【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ノスタルジアの昼下がり

2019-06-01 19:11:47 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編







【窓越しに蝶が・・】








 窓際に引き寄せた小さな茶卓に
 向かい合って座っているエバン夫人は
 ひどく尖った鼻と、
 明るい水色の目をした痩やせて小柄な婦人で、
     (中略)
 ジョナス夫人はエバン夫人の
 黒砂糖入りフルーツケーキのお代りをしたが、
 それが何よりの賛辞の訳で、
 エバン夫人はちゃんとそれを受け取った。                   
           
【「アンをめぐる人々」 第19章】








こちらは今日も快晴となりました。そう、カラッとした令和日和。
暑からず寒からず。この位が丁度、いいですね。
とは言っても今日から6月。鬱陶しい梅雨入りも間近です。

そして庭は、ピンク一色。
ハーブ系のローズゼラニウム、定番のゼラニウムと・・今を盛りと咲き誇っています。

香りの良いローズゼラニウムには朝から紋白蝶や揚羽蝶など千客万来。
ただ、ローズゼラニウムの方は、どうやらピークを過ぎつつあるようですが・・。













     それらを横目に見な見ながら
    本当に久し振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店と致しましょう。

    実は最近、お気に入りの珈琲店(自家焙煎)を見つけたばかり。
    今日は、「フレンチブレンド」 で。大好きな深煎りです。

カップは生憎、どこの物か失念。裏には刻印があるのですが・・。
心当たりを調べたのですが、ヒットしません。仕方ありませんね。

テーブル脇の土物の花瓶には庭のローズゼラニウムやセージの花などを。
今の季節は、お花が沢山で有り難いです。

私も、「アンの世界」 の住人と一緒で、小さな茶卓を思い切り窓際に引き寄せました。
今日は、野菜たっぷりのスープとパンも一緒に。
薫り高い珈琲が入りましたよ。 

  

    







ピンクのハーモニー

2019-05-20 16:45:18 | 薔薇の追憶

















 「あら、早咲きの小さな薔薇が
 1輪咲いているわ。美しいこと。
 あの花は自分が薔薇なことを
 喜んでるに違いありませんわね?
 薔薇が話せたら素敵じゃないかしら。
 きっと素晴らしく美しい話を
 聞かせてくれると思うわ。
 それに ピンク は世界中で
 一番魅力のある色じゃないかしら」                  
           
【「赤毛のアン」 第5章】







さみどり(早緑)の若葉が、まるで花のように風に揺れていたのは、
ついこの間のような気がするのに、今日眺めると、
庭中がわっさりと濃い緑に覆われてしまっています。

ただ、ここ2、3日風が強く、今ではドライフラワーと
化してしまった木香薔薇やジャスミンの花びらの花吹雪。

おまけに、午後から雨の予報。
まだ降ってはいませんが、これらの花はそろそろ見納めなのかも知れません。

一方、そんな花々と入れ替わるように緑の中にひときわ目を引くのは、
ピンクの花。そう、ピンクの薔薇やローズゼラニウムなど。

勿論、ハーブ系ではない定番のゼラニウムもしっかりと咲いています。
ほんわかピンクの優しさに心が和みます。












令和に咲く麗花 ~ その2

2019-05-13 16:52:36 | 薔薇の追憶
















 5月の日々は毎日美しく過ぎて行き、
 フォア・ウィンズの海岸は緑色になり、
 花開き、紫色になった。
        
【「アンの夢の家」 第31章】










気持ちの良い五月晴れが続きます。
こんな五月晴れをこれから “令和日和” とでも言いましょうか・・。
私にとって大のお気に入りの「令和」。

その令和の始まりは、5月から。
5月は私の誕生月(11日)でもあり、しかも名前に和という文字を頂いています。
そんなこんなで親近感が湧くのかも知れません。

奇しくも令和の始まりの5月は薔薇の季節でもありますね。
その令和の雰囲気にピッタリの薔薇が今、次から次へと咲いてくれています。

今年、いの1番に咲いたのは紅薔薇、
そしてアンティークピンク、ショッキングピンクと・・。

そうそう、写真はありませんが、朱鷺色(ときいろ)の薔薇も。
こちらは朱鷺の如く、上に上に‥と遥か頭上に。
続々と蕾を付けているので次の機会にアップするとしましょう。















令和に咲く麗花

2019-05-09 18:22:21 | 薔薇の追憶





【令和の紅い薔薇】








【「ジャスミン」 と 「木香薔薇」 のコラボ】








 アンは窓の外を見た。
 空中には魔術が漂っていた。
(中略)
 芝生に垂れ下がる柳は柔らかに降り注ぐ
 黄金の雨のようだった。             
            
【「炉辺荘のアン」 第28章】









昨日、今日と少々、ヒンヤリしていますが、五月晴れの天気が続いています。
そんな中、(木香薔薇は盛りを過ぎましたが)今、ジャスミンが花盛りです。

尤も、今年は低い気温の日もあったせいか、
かろうじて、木香薔薇とジャスミン、二つの花のコラボも楽しめています。

毎年の事ながら、この季節には心ウキウキ。
純白の繊細な花びらからは想像も出来ないような芳(かぐわ)しい芳香。
開け放たれた窓からは香る風が・・。この季節だけの特権です。

加えて5月は薔薇の季節。
今、続々と開花中で、まさに空中には魔術が漂っています。
そう、こちらは香りのコラボですね。

始まり(令和)のストーリー

2019-05-01 15:20:10 | 香る庭の花綴り







【「木香薔薇(モッコウバラ)」】






 「新しい日が窓をたたいているわ。
 あたしたちに何を持って来てくれるのかしら」
 ミス・オリバーはかすかに身震いした。
 リラのような熱意を込めて
 日々を迎えた事は決してなかった。     
            
【「アンの娘リラ」 第3章】











いよいよ新しい年、「令和」 の始まりですね。
こちらは、生憎の空模様で明けました。ごく弱い雨が降ったりやんだり。

それでも何なのでしょう・・。
昨日の続きなのに、決してそうではない清々しい気持ち。
「令和」 という、凛とした響きも心地良くて身も心も引き締まる思いです。

それにしても、お正月と今回、短期間に2度も
新年を経験する事が出来るなんて。何とも有り難いですね。

さて、庭の 「木香薔薇(モッコウバラ)」が今、満開です。
本来なら既に散っていてもおかしくないのですが、
幸いにもこの所の寒さで、持ちこたえてくれています。
そう、「平成」 から 「令和」、2代に渡って。

そうそう、香りの女王 「ジャスミン」 も1輪、2輪・・と綻(ほころ)び始めました。
本来、これら2つの花は、コラボする事はありませんが、
ひょっとしたら今年は何とかいけるかも知れません。









【咲き始めた 「ジャスミン」】

春爛漫

2019-04-12 18:15:32 | 香る庭の花綴り

【満開の「クリスマスローズ」】




【こちらは色違い】




【ピンクの髪飾り ~ 「ヒマラヤ雪ノ下」】







 4月の風が松の枝を鳴らし、
 木立は 駒鳥 で賑わっていた ――
 大きな、むっくり肥えた、
 生意気な2、3羽が小径を気どって歩いていた。
    
【「アンの愛情」 第10章】







花冷えと言いますか、ここ数日、こちらは、ひんやりとした日々が続いています。
関東では雪景色も。桜と雪のコラボ・・なんて、何と幻想的なのでしょう。

さて、ブログの更新、本当に遅々としたペースになって来ました。
そんなこんなで、ラッパ水仙やヒヤシンス等は既に終了。
前回の春浅き菫(スミレ)から一気に春欄間の世界に・・という訳です。。

この所の寒の戻りのせいで幾分、ペースはゆっくりになっていますが。
それでも薔薇やジャスミン、木香薔薇(モッコウバラ)は
例年以上に蕾を付けています。                   

一方、足元に目をやれば・・。
今の季節、庭のあちこちに蓬(よもぎ)が生えています。

食すれば健康効果の高い和製ハーブですが、結局は何もしない私です。
とは言え、銀灰色の柔らかい蓬は、抜くのが忍びなくて。複雑な心境です。

そうそう、木香薔薇と言えば・・。
今年も、この薔薇のアーチの下でお茶をしようと友人と約束しています。
やっと薫り高い自家焙煎の珈琲も見つけたし、今から楽しみです。








【待ち遠しい「木香薔薇」】

春は菫から

2019-03-11 17:18:16 | 香る庭の花綴り












 春はもうその角まで来ており、
 私は喜び以外の全てを忘れ去った。              
       【「エミリーはのぼる」 第19章】 








あれよ、あれよと言う間に桃の節句、「雛祭り」 も過ぎ、
気が付けば3月も半ば。すっかり春らしくなりました。それより何より・・

私にとっては足元に咲く小さな花、菫(すみれ)を見つけた時の喜び。
ともすれば、見過ごされてしまいそうな俯(うつむ)く花。
それでも私の春は、菫と共に始まると言っても過言ではありません。

同じ咲くにしても赤銅色の葉を一気に伸ばし、咲くぞ、咲くぞと
序章さえも華やかな薔薇に比べ、あくまでもひっそりと・・。

あるがままに季節がくれば花を開き、
香を放ち、それとなく春の訪れを知らせてくれる・・。
所謂(いわゆる)、薔薇の対極にある花。そんな清楚な菫が好きです。

一方、同じ俯く花ですが、菫よりも存在感のある、
「クリスマスローズ」 も花芽を付けていました。
ヒヤシンスも顔を出し始め、冬枯れだった庭も賑やかになりそうです。










【クリスマスローズ】

春立つ日の薔薇1輪

2019-02-05 17:16:37 | 薔薇の追憶












 その木に咲いたたった1輪の薔薇だった。
 (中略)
 エミリーは出来るだけ長く、
 その小さな薔薇の花を花瓶に入れて
 書斎のテーブルに置いた。                  
      【「エミリーの求めるもの」 第20章】 








平成最後の年、平成31年(2019)も1月はアッという間に過ぎ去り、
はや2月に。このブログも、1月は全休してしまい、今では開店休業状態。
それでも訪れて下さっている方々に感謝申し上げます。

節分、立春も過ぎ去ると一気に春めいて来た気がします。
尤も、この時期ですから気温の寒暖差は激しいですが。
意外にも2月は好きな月です。

冬と春の狭間。厳しい冬から春の兆しが感じられる季節。
この移り変わりが、なぜか好ましく、
「春立つ日」 というだけで心が仄かに温かくなるのです。

そんな今日。(水仙と山茶花を除き)久しく冬枯れだった庭に深紅の薔薇が咲きました。
それだけで庭がパッと華やかに。まさしく薔薇効果です。

今回は、エミリーのように切り取るのはもう少し後にしましょう。
もうしばらくは、このまま楽しむつもりです。

小春日和の向こう側

2018-12-21 17:47:06 | 散歩道の日溜りカフェ












今年も押し詰まって来ました。
とは言え、感覚的には、12月上旬頃・・と言った所でしょうか・・。

もう明日は、冬至だと言いますのに。
最近、とみに時間の早さに身体が追い付いていない気がしてなりません。

今日の天気は晴れ。おまけに気温も12月とは思えない暖かさです。
さすがにピークは越えましたが、まだまだはらはらと散る紅葉の落葉も見られます。
そんなこんなで。年末を迎え、右往左往している状態の私です。












【お店を変えて ~ 「葉山珈琲」】








さて、又々、随分前の記事となります。
(従って季節外れのタイトルとなりました)

遡って11月の最終週。穏やかな小春日和の1日、友人とお茶して来ました。
確か昨年の12月にオープンしたお店とか。【珈琲屋「ほっぺ」】

茶色のビルの2階。ただ見当を付けていたビルと違い、
少々、迷った事を付け加えて置きます。

尤も完全なる私の早とちり。
通りからちょっと外れた、こじんまりとしたビルでした。

手作り風のカントリー風の店内には、珈琲の雑誌も。
勿論、珈琲もパンも美味でした。

そうそう、すぐ近くには美味しいラーメン屋さんもありますので、
そのうち再訪するかも知れません。

ここで反省。相変わらず写真が少ないですね。
友人とお喋りに夢中でついついこの有様。いつもの事ですが。

二つの貌を持つ街 ~その2

2018-11-19 17:32:16 | 旅気分・夢気分















今日こそ真珠色の空でしたが、こちらはここまで
穏やかな秋晴れが続いていました。所謂(いわゆる)小春日和。

ただ、今夏は台風が何度もやって来るような異常気象だったせいか、
紅葉(モミジ)の色付きがもう一つ。真っ赤にならず、くすんでいます。

いつの間にかそんな紅葉が、はらはらと落ちる季節になりました。
その上、色だけでなく形も歪(いびつ)な朽葉(くちば)。
何だかそんな姿が物哀しくなります。

さて、前回からすぐに投稿するつもりっでしたのに、すっかり遅くなってしまいました。
11月も半ばを過ぎ、ゆうに1ヵ月経ってしまったという訳です。

何をしているのでしょうね。
こんな風に、ぼやぼやしていると、今年も終わってしまうではありませんか・・。
今年も慌ただしく過ぎて行きそうです。

さて、今日の写真。皇居に東京タワー、もう完全にお上りさんしています。
東京タワーは大好き。60周年なのですね。

最後に上ったのは、学生時代ですから何十年振りでしょう。
やはり華があります。

皇居は、外国人ばかり。
残念なのは、侵入禁止の場所に入ったりして警備の方が大忙し。
マナーは守って欲しいものです。