。

   ここに来て、次から次へと花芽を付けています。
  木の根元に、ひれ伏すように咲いている小さくて可愛らしい花。

   俯(うつむ)きがちのその姿からは、可憐、清楚、憂愁・・・。
  こんな、ロマンティックな言葉しか浮かびません。
  おまけに 「す・み・れ」 は、 響きがいかにも詩的 ですものね。

   「小さな幸せ」、「小さな愛」、「純潔」。
  菫のこんな花言葉でさえ、“これぞ、菫!”
  ~なんて、秘かに? エールを送る始末。

   ひょっとして踏まれても(小さな)幸せを感じる花・・?
  まさか、そんな事はありませんよね。

   ある意味、薔薇の対極にある花と言えないでもありません。
  尤も、甘い芳香など共通点も沢山ありますけれど。
  兎にも角にも 「すみれの季節」 到来。心、ウキウキです。


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