【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

舞台 「わが町」

2009-10-08 16:53:53 | 映画の香り
   日本列島を縦断しました、
  (今も現在進行形中ですね)
  台風18号、皆様の所はいかがですか?

   こちらは眠っているうちにやって来て、
  起床時にはその風雨も治まっていました。

   それでも5時前に1度目覚めた時には、
  雨は窓に、ブツブツ音を立てて当たり、
  風は、ゴーゴー唸っていました。

   しかしながら、眠っているうちに・・
  これって、いいですね。
  恐怖が甚だ軽減されますもの。

   幸い、こちらは何も被害が
  ありませんでした。
  落葉の凄まじさを除いては・・。

   それにしても、
  「台風一過」とは、よく言ったものですね。

   午後になりますと、こんな青空に。
  空気が洗い流され、
  まるで吸い込まれそうな空!!

   さて、話は昨日に戻ります。
  券を頂いた事もあって、
  織田作之助原作、
  『舞台「わが町」』 を観て来ました。
  
   お芝居は本当に久し振り。
  映画もそうですが、
  お芝居もなおの事、観始めますと、たまりませんね。

   この物語は、大阪の吹き溜まりのような町、「河童小路」 に住む、
  車引き、佐渡島他吉(赤井英和)の生涯を描いています。
  「人間、体責めて働かな嘘や!」 が、口癖の力持ち、至って不器用な男。

   娘の初枝(安達祐実)が、亭主の死を知り、
  そのショックから赤ん坊を産むと同時に亡くなった後は、
  その忘れ形見である孫娘を、男手一つで育てるのです。
  (贖罪の気持ちもあって)それこそ愚直に働き続けます。

   他吉の心の支えは、かつて出稼ぎに赴いたフィリピンでの血の滲むような苦労と南十字星。
  それは、又忘れるに忘れられない思い出ともなっています。
  他吉と同じ、「河童小路」 の住人である、美しい三味線弾きのおとら(萬田久子)も、絡んで・・。
     
   やがて月日が流れ、他吉の孫娘・君枝(安達祐実・二役)は、
  美しく気立ての良い娘に成長し、幼馴染のジローと結婚。

   そして役割を果たし終えた他吉にも、漸(ようや)く、
  体を責めて働かなくてもよい日々が訪れるかに見えたのですが・・・・・・

   ~こんな、あらすじからも分かりますように、
  大阪の、ほんのり人情物を描いた作品です。
  
   ほろり・・とさせられる場面もあり・・。
  それもその筈、『夫婦善哉(みょうとぜんざい)』 などで知られ、
  人情を描いたら右に出る者のいないと言われる、織田作之助ですものね。

   ただ、舞台背景のセットが最初から最後まで同じでしたし、
  主演の赤井英和の台詞(せりふ)のとちりなど・・少々、目に付きました。
  尤も、それも彼の持ち味かも知れませんが・・。

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