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『ヴィンランド・サガ』の話に見せかけて『小さなバイキング・ビッケ』を観たよ?

2010年08月12日 | アニメ


『ヴィンランド・サガ』(作・幸村誠)9巻買ってきました。11世紀、主に北海沿岸部を卓絶した航海術で闊歩したヴァイキングをテーマに描かれた大河ドラマ…ですね。いやぁあああああ!!クヌート王、超カッコいいっす!(`・ω・´)マーシア伯領を狼煙一発で灰燼に帰してしまうシーンとか、マジ、ぱねえっす!!トルフィンにも早く立ち直って欲しいっす!!



…で、まあ、それはそれとして、ちょっと前に『小さなバイキング・ビッケ』(1974年制作)を録っていまして。観直したりしていました。(`・ω・´)(←)本当は全78話なんですか、ファミリー劇場の野郎が信じられない暴挙に出て、たった52話しか放送できないとぬかしやがりました。まあ、そこまでは録って勘弁してやりましたが。
『小さなバイキング・ビッケ』はスウェーデンの作家ルーネル・ヨルソンの原作で、フラーケ族の族長ハルバルの一人息子ビッケが、父と共に大海原に乗り出す物語。ビッケはヴァイキングとしては臆病で、身体も小さく力もないが、優しい心を持ち知恵を駆使して様々な危機や困難を乗り越えて行きます。

この時期、伝説の頓知アニメ『一休さん』(1975年制作)も放送されており、一休さんと、ビッケは、正に頓知ヒーローの双璧、東の一休/西のビッケと持て囃されたものです。ソース俺。(←)
しかし、どちらかと言えば屁理屈が多く、相手を口でやり込め、南北朝時代最強の巨人・足利義満こと“将軍さま”の寛容さに甘え、大人をなめきってる一休さんに比べて…(`・ω・´)(←こ、こ、こいつ、何か一休さんに恨みであるのか?)ビッケの知恵は失敗すれば捕まったヴァイキングの運命、すなわち死刑!か奴隷!、あるいは海の藻屑と消えるなど、命がけのものだったと言えそうです。…いえwどっちの作品も、僕は大々々大好きですよ?w『一休さん』もかなりシビアな話があるのですが、それはまたの機会としましょう。

さて、今回、観直した時に僕が気を向けていたのは、『ヴィンランド・サガ』を読んでいた事もあって、彼らの海賊行為がどのように描かれていたっけ?という部分ですね。…なんかなかね。『ワンピース』や『フルアヘッド・ココ』もそうですし、『キャプテン・ハーロック』なんかもそう(義賊的という意味)でしたが、海賊って昔の少年の憧れのヒーローだったはずなんですが、近年になればなるほど、なかなか海賊行為を描くのはむつかしくなってますよね(汗)(『パイレーツ・オブ・カリビアン』とかどんな感じなんだろう?)
…で、『ビッケ』はどうだったっけなあ?と。確かにいろんな所に出かけて行って、宝物なんかも手に入れていたんで、何かしら“はたらいて”いたはずだよなあ…とか思って再生してみたんですが…。



略奪!ktkr!!(`・ω・´)

いや……滅多にうまく行かないんですけどねwでも、ヴァイキングは交易もしていたとは言え(『ビッケ』の劇中でもブルガリアにアザラシの毛皮を売りに行く話がある)海に出ていって全くそういう部分をスルーしていまうのはどうかと思うし、そういうものも含めて愉快で楽しいヴァイキングを描けてしまうのもマンガやアニメの力だと思うんですよ。僕が森やすじさんと並んで好きなアニメーター・関修一さんのキャラクターデザイン(原作の元絵とかありそうだけど)が素晴らしく利いて、愉快で楽しい、子供に是非観て欲しいアニメになっています。

あと、『ヴィンランド・サガ』を読んでいるせいもあって、ビッケたちがイギリスに行った時に「この土地は1ヶ月前に、我々ノルマン人が占領した」って連中が出てきた時は、かなり感慨深かったですwちなみに、ヴァイキングを狙って上前をはねる“いじわる海賊”が出てくるんですが、その海賊の船長の名前は“スヴェン”って言いますwまあ、後半になってくると、かなり時代考証混ざっちゃうんですけどね。ビッケがグリーンランドに到達するあたりまでは、子供向きに分かりやすく(土地の名前を今の呼称に)しながらも、できるだけ時代に沿って描かれていますね。
いろいろ、無理に難しく語っているようですが、要するに、人間の拡散の物語ばんざい!!\(`・ω・´)/



ヴァイキングの航海 緑色はヴァイキングの居住地(植民地)、青線は航路、数字は到達年。(Wikipedia)

イギリス、オランダ、ブルガリア♪氷の海もなんのその♪
グリーンランドにお散歩さ♪そ~れ、世界の海へ出航だ♪
ビッケ、ビッケ♪ビッケ、ビッケ♪
たのしいバイキング~♪小さなバイキング~♪



ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)
幸村 誠
講談社

小さなバイキング ビッケ DVD-BOX1
TVアニメ
ビデオ・パック・ニッポン


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1 コメント

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Unknown (hatikaduki)
2010-08-30 22:05:22
最近『ヒックとドラゴン』を見ました。現実世界のヴァイキングではありませんし略奪シーンもないですが、主人公がビッケと同じく族長の息子なのにもやしっ子と言うキャラ造形をしている上、5年に1作クラスの傑作だったのでちょっと紹介しておきます。
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