3月16日の夜、計画停電になりその夜はキャンドルライトで過ごすことになりました。
キャンドルの灯りで食事をしたのは初めての体験でした。
見上げた空に白いお月様が・・・・・
周りが真っ暗なので、いつも見る月よりとても明るく感じました。
ずっと月を眺めていると、あら~少女時代に戻ったような錯覚を覚えました。
暗くなると、お布団に潜り込んで開け放した窓から星を見ていたわ・・・・・・。
時には流れ星も・・・きれいだったぁ。
月を眺めながら友人の一人に電話をしました。
「空にお月様が光ってて、何だかロマンチックじゃない?」
「あはは~っ♪そうだね~」
私の心が伝わったようで・・・明るい笑い声が返ってきました。
その翌日、17日起床と共に
大地震による混乱と余震で揺れる関東を離れ、九州の実家へ急ぐことになりました。
羽田へ向かう車窓から見た東京湾。
3月17日の朝、大地震による混乱と余震で揺れる関東を離れ、九州の実家へ急ぐことになったのは
原発から漏れだした放射性物質を懸念する家族の思いからでした。
夫と長男は仕事と学校があるので私と愛犬だけでの移動でした。
5月に予定していた帰省を、この3月に変更し、何と1ヶ月も滞在することになりました。
熊本空港に降り立つと、そこは長閑な世界が広がり、関東での緊迫した日々が嘘のようです。
余震による揺れもなく、のんびりとした田園風景がどこまでも続いていて平和そのものです。
リュックにエルを背負い、布のバッグには体重8キロのカールを抱え
その重さ何と10キロ以上です!腰を痛めるような重さに耐えるのが精一杯でした。
火事場のバカ力とは、こういうことをいうのでしょうね・・・・・。
エルとお散歩。ほっとしたようなエルです。
お城への出入口
桜の季節に帰省したのは、実に十数年ぶりです。
思い出すのは、やはり学生時代の頃のことです。
仲良しだった学友たちの、その殆どが上京し残った友人とは年々疎遠になってしまいました。
今、会えるのは幼なじみのタカちゃんだけになりました。
お城の外側に新しくオープンしたお土産品店が並んでいます。
http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/
1ヶ月の滞在で、母の病院と高齢になった叔母たちの病院への付き添いや家の片付けなど
デジタル移行によるアンテナ工事とテレビの買い換えなどの雑用も多くありました。
東日本大震災で被災地の実情を知るにつけ、とても温泉へ行く気持ちにもなれませんでした。
関東に帰る日が近づき、博多に住む親友のMAちゃんと近況を語りあって少しホッとしました。
夫とMAちゃんのご主人様とは同じ職場で、関東の社宅で一緒でした。
子供たちが小さい時代の友人とは一生のお付き合いになるようですね。
MAちゃんの家族が西日本へ転勤になり、泣きの涙で別れて・・・22年?
実家に帰るたびに会えてうれしく思っています。
エル&カール
愛犬と一緒の帰省は大変でした・・・帰りに叔母たちに泣かれたのが辛かったです。
小さな頃、叔母たちと同居していたので、皆、母親みたいなんです。
羽田空港に迎えに来てくれた夫とご対面の愛犬たち
G・Wまで九州にいるつもりでしたが、
「ママ~あのね~パパが寂しそ~うだから、早く帰って来てあげてね~」
と、娘からの電話で・・・・
「そうねぇ~そうだわね・・・・・」
1ヶ月ぶりに戻った東京は落ち着きを取り戻していました。