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『バトルスピリッツ ブレイヴ』第37話~転生因縁は呪いか?希望か?

2011年07月01日 | アニメ


華実「見つけて下さい……次の時代でも…華実も探します……」

勇貴「約束しよう、見つけてみせる…!」

華実「ありがとう……ゆう…き…さま…」


(『バトルスピリッツ少年激覇ダン』第44話より)


そして数百年後……(´;ω;`)“転生”した二人は…



フローラ「ちょっと待てぇ!コラァ~!!さっきからアタイの真似ばっかじゃねえか!!」

ゾルダ「はあぁ?ちょっと待てだぁ?同系デッキなら分かるだろ?これがセオリーな展開だと!!」


(『バトルスピリッツ ブレイヴ』第37話より)


(´・ω・`) ……どーして、こうなった?

今期『バトルスピリッツ ブレイヴ』(アニメ制作・サンライズ)を『愉しく』観ているワケですが……いや、そろそろ『ブレイヴ』の事とか、紫乃宮まゐの事とか、記事にしたいな…とか思っていたのですが、ここに来て“意外”なエピソードが出てしまったので、ちょっとそっちを先に書いておこうと思います。
『バトルスピリッツ ブレイヴ』はTCGバトルスピリッツ販促アニメ『バトルスピリッツ少年激覇ダン』の続編で、前作の数百年後、異界グラン・ロロの離脱から地球に残ってしまった魔族によって人類は圧制を強いられていた。かつて地球とグランロロを救った“赤の光主”馬神ダンは、同じく“紫の光主”だった紫乃宮まゐに誘われて、再びバトルスピリッツの戦いに身を投じて行く…という『物語』。

……まあ、そこはいいとして。(´・ω・`) 前作では、ラスボス・異界王に正面からぶつかって行く主人公ダンに対し、もう一人の主人公ともいうべき“白の光主”の百瀬勇貴、それから彼の妹にしてラスボス・異界王が狙うマザーコアを持つ少女・百瀬華実の兄妹が、もう一方の物語軸を駆動させていました。

いやぁ…もう、この兄妹、エロくって。いや、別のエロくないけど…(←どっちなんだ?)なんか、こう、宿命(設定)の嵐な二人なんですよね。華実がマザーコアを抱えてしまっている事もそうなんですが、二人は前世では、グラン・ロロの白の国の王と、緑の国の姫で、婚約者で結婚前に死に別れて、その後、転生しても二人引き離されず、今度は兄、妹として生まれて、でもメロンメロンに愛し合ってて、もう、なんか絵に書いたような薄幸カップルが、薄幸イチャイチャをしているワケなんですよ。(´・ω・`)くっそ~。
そうして、物語の終盤で、妹の華実は異界王にマザーコアを強引にもぎ取られて、死んでしまうんですよね。恋人の勇貴を残して。その時、来世でもまた逢う事を誓い合ったのが上の、引用シーンです。
……そうして転生した二人がようやく邂逅を果たすのが次に掲げたシーンなわけです。フローラが華実の転生で、ゾルダが勇貴の転生ですね。デッキ構成もさることながら、声優さんが同じという所で転生を表現していたりするんですが…。

…うん、ケンカしてるね。(´・ω・`)…というか二人ともガラが悪くなったよね?宿命(設定)というタガが外れたせいで、二人ともこうなっちゃったのかな?

…いや、いいんです。というか、この後、二人は和解してそこそこ仲良くなり、フローラはあろうことか転生前に使っていた呼び名「兄様(あにさま)」をゾルダに使うようになります(汗)実はそこは本題じゃないんです。(←)

僕が気にしているのは、こうやって巡り逢った二人なんですが実は「おそらくこの二人が結ばれる事はない」、そこに一抹の寂しさを感じているんですね。
フローラには既に、月光のバローネという~馬神ダンのライバルなんですが~心に決めている相手がいます。バローネはそんなに気にしてもいない風なんですが、まあ、他の流れは考えられないくらいに、しっかりとラブラインが引かれています。(…実は、最近になって、紫乃宮まゐが怪しい感じもするんですが…ここでは追求しません)ゾルダには特に相手いないみたいですけどね。ま、こいつは、それでいいんですよ。(←おい)

とまれ、“マザーコア”という世界を創造る事も破壊す事もできる強大な力に翻弄され続けた二人は、ようやく、その頚木から解放されようとしている時、同時に、二人が“結ばれる運命”からも解放されようとしているんですよね。

ここで追記しておくと、百瀬勇貴の方は前作と今作の間で、とある陰謀に巻き込まれて殺されてしまった事が語られます。(これも今、追求するのは避けますが)ちょっと、タイミングが悪い追記なんですが、華実は異界王に殺され、勇貴も人間に殺され、マザーコアの力によって彼らの家族だった失われていて……本当にいいことがない二人だったんですよ。



だから、この二人が前世のしがらみから解放されるのは良い事のはずなんです。…はずなんだけど…。なんでしょうねえ?どうしても寂しい気持ちを拭えない。
おそらく、他の人も多分似たような感情が芽生えると思うんですが……なんででしょう?前世で愛し合っていた二人に、また同じ事を繰り返して欲しいと願うのは?
いや、ここからフローラとゾルダがくっついたら、はっきり言って怖いですよ?そんな事が起こったら起こったで、僕は何か怖しい“呪い”のようにしか思わないでしょう。そもそも「転生を繰り返して、同じ事を繰り返す」って明らかに“呪い”ですよ。二人はそのマザーコアの呪いから解放されて、互いに違う未来を歩み始めたと考えるべきでしょう。「兄様」と呼ぶ残滓だけで善しとすべきでしょう。

でも!!わかっちゃいるけど!!「この“呪い”だけは再現されてほしかった」と思ってしまう。…う~ん、なんでなんだろう?(いや単にこのカップル自体が好きだったって事もありますけどね)繰り返しになりますが、やはり前作で死に別れたまま、報われない感じのままの二人だったからですかねえ…。
そもそも“輪廻転生”という御伽話は、虫にも獣にも生まれ変わるもので、単に生命というエネルギーの循環を説いたものだと思うんですが、それが『物語』が作られる中で、人は人に生まれ変わって欲しい~、記憶も引き継いで欲しい~って、願望がどんどん付加されていってる気がするんですが…。
人は、死を経てもなお、失われない何かがあるのを信じたいという事なんでしょうかねえ…。たとえ、それが人の魂の自由を縛る事であっても。


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