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今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

「バンパイヤ」DVD-BOX

2010年04月01日 | 特撮
バンパイヤ Complete BOX [DVD]

コロムビアミュージックエンタテインメント

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「バンパイヤ」(1968年制作)のDVDーBOXを購入しました。レーザーディスクで持っていたんですけどね、落とすの時間かかりおうだったので意を決して買いました。原作は手塚治虫先生の同名作品。(ダーク・ファンタジーの超傑作ですね!)実写+アニメーションという特撮で制作されています。主演は少年時代の水谷豊さん(昔なら「熱中時代」の、今なら「相棒」のですね)、また手塚治虫先生自身が初期話にゲスト登場していたりけっこう様々な話題を持った作品ですけど、内容自体も決して悪くない…というか、アニメーションがやりたい!とかミーシカルがやりたい!っていう手塚先生のパトスがけっこう、実写を交えることによって浮き彫りになるというかww……ともかく白黒作品である事も相俟って、かなりいい画面が出来上がっていたと思います。
特に大富豪の娘・大西ミカを始末したロックが上機嫌で「ロックのテーマ」を歌うシーンなんか好きですねえ。原作でもロックは「オレは悪魔の申し子さ♪」と歌って踊るシーンがあるんですが、どっちかと言うと~本来マンガでは聞こえるはずない音楽を僕が空耳するならw~コミカルな感じのテーマで、ロックの“悪役”としてのテーマはこっちの方がかなりキマッいます。後半になるほど、原作とは違った展開になって行くのですが、このロックのアンチ・ヒーロー性は実写の強みもあってかなり良く、悪党がもう一人の主人公という子供向き番組としてはなかなか野心的な物語世界を描いてくれています。(しかし、その野心故、人気がでず物語も多少方向転換を余儀なくされた面はありますね)



アニメ「どろろ」なんかもそうですけど、このころ既にTV放送はかなりカラー化が進んでいたのですが、「バンパイヤ」は予算の関係で、「どろろ」は残酷描写の関係で、いずれも白黒作品になっています。…しかし、それがけっこういい雰囲気を出しているんですよねえ?何でしょうねえ…白黒の効果って…この場合って、幻想性というか、ある種の錯誤性を醸し出すのですかねえ…?

あと、ちょっとメモ書きですが、この実写「バンパイヤ」最終回は、トッペイたちは自らが狼に変身してしまうバンパイヤの特性が“治療され”普通の人間になって終わるんですよね。これですべてめでたし、めでたしという感じに…。これは“現在”(2010年現在)の僕からすると……それは、どうなのよ?って終わり方ではあるんですよねえw(汗)
確かにトッペイたちは変身能力によって迫害を受けていたんですが……しかし、それでもバンパイヤの血族の在り方というか、トッペイの在り方そのものを否定してしまうような終わり方でいいのだろうか…?なんて事を思わず考えてしまう。(「ジャングル大帝」の終わり方なんかも、そんな感じの面がありますね。レオは雪山でヒゲオヤジに自らの肉と毛皮を差し出す~つまり死ぬ~のですが……何かこう、人間を救うからレオは偉い動物というか…いや、ちょっと穿った観方ですけどね(汗))

しかし、この“当時”はやはり間違いなくこれがスタンダードな大団円ではあったと思います。それがこの頃から現在に到るまでの間に、様々な価値観や考え方が流入してきて、たとえば今僕が述べたような“観え方”になって来りするんですよね。ハッピーエンドというのが一筋縄ではいかなくなって来ている……ここらへんの流れは、また、他の作品群を交えて考えて行きたい所です。

さらにオマケ。youtubeから「バンパイヤ」のOPを探して来ました。哀しくも誇りの高さを感じさせる。こんな雰囲気の作品だったと観てもらえれば……はっきし言って名曲。

http://www.youtube.com/watch?v=HTzBK8AGKKQ

ニコニコ動画で見つけたアレンジ。これもなかなかいい雰囲気。(えらい、不人気だけど、もっと評価されてよくね?)

ウクレレ・バンパイヤ


「時空戦士スピルバン」いいからヘルバイラを出せ!(`・ω・´)

2010年03月09日 | 特撮


「時空戦士スピルバン」(1986年制作)コンプリート。「宇宙刑事ギャバン」(1982年)から連なるメタルヒーロー・シリーズ第5弾。真水を求めて宇宙侵略を繰り返すワーラー帝国の侵攻によりクリン星は滅ぼされた。その生き残りであるスピルバンとダイアナは放浪の果てに地球にたどり着く。しかし、その地球にもワーラー帝国の侵略の手は伸びていた。戦士としての成長を遂げたスピルバンとダイアナの戦いは始まる…という感じの話でしょうか。生き別れたスピルバンの父と姉が敵としてスピルバンの前に立ったり、ワーラー帝国が滅んだ未来から新幹部ギローチン皇帝がやってくるなど、なかなか入り組んだストーリーで、その入り組みかたはある意味、最終回まで及んでいますね。

しかし、「スピルバン」で特筆すべきはメタルヒーロー初の女性メタル戦士ダイアナ・レディ。それから初の女性メタル戦士にして敵戦士のヘルバイラの登場でしょう。いや、ぶっちゃけダイアナ・レディって従来の“コンバットスーツ”を継承し過ぎて、つまり男戦士のフォルムからあまり変化がなくって、あんまり女性に見えないんですよね。ちょっと胸の部分が膨らんでるかな?って程度で。そこらへんヘルバイラは違って、デザインの雨宮慶太さんが相当好きな線でデザインしていて、ヘルバイラは一目で“女性”とわかるいいボディラインをしているんるのですよ。おっぱいもおっきいしね…。カッコいい……可愛い…(=´ω`=)

ヘルバイラの正体はスピルバンの姉のヘレンなんですけどね。ワーラーの改造を受けてヘルバイラに強制変身させられると人間の心を失ってスピルバンに襲いかかります。ワーラー帝国を脱走したヘレンはヘルバイラになってしまう事を恐れながら辿り着いた土地土地で様々なバイトをしながら食いつないで行きます。……なんかねえ。ここらへんの放浪癖的な所といい、ヘルバイラにヘレンの意志は無い事といい「人造人間キカイダー」の光明寺博士=ハカイダーの関係を思い出すんですけどねw
まあ、そんなこんなで、このカワイカッコいいヘルバイラにけっこう僕はメロメロになったのですが、スピルバンはこのヘルバイラとの決着を特につける事もなくヘレンはヘルバイラの呪縛から解放されてしまいます。…ここらへんの不完全燃焼っぽさもハカイダーに近いですねえ…(だからこそハカイダーはいいのだ!って意見もありますけどね)やっぱりこういう人質設定を負った敵ってのはズバっとぶった切ってバーンと大爆発!ってワケにはいきませんからねえ…。まあ、それはいいんですがスピルバンに救出され共にワーラー帝国と戦う事になったヘレンがそのままヘルバイラに変身して戦っていたら僕は、もうそれだけで大満足だったんですが……残念ながらそうはならなかった。ヘレンは厳しい特訓の末にコンバットスーツを身に纏って戦うようになります。(ヘレン役の森永奈緒美さんは「シャイダー」で大人気ヒロイン・アニーを演じていて彼女がコンバットスーツスを纏うのはある意味悲願ではあったんですけどね)スピルバン=男戦士一人、ダイアナ+ヘレン=女戦士二人の豪華フォーメーションの誕生ですね。ええっと…ダイアナ・レディの予備スーツを着たようなこの人……



名前なんだったっけな……え~っと……コレジャナイ・レディ?じゃなかったヘレン・レディだ!そうそうヘレン・レディ……レディ……レ…(^ω^#)ピキピキ! ふっざけんなああああああああ!!!ヘルバイラを出せ!!出さんかああああああ!!(←テレビ画面をガクガク揺らしている)

…まあ、この「スピルバン」ヘレン・レディが出る後半からはわりと内容がグダグダになってくるのですが………いや、本当はグダグダでもないんですよね。(←どっちなんだ)シナリオのテンション自体はさすが上原正三先生という感じで作風が軌道修正しつつもシリーズ展開自体は二転三転する楽しい展開なのですが、どうも……後半出てくる敵幹部のギローチン皇帝や、ヨウキといったキャラのデザインが妙にダサいというかチープというか…途中で打ち切られた作品ではあるので、それに際しての苦しさと哀愁が漂うような、漂わないような…そんな作品になってしまっている面はあります。



それでも改めて観てみると、敵幹部・ギローチン皇帝(ミッキーカーティス)なんかはなかなかいい味を出しています。このキャラクター、ワーラー帝国が滅んだ未来でホームレスをしている帝国の末裔で、その未来を変えるためにスピルバンの時代に呼び出されたという…上で軽く書いた時はスルーしていましたが、思わずおいとツッコみたくなる出オチなキャラなんですよね。(´・ω・`)…まあ、多分当時大ヒットしていた「ターミネーター」(1984年公開)から引っ張ってきたネタだと思うんですけどねw登場時にはガソリンを飲んで酔っぱらう、そして火を吹くといった、人を食ったような適当っぷりがなかなか楽しかったのですが、本格的に作戦指揮を取るようになると、打って変わってパンクロック調のキャラになってしまったのが残念ですね。是非とも「ドカベン」の徳川監督というか……どこか酔いどれっぽい感じのまま作戦指揮をとっていて欲しかったなとw

「ゴジラ対メカゴジラ」怪獣バトル動画作ってみました

2010年02月22日 | 特撮


前から来るゴジラと後から来るキング・シーサーの挟撃を迎え撃つメカゴジラのこのシーン!最高に好きです!

【「ゴジラ対メカゴジラ」ダイジェスト(α版)】 ※一定期間で削除する可能性があります。
http://www.websphinx.net/mv/mv/madGvsMG-1.wmv

先回にTANIZOKO上映会で「怪獣バトル」の上映をやった事(「グドン対ツインテール」が上映できなかった件)は書きましたが、その時に僕が推薦していた“対決”がこの「ゴジラ対メカゴジラ[1974年]」です。解説の場では怪獣バトルものとしては最高傑作!!などと口走っていましたが、ほんと、そう思っているくらい大好きな怪獣映画です。“昭慶爆発”なんて呼ばれている(らしい)、中野昭慶特技監督の過度な火薬っぷり、ダイナミックっぷりがよく出た一本だと思います。昔、「私の愛した悪役たち」というシリーズでメカゴジラの事は書いているので、そこを引用しておきます。…妙なテンション高さが僕のメカゴジラの好きさ加減を分るような分らないような~感じにしている文ですが(汗)

【私の愛した悪役たち第78回 メカゴジラ(ゴジラVSメカゴジラ 1974年)】
http://www.tsphinx.net/manken/room/badd/bad08.html#MEKAGOZIRA
僕は元々「ゴジラとガメラのどっちが好きか?」と問われると「ガメラ!」と答えてしまう人間である。ガメラいいですよぉ、ガメラ(笑)目つきがいい(笑)しゃくれ牙がいい(笑)他の怪獣たちもシンプルで、それでいて存在感がある。しかし「一番好きな怪獣は?」という話になると…こう、ニョキニョキとメカゴジラの顔が浮かんでくるのですね(笑)メカゴジラいいですよぉ、メカゴジラ(笑)なんていったってメカ怪獣ですからね(笑)以前の映画「地球防衛軍」などで“モゲラ”なんていうメカ怪獣もいたけれども、メカ(兵器)の危なさと、怪獣の危なさの二つか見事に融合しているのがメカゴジラだと思うのです。人災(兵器)と天災(怪獣)が一緒に来た痛快さっていうんですか?(笑)精悍な白銀のボディに鋭い牙、そしてゴツイ尻尾。特にこの頃のゴジラってかなりの愛嬌を醸し出しているので、その肩代わりのように今見ても見事なまでの兇悪さなのです。
しかし、このメカゴジラが好きな理由はその実体に依存したもののみではなく、もう一つ重要な付属品がありまして、実はそれがけっこう、決め手というか決定打になっている物があります。えー、ぞれはこのメカゴジラについているテーマ曲なんですね(笑)佐藤勝先生、作曲の。(いきなり歌い始める→)チャン!チャン!チャンララッタラ♪チャッチャラッチャ、チャラッタッタラ♪(ドンドンドン、ドンドドドドドン)チャン!チャン!チャンララッタラ♪チャッチャラッチャ、チャラ~♪チャチャ!!…ってやつです!うぬう…文章だとビタ一文伝わらないぞ!(汗)軽快な調子のいい曲なんですよ。機会があったら一度聞いてみて下さい。この曲に合わせてメカゴジラが全砲門開いて一斉射撃するシーンなんか、いかもにメカゴジラ、何にも考えずに弾薬垂れ流し状態という感じで(笑)一般にゴジラの音楽っていうと、伊福部昭先生の重厚な「ゴジラのテーマ」「自衛隊のテーマ」っていうのが有名だけど、僕はこの「ゴジラ対メカゴジラ」の音楽が非常に好きでして、これぞ怪獣映画の音楽!…ってな事を思ったりしているのです。しかし、何度か再登場したメカゴジラたちにはこの軽快なテーマ曲が流用されることはなくってちょっとガッカリしているワケです。「東宝、分かってないなあ!」とくだを巻いたりしています(笑)
そんなワケで、メカゴジラ、大好きです(笑)音楽もそうだけど、首を180度回搭して後ろから来るキングシーサーと正面のゴジラの両方の動きを同時に制するシーンなんて本当にシビれる大好きなシーンです!その後にキングシーサーとゴジラを同時攻撃したはいいけど、勢い余って見当違いの方向にも射撃してしまうどこかすっトボケた所も大好きだ!飛行形態があるのは知ってる?飛行形態もすっトボケてていいよね!(笑)
2002/12/24

まあ、とりあえず動画の方は“仮止め”というかパッチワークな感じで繋げただけのものです。もう少し切り詰め、加工してニコニコ動画に上げたりしてみようかな~とか考えています。怪獣とか特撮とかの楽しさに触れる切っ掛けみたいな物を作れるといいかなあ…とか。


ゴジラ対メカゴジラ [DVD]

東宝

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「帰ってきたウルトラマン」決戦!怪獣対マット~大好きツインテール!

2010年02月16日 | 特撮


仲間内でTANIZOKOという上映会をやっていまして。そこで「怪獣対決的な映像を持ち寄ろう!」みたいな話になって、僕は「帰ってきたウルトラマン」のグドンとツインテールの回(2話分)を持ってくるように仰せつかったのですが、ディスク不良のためやむなく上映を断念してしまいました。関係者の皆さん申し訳ないです(汗)今、レストアしました。お詫びにもなりませんが、ちょっとブログに上げておこうかと思います。

この第5話「二大怪獣東京を襲撃」~第6話「決戦!怪獣対マット」は、「帰ってきたウルトラマン」の中で代表的に扱われるエピソードの一つですね。(「解散MAT」なんて言葉もここから始まっていると思います)夕陽に浮かぶ二大怪獣とウルトラマンの画が非常にキマっていて、2体の怪獣の挟撃を受けて敗れ去って行くウルトラマンのシルエットも身震いするほど美しく、それだけで心に残る映像美を見せてくれています。…特技監督は高野宏一さんですが…大木淳さんって事でもないんですね。(←)



また、ここに登場する古代怪獣・ツインテールは僕は大好きな怪獣の一つです。その造形のユニークさはウルトラシリーズの中でも屈指の優良さだと思います。いや、着ぐるみの脚部に頭を持ってきて身体全体を怪獣の尻尾に見立てだだけなんですけどね。それが場面場面によって後前逆に着たりして、その巨大な尻尾を前に後に揺らす様はかなりいい感じに“人外”っぽさを出しているんですよね。ある意味、コロンブスの卵だと思います。逆にグドンは怪獣としては非常にノーマルなフォルムなんですが、対決する2体の怪獣がまるで違う造形で成っていた事も、この対決の画としての良さ、力強さを支えているのでしょう。ストーリー的には相変らずというかチーム内の軋轢に苦悩する郷隊員、妙に強硬な作戦を敢行しようとする司令部、といった具合に「帰りマン」っぽい話(…というかこの話の印象が「帰りマン」っぽさを形成しているのかw)なんですが、解散なんて脅しをくらいながら怪獣に果敢に攻撃をするMAT隊員一同の激戦も見所になっていますね。全員土埃にまみれた顔で夕陽をバックに互いの奮闘を称え合うシーンはなかなか良かったです。



ツインテールは、グドンに主食(?)として捕食される怪獣として登場し、結局の所グドンに屠られてしまう怪獣で、まあスペック的にみれば最弱のクラスに位置するような怪獣なんですけどね。そこがいいというか……グドンに追い立てられた時に文字通り尻尾を丸めて逃げる様がすごくすごく良くって!逆に生き物っぽさを感じさせてくれたんですよね。怪獣って大抵凶暴に描かれるものだから、こんな感じに尻尾を曲げてキャイン!キャイン!って感じで退場する怪獣はまあ滅多にいないw(シーボーズとか弱い怪獣だけどデザインそのものは弱そうに見えない)最初、ウルトラマンと闘っている時はふてぶてしい横柄な感じに攻め立てていたんだけど、グドンに負けそうになるとトタンに尻尾をまるめて逃げ去ろうとする。そういう生き物っぽさにちょっとグサッと来ましてwなんてカワイイ怪獣なんだとw好きなんですよねえ~この子w

…というワケで、LDが“ツインテール萌え”とか言ったらコイツの事だから!!(`・ω・´)



…けっして、こーゆー娘の事じゃないから!勘違いしないようにな!(`・ω・´)



帰ってきたウルトラマン1971

ジェネオンエンタテインメント

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「ビーロボカブタック」これは“メタルコメディシリーズ”と呼ぼうか?

2009年11月10日 | 特撮


「ビーロボ カブタック」(1997年制作)コンプリート。スターピースという13星座(この頃は蛇使い座がある!)に合わせた星のかけらを集めるために高円寺博士が開発されたビーロボ。そのビーロボの中のカブト虫のバイオチップを持つカブタックと少年少女の冒険ストーリー。謎の審判ロボット・トンボーグの手引きで、悪いビーロボになってしまったコブランダーたちと様々な競技を試合しながらスターピースを集めて行きます。高円寺博士を当時、そのハデハデなヘアースタイルとファッションからお茶の間で人気(?)だった小説家の志茂田景樹先生が演じているのが話題…というか印象に残る作品です。

このビーロボが始まる前の作品、「ビーファイターカブト」とその前の作品が「重甲ビーファイター」が放送されている頃が、TV特撮が最も衰退した時期……というと大げさですが、それが心配された時期なんですね。それまでTV特撮番組は「ゴレンジャー」あるいは「バトルフィーバーJ」から連綿と続く「スーパー戦隊シリーズ」と、中興的な意味を持つ特撮ヒーロー作品「宇宙刑事ギャバン」から続く「メタルヒーロー路線」、そして「燃えろ!ロボコン」!!…と言いたいところなんですが、それはちょっと間が空くとして「ロボット8ちゃん」から続く「不思議コメディーシリーズ」の3本がず~っと放映されている状態だった。チャンネルをひねれば特撮ヒーローが放送されていた70年代の最盛期に比べれば、それだけでもかなり細々としたものなんですが、その内の「不思議コメディシリーズ」が「有言実行シスターズ シュシュトリアン」で遂に終了してしまいます。これが1993年。これを受けて1994年「スーパー戦隊シリーズ」で放送されたのが「忍者戦隊カクレンジャー」、「メタルヒーローシリーズ」で放送されたのが「ブルースワット」なんですが、これがあまりパッとしなかったんですよねえ~(汗)

いや、戦隊はまだ好調といってもいいんですが「ブルースワット」の方がやばかった……いや、僕は「ブルースワット」好きなんですけどね…プラチナムとか…ドラムガン・ファイヤーとか…。完全武装の変身ヒーローというよりも、スワット隊、あるいはレンジャー隊を意識したような一部、人肌が外に見えるような装備の、チームのフォーメーションを重視するヒーローで…。後年、「仮面ライダーカブト」でゼクトっていう特殊警察部隊が出てきますよね?あれに近い…いや、けっこうモロにあれです!(`・ω・´)そういう渋さ溢れる作品だったのですが、そういう先取りした感覚がモロに裏目にでて人気は低迷、路線調整とか四苦八苦が伺えた作品になっています。
その「ブルースワット」がよっぽど堪えたのか、その後の「重甲ビーファイター」(1995年制作)と「ビーファイターカブト」(1996年制作)は、僕に言わせるとほとんど冒険をしない当たり障りの無い特撮ヒーロー作品となっていました。この感覚はメタルヒーローシリーズにつき合っていた人なら分ると思います。メタルヒーローシリーズの全作品が常に冒険と野心に満ちた…とは言わないんですが、それにしても色々と工夫があったのに、「不思議コメディ」がなくなって、ここが踏ん張り時の特撮ヒーローが萎縮したものに感じられて残念に思ったもんです。(好きな人は申し訳ない)まあ、実は挑戦的な事は「超光戦士シャンゼリオン」で行い、また別の東宝から「七星闘神ガイファード」が出てくるのですけど……「シャンゼリオン」は僕は大々大好きなんですが人気的にはあまり振るわずどちらも一作で消えて行きました。

そうした頃に、ビーファイターの“昆虫路線”を受け継ぎながらも、内容は全く逆のホームコメディ路線の大転換を打ち出して登場したのが、この「ビーロボ カブタック」なんですよね!いやぁ!この作品はほんっっっと!面白かった!不思議コメディのメソッドを継承し、スーパーモード・チェンジというヒーロー的な要素も押えつつストーリーは展開し「もう、そういう時代じゃない」と思われたホームコメディ路線がまだまだやり方次第で充分に通用する事を見せてくれました。それは「メタルヒーローシリーズ」が終わって「平成仮面ライダーシリーズ」が始まるその境目の時期に、心に残る一花でした。

ん~、まだまだ語りたい事があるんですが、思い出話を書くのに大分時間を使ってしまいました(汗)「カブタック」の後にはじまった「ロボタック」も順調に録っているので、また、こっちの作品も交えてまたこの「メタルコメディシリーズ」(?)は語ってみたいと思います。

バカリズムマン対怪人ボーズ

2009年08月03日 | 特撮


買ってきました(´・ω・`) 月曜深夜「咲」の後にな~~んかやっているなあ?とか思って眺めていたら、7月23日にDVDが発売決定だとかぬかしやがったので、即買い(´・ω・`)世界征服を企む邪悪なピーマンの化身、怪人ボーズ!!人造人間マスノはボースの野望を打ち砕くべく今日も戦う!彼は一粒1000円のイチゴを食べる事によって果実サイボーグ・バカリズムマンに変身するのだ!!という話みたいです。……怪人ボーズは、単純な破壊活動の他には、保険証を大量に盗んだり、携帯の電波状態を悪くしたりして「これで格差社会の到来だ~!!!(嬉)」とか叫んだりします。とりあえず世界征服のためには小さな事からコツコツと、まず“格差社会”の到来から目指しているみたいですね(´・ω・`)



しかし、昔からローカルな感じに特撮ヒーロー文脈の番組とかあるんですが、どのくらい伝わっているんでしょうねえ~?wいや、全部分からなきゃダメって話をするつもりもないんですが、雰囲気だけでも(特撮ファンじゃない人にも)面白かったりするのでしょうか?特撮好きには、モロに「情報圧縮」というか、その乱暴な省略具合に笑って楽しんでしまうんですけどね。人造人間マスノは、もう普通に「人造人間キカイダー」、怪人ボーズの生み出す“ボーズ空間”は「宇宙刑事ギャバン」の“魔空空間”をベースにしているのですが、そこらへんは、まあ単にパロディなレベルで。面白いのは1話分を6分足らずで充分1話分として成立させている脚本部分。…これは、ある程度、特撮ヒーロー番組をこなして観ていないと「解凍」はできないが…でも確かに1話分の情報量が入っている。たとえば、ちょっとよかったナレーション…

ナレーション「怪人ボーズによる原子力発電所爆破計画は、喫茶店のマスターの機転の利いたアドリブで阻止された!しかし怪人ボーズの本当の狙いはイチゴ畑だったのだ!!マスノは急行した!」

…原子力発電所の爆破計画などというものを、喫茶店のマスターがどう機転を利かせれば阻止できるのか………それは昭和の特撮ヒーローを観ていると“何となく”分かったりするんですよね(`・ω・´) ああ~大体、ああいう感じのストーリーラインかなあ…?などとビジョンが浮かんだりするw恐るべし!w…いや、正確に言うとイメージできそうで、実はイメージできないムチャ振りに笑うのですが(汗)ただ、取り着く島もない状態じゃなくって、確かに昭和特撮ヒーローの喫茶店のマスターなら、それぐらいできそうなんだけどなあ~?と思わせつつ、実はムチャ振りというところが面白いワケです(ぐっ)
このナレーションでAパートが終わりBパートでイチゴ畑を狙う怪人ボーズとの決戦で、それはAパートで原子力発電所爆破計画の阻止があり、そこからどんでんが返って実は本当の目的は!でBパートに移りそして決戦!という1話に充分なボリュームを持っている。ちなみに原子力発電所爆破計画は完全省略でナレーションで伝えられるのみになっている。この作品の「作り手」はそこまで深く考えてはいないでしょうけど、それは25分のヒーロー番組1話分を6分にまとめる事は可能か?というトライアルになっていて、そして、それは可能である事が示されている…!そして「受け手」は「情報圧縮」の作法を読み取る事で、1話分の物語から余計な情報や描写や演出を削ぎ落とした、本当のプロット/骨格そのものをダイレクトに体感できるんですよね…!

…んんん。なんか変な方向に難しい話になってきたな?(汗)いや、そんな大仰なものじゃなくって、ほとんど同人特撮と言っていいレベルの他愛もない作品なんですけどね。ローカル局のローカル・ヒーロー含めて、微妙にこういう作品が細々作られて行くのは、微妙にニッチに伝統芸能的にウケている……って事なんでしょうかね?

2009-06-18:ウルトラマンガイア

2009年06月18日 | 特撮


コンプリートした「ウルトラマンガイア」をしばらく通しで観ていました。いいですねえ…「ガイア」。世界中の天才少年天才少女が集まって作りあげた光量子コンピュータ“クリシス”が出した“根源的破滅”の予測を元に、世界中がその回避のために持てる力を結集する。一方、その中の天才少年の一人だった高山我夢(と言っても既に20歳だけど)は、地球の意思(?)に導かれてウルトラマン・ガイアとなる能力を身につけた…という物語。おそらく、真正面から「地球を守る」、「未来を守る」をテーマとした物語の中でも最高傑作の部類に入るのではないでしょうか。

僕はこの作品の3チームある戦闘機隊の“ファルコン”リーダー・米田さんがとても好きで、いずれ彼の紹介を書こうと思って、今回の録画を機会にじわじわ観直していたのですけどね。…ところが!…あれ?米田リーダーってこんなに出番少なかったっけ?(´・ω・`;)観直してみると米田リーダーの出番はおそろしく少ない…主役回といえる回は実質1話。その他、見せ場と言える回は2話。他の話でも登場するのですが…見せ場という程の事はなく、ほとんどこれだけの構成と言ってもいい感じです。……自分、いくらなんでも、米田さんのイメージ膨らませ過ぎじゃね?という事実をつきつけられて、ちょっと愕然となったワケですが(汗)う~ん、米田リーダーだけだと簡単に終わってしまうかなあ……。

…まあ、ちょっと他の事も継ぎ足しながら書くと。元々「ウルトラマンガイア」は、1999年に最終回を迎える事を予定で制作されたドラマで、その為(?)超コンピュータによって人類滅亡の“予言”が為される中、本当は人類は滅ぶべきではないか?という問い掛けがベースにある作品なんですが、地球防衛連合のメンバーはその問いかけに対して全話通して、その問いに“一瞥もくれない”という事で応えているんですね。(主人公の我夢は、その問いかけをもったウルトラマン・アグルなんかと対峙するんですけどね)…まあ防衛を職業とする人間なんですから当然といえば当然なんですが。人を救う事に一心不乱で、余計な事は考えるヒマもない!というその姿はけっこう泣けたりもしますw

しかし、それ故に彼らには別の“問いかけ”が向けられます。チーム・ライトニングの梶尾リーダー(この人も若僧っぽいけど滅茶苦茶カッコいい)は「多くの人々を救うためなら一人を殺す事は許されるのか?」という問いが向けられる。…梶尾リーダーは、この物語後におそらくは、その自分が殺そうとした人と結婚するんですけどね。それは一生、引き金を引こうとした自分と対峙し続ける事になるんですよね。梶尾リーダーはいろんなエピソードがある人だけど、その中の一面としてそんな物語も入っています。
ガードの柊准将は「多くの人々を救うためならまだ未敵の者を殺す事は許されるのか?」という問いかけを向けられます。まあ、要するに彼は、まだ破壊を行っていない地底に眠る怪獣に対して、地底貫通弾(…この世界って戦闘衛星を使った空間防衛はかなり確立されていて、おそらくICBMは無力化されてしまっています。代わりに登場したのが地底貫通弾と思われます)を打ち込み、彼を撃滅しようとするワケですけど…。数少ないガイア以外が怪獣と決着をつける話の中にこの一話があるのは「ウルトラマンガイア」の良いところですね。そして柊准将を決して悪人として描いていない事も良いところです。

そして米田リーダーなんですが、彼は「多くの人を救うためなら自分を殺す事は許されるのか?」という問いかけを受けます。チーム・ファルコンは元々、ベテラン・パイロットの集まりで命と引き替えのようなミッションを進んで引き受ける連中だったんですよね。無論、死ぬ事を前提としたような作戦を石室コマンダーが出す事はないんですけど、それでも戦いなのでギリギリの選択はある。女性隊員で構成されたファイター・チーム、クロウの多田野慧からは何故そんな命を投げ出すような真似をするのか?と問い詰められたりしています。
しかし、そいれには理由があって、かつてチーム・ファルコンは時空のゆがみに巻き込まれて未来の世界を垣間見て、ある怪獣との戦いで自分たちが戦死する事によって、エリアル・ベース(空中要塞)が救われる事を知っていた。…その諦観からか、あるいは未来視に対する確信からか、危険な任務を進んで引き受け、そして自分たちの死の瞬間を粛々と待っていたワケです。
この予言はウルトラマンガイアによって回避されるのですが、彼ら自身が持った、自分たちの命に代えても人類を救いたいという想いは消える事もなかった。そして米田リーダーは、慧に見守られて決戦の出撃をするんですけどね…このシーン、最終回以上に好きなんですよね。

「ウルトラマンガイア」の後半のエンディングテーマは「Beat on Dream on」というもので、必ずエピソードの終わりに流れ始めるんですが…

間違いじゃない君が信じてたこと♪

僕らはずっと同じものを探していたのさ♪

これら“ギリギリの選択”をするエピソードでもこの歌詞が流れてくるので、もうそれだけで僕は涙ぐんでしまうw彼らの行為を「ウルトラマンガイア」は正しいとも間違っているともしていない所がこの物語の懐の深い所というか、この物語に接する子供達に対してちょっと難しいメッセージを送っていますね。先ほど梶尾リーダーの話で、民間人を殺せと命じたのは石室コマンダーなんですが、本当に誰も反論しない。(石室コマンダーの人格から、それが苦渋の決断である事が分かるからという事でもあるんですけど)また柊准将の行為を我夢は間違っていると反駁するのですが、しかし本当の意味で否定しきる(止める)事もできなかったんですよね。
この問いかけに対する答えは「地球を守る」という物語の中で、彼ら自身、そしてそれを観た僕ら自身が考えて行くものとなっている。…(子供に観せるには)ちょっと難しいお話となっている部分はあるのですが、「ティガ」でウルトラマンの再誕を果たし、「ダイナ」の明るく楽しい物語で「世界は終わらない」事を高らかに歌い上げ、そして新世紀を迎える直前の「ガイア」で「未来を手に入れる」戦いの“意味”を描き上げた素晴らしいウルトラマンシリーズになっていると思います。

「レイ・ハリーハウゼン大全」購入

2009年05月13日 | 特撮


ろ……6,600円(税別)かよ!?(`・ω・´;)

仕事中に買うのかYO!?この重い本、カバンに入れて持ち歩くのかYO!?カバンからはみ出たら「あれ?LDさん、その袋一体何です?」とか聞かれるのかYO!?…………………………………あ、買っちゃった(=´ω`=)

(というか、スキャナーに入りきらないなあ…)まあ、タイトル通り、モデルアニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンのお仕事全集なんですが(「アルゴ探検隊の大冒険」とか「シンドバッド」のシリーズとかが有名ですかね)。最近、ちょっとモデルアニメーション含めた“怪獣物”を観ていた事(↓)もあって、ものの勢いで買ってしまいました(汗)

【2009-03-20:原子怪獣現る:放射能X】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/16eb6bdb0e8d4b378c3fea1093e82b39

んで、中身は特撮担当した映画のイメージボードなんかが載っていていい感じなんですが…。ちょっと、面白かったのは巻末に「幻の企画A~Z」とタイトルされて、ハリーハウゼンの日の目を見ずに終わったアイデアやコンセプト、企画などをずら~っと並べて、ハリーハウゼン自身がコメントしている事ですね。…はっきり言ってですね、聖書、ギリシア神話、おとぎ話で、ダイナミックに特撮が使えそうなものは、片っ端からアイデアに起していますね!すげえ…w「ほら男爵」とか「フランケンシュタイン」、「指輪物語(ホビットの冒険)」なんかの企画も上げていたみたいです。「指輪物語」については…「指輪物語」はセルアニメーション向き(…ロトスコープのアニメ版の事を言っているのかな?)の作品であって、ダイナメーションには向いていないと判断したのだ。だが、これは全くの間違いだった!(「ロード・オブ・ザ・リング」の事を言っているのかな?w)…とか言っています。

あと、「ダンテ地獄編」とか、「シンドバット火星へ行く」(!)なんて企画もあったりして(この企画を口にすると、誰もがかならずといっていいほどぎこちない笑みを浮かべる。いったいなぜなのか私にはさっぱりわからない!とか言ってますw)ここらへんは、ちょっと映画になったの観てみたかったなあ、という気がします。

2009-03-20:原子怪獣現る:放射能X

2009年03月20日 | 特撮


先日、仲間内の上映会で、恐竜とか怪獣とかの~際に当たるような特撮映画を観ていたりしました。ディズニーアニメ「ファンタジア」の「春の祭典」から、「キングコング」(…の恐竜と対決する描写)、「アイゼンボーグ」、米アニメ「ゴジラ・ザ・シリーズ」など、「怪獣って何?」っていう事に改めて思いを馳せる上映会でした。あと、昔から探していた映画の題名が「JACK THE GIANT KILLER」(邦題「ジャックと悪魔の国」)だと分ったのがよかったです。注文して取り寄せなくっちゃ(=´ω`=)

…で、思い立ったが吉日というか、手持ちのレーザーディスクから昔の怪獣映画「原子怪獣現る」と「放射能X」をレストアしました。
「原子怪獣現る」は1953年制作。水爆実験の影響によって誕生したリドザウルスが大暴れする、元祖的な怪獣ストーリー。「放射能X」は1954年制作。やはり、繰り返される核実験によって蟻の群が巨大化し、人々を恐怖の渦に落とし入れるというモンスター・パニックもの。ちなみに「ゴジラ」第一作は1954年制作。「原子怪獣現る」の方がちょっと早いですね……っていうかね以前から言われてますが観れば観るほど、エメリッヒの「ゴジラ」ってリドザウルスだよね。これ確信犯だろ!!w

…まあこの頃って、東西冷戦確立により両陣営互いに核実験をはじめとした様々な技術競争に余念がなかった時期で、ハリウッドは核実験や放射能実験によってワンダーな事(大抵、巨大化なんですが)が起こるSF映画を相次いで制作したりしています。日本だとやはりビキニ環礁沖での第五福竜丸の事件が大きなショックとなって「ゴジラ」誕生のきっかけになっています。こういった影響は他のメディアでもあり、マンガでは手塚先生なんかも「鉄腕アトム」の中でモロにこの事件を扱ったエピソードがありますし、実は、その後もこのショックを引きずるかのようなモチーフの作品が散見されます。

痛ましい事件が陰にはあるんですが、エンターテインメントの世界は、この時それを良質な“創作の素材”として食いついたわけですね。本気で反核を訴えようという思いが載ったものから、まず観客に「楽しく」観てもらう事に気持ちを載せたものまで全てひっくるめて。僕は「物語」を愛して止まない人間なので、敢えてその側面からのみの視点で述べますが、言ってみれば、この頃の“放射能”には夢があったんですよね~。
ベルヌの「海底2万マイル」や、ドイルの「ロストワールド」のような超秘境、超魔境ものも一通り映像化してというか、あまり地球上に秘境や魔境と呼べる地域がなくなって来た所に、かなり身近な恐怖と高揚を与えてくれる…そういう魔法の素材として引っ張りだこになりましたし、実はその傾向はしばらく続きますよね。超人ハルクや、スパイダーマンなんかも、たしか放射能由縁のヒーローでしたよねw

…が、まあ遺伝子が生物の設計コードだとして、放射能がそれを破壊した時、偶然、他の機能の記述に書き換わってしまう……なああんていう可能性は極極極少……っていうかほぼゼロなワケでね。まあ、コードを壊されると大抵、特に何の機能も残らずに増殖する事だけ実行し続ける細胞になる…それが癌細胞とか言われたりするんですけどね。その意味でも、もう放射能という素材は役目を終えている感がありますね。…今だと直接遺伝子をいじったり…あるいはインターネットとかヴァーチャルワールドなものが素材として重宝されていますかね。

……ついでだし「博士の異常な愛情」とかもレストアしておこうかな?

2009-03-03:遊星王子

2009年03月03日 | 特撮
「戦闘メカザブングル」(1982年制作)コンプリート。そのまま「聖戦士ダンバイン」(1983年制作)も始まったので録画。……「伝説巨神イデオン」も始まっているのですよね。録ってまずが。大分、富野・TV・ロボットのコンプリートが近付いて来たかな…。(ま、レーザーディスクから落せばいいのですが、CSからぼちぼち落して行くのが楽ですねえ)
高橋良輔・TV・ロボットは「ダグラム」、「ボトムズ」の後なかなか捕まらないです(´・ω・`)そろそろ「ガリアン」とか来て欲しいのですけどねえ…。



ニセ遊星王子「竹田さん、わたくしですよ」

竹田「あ、遊星王子じゃありませんか。さすがは王子。悪のはびこる所、必ず正義の使徒ありですか?」


(`・ω・´;)LD「ゆ、ゆうせい王子か?これ?!」

「月光仮面」の後「遊星王子」(1958年制作)がはじまるました。僕が尊敬して止まない脚本家・伊上勝先生のデビュー作……ですよね?その第一話…んん~何か、いきなり始まってるなあ…?第一話、第二話は紛失って事かな?「七色仮面」よりも早い作品なんですけどね。こう「月光仮面」の正体?=祝十郎の白々しさも、大概だったんですが「遊星王子」の正体?はいきなりその上を行っていますよね。つか、遊星王子お顔だしヒーローだから!それで靴磨きのワクさんが「ワクさんはね、遊星王子とは知り合いなんだよ?」とか言っても、バレバレとかそういう次元を超えてますから!!というか「二人の王子」っていきなり、ニセ遊星王子が出てくる話をするんですが…ワクさん、遊星王子、ニセ遊星王子入り乱れて、ちょっとわけの分らない話になっています。ってか、ニセ遊星王子ってマスクしてるんですよねえ……orz な、なんで皆気がつかないんだ?もしかして遊星王子って視聴者には分らないけど、何かの超科学で素顔にジャミングかけてるのか?「攻殻機動隊SAC」の“笑い男”みたいに?あるいは、遊星王子のユニークなコスチュームが見えた時点で皆それとなく視線逸らしてるのか?w遊星王子の顔を正面から観れなくて!!w……ディティールが違って視聴者にはバレているってニセモノ・パターンは数あれ、この「全然に違うでしょ?」って様はちょっとつっこまずに居られなかったです。(…タケちゃんマンであったかな?まあ仮面しているヒーローはこういう所につけ込まれるのは致し方ない面があると思うんですけどね…)

シナリオ的にはサスペンスというか探偵ものっぽい感じでもありますね。連続ストーリーとなって行く「まぼろし大使」編、「人工衛星ブルーバード号」編、はまぼろし大使の正体や、人工衛星に潜入しているスパイの正体を探る話ですし。また1クールシリーズ構成に入った「恐怖奇巌城」編も、かなり謎めいて始まりますしね。今の所、伊上メソッドとも言うべき“忍者パターン”はまだ見られないかな?まあ、ぼちぼち押さえて行きます。(…ってか「月光仮面」が追いついてないな(汗))