アンは自分の部屋に飾るのに 花瓶に一杯の 6月 の百合と、 書斎のギルバートの机に置くのに スーザンの芍薬を切っていた・・・・・ (中略) 特別暑かった6月の日中が過ぎて、 空気は生き返ったようになり、 港は銀とも金とも分からない 色になっていた。 【「炉辺荘のアン」 第5章】 |
今年はコロナで長い事、家の中にこもっていたせいもあって、
季節の移り変わりが早く感じられてなりません。
気が付けば・・既に夏。(それにしてもこのフレーズ、何度か口にしましたね)
今は梅雨の真っ最中ですが、
今の所、例年と違って雨が何日も降り続くという事はありません。
尤もまだ終わった訳ではありませんから、これから先の事は分かりませんけれど。
コロナに加えて大雨、洪水・・にならない事を祈るばかりです。
ところで庭の花々。
かろうじて木香薔薇はブログに載せたものの、
大好きな薔薇もジャスミンもパスする始末。
一応、写真は撮るには撮ったのですが、そのままになっていました。
とは言え、今日の紫陽花も百合の写真もまだ先初めの頃のものです。
紫陽花は今では盛りを過ぎ、その色もかなり青味を増して来ています。
もうそろそろ終わりでしょう。
花は盛りが美しいのは勿論ですが、終わりかけも何とも言えない風情がありますね。
そうそう、余談になりますがその紫陽花。
花の終わり方のでしょうには色々ありますが、
紫陽花は 「萎(しお)れる」 と言うのだそうですね。一方、「しがみつく」 と言うのも。
そう言えば、紫陽花は花びらを散らす事なく、
そのままの姿で存在していますものね。まるでドライフラワーのように。
因みに桜は 「散る」、梅や萩は 「こぼれる」、朝顔 は 「萎(しぼ)む」、
牡丹、芍薬(シャクヤク)は 「崩れる」 、椿は 「落ちる」、
雪柳は 「吹雪(ふぶ)く」、菊は 「舞う」 など。
日本語って何と美しいのでしょう。